ハゲタカⅡ 新装版(下) の商品レビュー
上巻の続きが無かったので読み間違えたかと思ったほど。 芝野との共闘はライバルと手を組んで巨悪を倒すという、まさにエンタメ。 読み応え充分の傑作。 村岡のクビは当然。 実際にああいうのがいるというのがやるせない…
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感想 アメリカのプラザグループとの戦いで、鷲津はホライゾンをクビになるが、彼がこれまで築きあげてきた人脈で自分のファンドを立ち上げる!痺れる展開に。 鷲津が負けそうなところから不屈の精神で立ち上がり、最後に勝利。カッコいい! 個人的には、リンがアラン坊や、ママは嬉しいわ、っていうセリフが好きだったが、もうアランもいない。ラストで貴子からアランの婚約相手のことを聞かされ、続くって、次がとても気になる。 あらすじ 鈴紡の買収で敗北を喫した鷲津はガムシャラに働いていた。次に目をつけたのは曙電機。曙電機は芝野がCROとして赴任していた。アメリカのプラザグループが曙電機の軍事部門の買収に遮二無二乗り出したところを、鷲津の案でルネッサンス機構に就任したUTBの飯島に、軍事部門だけ切り離して引き受けてもらう。 鷲津はこのことがアメリカの国益を損害したとして、ホライゾングループの会長をクビになる。プラザの反撃は関係者全員に及び仕返しの嵐が吹き荒れた。 そんな中、鷲津はホライゾンを辞めてきたという仲間とGCを辞めたリンとサムライ・キャピタルを立ち上げる。 サムライキャピタルは、プラザ、シャイン連合と壮絶なTOB合戦を繰り広げるが、株がこれ以上買えないところまで行き、鷲津の旗色が悪くなる。 敗色濃厚になり、以前から自暴自棄だった鷲津は、プラザの将軍との会談とアランの死が週刊誌でもてはやされたことで、アランの死に向き合う覚悟をして、ボストンのアランの両親に会いにいく。そこでアランの父親から喝を入れられて、立ち直る。鷲津を立ち直らせるお膳立ては全てリンが仕組んだことだった。 鷲津は、日本の首相とアランの父親がプラザのスキャンダルを明らかにしたことで、見事に曙電機を買収することに成功する。
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鷲津の人間味で少しだけ身近に感じることが出来ました。 前作に続き、押しつけやサタデー・ナイト・スペシャルなど経済の知識を学べるのも本書のいいところです。 「そしてその受身のずるさが、孜々として日本の歴史を動かしてきたのであった。」
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決着としては不毛な戦いだったのかもしれないが、企業買収をめぐる各登場人物に個性があり、面白く読み応えがある。 冷酷なだけでなく人間味のある鷲津政彦に引き込まれてしまったが、全体として高度成長期と凋落期の日本を如実に現されてもおり自分の周囲環境に引き寄せて読むこともできた。
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少し前に読んだハゲタカの続篇。 外資系ファンド ホライゾン・キャピタルを率いる鷲津政彦を中心に企業買収の世界を描いた物語。 前作から海外を放浪していた鷲津政彦が後継者が謎の死を遂げたところから物語が始まる。 前作品同様に我々サラリーマンには想像もつかない金額が行き来しながら...
少し前に読んだハゲタカの続篇。 外資系ファンド ホライゾン・キャピタルを率いる鷲津政彦を中心に企業買収の世界を描いた物語。 前作から海外を放浪していた鷲津政彦が後継者が謎の死を遂げたところから物語が始まる。 前作品同様に我々サラリーマンには想像もつかない金額が行き来しながら戦うマネーゲーム。 今回は名門企業と新進気鋭の企業に加えて国家の意思が働き、どちらが勝つのかわからない進行が続く。 本当にこんな世界があるような気もしてくるし、現実にあったら怖いと思いながら読了しました。 さらに続篇があるようなので読んでみたい。
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9月-7。3.5点。 鈴紡の買収攻防が終わり、舞台は曙電機へ。 芝野も曙電機の当事者になり、日米のファンド・政府を巻き込んでの攻防に。 スピード感あり、リアルな描写でスイスイ進む。 次作も期待。
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面白い。 経済のことを何も知らないけれど、面白いと思う。 しかもすらすらと読める。 難しい本を読むと、読み出してから小説の世界観に入り込むまでに時間がかかることがよくあるのだけど、この小説は知らないことも多い世界の話だろうに、一瞬で小説の世界に入り込める。 たぶんそれは、鷲津とい...
