悪と仮面のルール の商品レビュー
日常では何かと辛いことや苦しいことの方へ目が行きがちですが、ささやかでも暖かな温度を感じる瞬間があって、それの積み重ねで人は生きていけるのだと思わせてくれた大切な作品です。
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中村文則の優しさがすごい。 絶望してる中の抗いとして優しさや愛でクッションになろうとしているように見受けられる。 何もかも憂鬱な夜に、が対で浮かんだ。両方とも優しい。 どうしようもない人ほど読んでほしい。
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切ないけど、それが彼の生きる意味。 「生物は同種の命を奪うようにはプログラミングされていない」ほんまや。弱肉強食の世界でも同種は稀有ですな。
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前半から中盤にかけてはすごく良かったけど、後半に差し掛かったあたりでダレてきた。 つまらない訳じゃないんだけど。著者の他の話に比べて、主人公がまともに見えてしまったのが原因かな。
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今年5冊目。 初めての中村文則。 狂気な怖ミステリーなのかなー と思いながら読み始めたけど、 違った。
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主人公は久喜家が代々行われている悪の生成として生まれる。 11歳の時にその事実を知らされ14歳の時に絶望を与えられることを告げられた主人公は 同じ家に養子?にきていた香織を父によって汚されることを確信し14歳の誕生日を前に父親を殺害。 その後罪の意識にさいなまれながら何者かに追わ...
主人公は久喜家が代々行われている悪の生成として生まれる。 11歳の時にその事実を知らされ14歳の時に絶望を与えられることを告げられた主人公は 同じ家に養子?にきていた香織を父によって汚されることを確信し14歳の誕生日を前に父親を殺害。 その後罪の意識にさいなまれながら何者かに追われる。 悪にどんどん手を染めざるを得ないなか、兄にいつか香織を汚すことになることを示唆されるが 香織との時間、愛情が彼を支え続ける。 顔を変え、名前を変えても悪となっても彼女を守り続ける。 父親殺害のシーンの描写が力ずよくひどく印象に残る。 最後のシーンも美しい。香織を車に乗せ あなたといた時間が幸せでしたとの言葉に救われる。
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引き込まれる。フィクションであるのにも関わらず、自分の言葉では表現できない人の感性、本能が描かれ強いリアリティを感じる。 中村作品にはハズレが無い。好きだなぁー
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邪の家系を継ぐために作られた子は恋人を損なおうとする