面白い。 経済のことを何も知らないけれど、面白いと思う。 しかもすらすらと読める。 難しい本を読むと、読み出してから小説の世界観に入り込むまでに時間がかかることがよくあるのだけど、この小説は知らないことも多い世界の話だろうに、一瞬で小説の世界に入り込める。 たぶんそれは、鷲津という主人公がいいからなのかもしれん。 どんな小説であれ、自分が信じることを突き通す人が好きなのかも。そんで、1番大事なことを大事にするために、ひたすらちゃんと考えて自分で選択するっていうのができる人が好きなのかも。 世間一般の良い悪いとかは、一旦除外して、考える。 のが好き。 ハゲタカの感想になっているかは知らないけれど、自分がハゲタカが好きな理由はそこかな。
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上巻で鈴紡へのアプローチで敗れた鷲津が次に老舗電機メーカーの曙電機に狙いを定めるところから始まる。アメリカの軍産ファンドプラザを敵に回し、一進一退の攻防を繰り広げながら最終的には曙電機をアメリカ企業から守る。 アランの死から鷲津が本当の意味で立ち直るまでは鷲津の弱さも垣間見えていた。 個人的には貴子の凛とした姿勢が好きなのでミカドホテルの今後も気になる最後であった。 物語のキーになりそうな登場の仕方で最後にリストラされた村岡に関してはある意味では予想を裏切られた。
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下巻に突入したときの鈴坊のあっさりとした幕引きに少しがっかりしたけれど、それが最終戦に向けての鷲津の芝野の心の布石になっていたと分かった。 ハゲタカシリーズが進むにつれて、芝野と鷲津の心理的距離が近付いていっている様に感じ、今後タッグでも組むんじゃないかと内心ニヤニヤしている。 ...
下巻に突入したときの鈴坊のあっさりとした幕引きに少しがっかりしたけれど、それが最終戦に向けての鷲津の芝野の心の布石になっていたと分かった。 ハゲタカシリーズが進むにつれて、芝野と鷲津の心理的距離が近付いていっている様に感じ、今後タッグでも組むんじゃないかと内心ニヤニヤしている。 想定外だったのが、アランの死に関する顛末が先送りになっていたこと。 次に早く行きたい。今作は上巻下巻共にダラダラ読んでしまったのが個人的に失敗に思うので、次はスピーディーに読んでいきたい。
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仕事と食事以外の時間は全てハゲタカシリーズ時間。 20年以上前に発行された本書を読んで、社会全体に影を落とし、騒がれた様々な政治社会の出来事が蘇ってくる。 日本はバブル後の金融破綻、負債処理に長く時間がかかり今や失われた30年とも言われるが、変化を受け入れることに非常に慎重であ...
仕事と食事以外の時間は全てハゲタカシリーズ時間。 20年以上前に発行された本書を読んで、社会全体に影を落とし、騒がれた様々な政治社会の出来事が蘇ってくる。 日本はバブル後の金融破綻、負債処理に長く時間がかかり今や失われた30年とも言われるが、変化を受け入れることに非常に慎重であり、責任所在の曖昧さ、意思決定の遅さなど、この時代に日本に参入してきた欧米人に日本は非常に異質で理解しがたい国と映ったのではないかと思う。 ハゲタカⅡは企業買収、再生の攻防はさることながら、アランの死を契機に鷲津が生き場所を彷徨う姿になんとも言えない気持ちで読み進めましたが、リンや仲間と再出発となり、誰と働くかの大切さを改めて感じました。
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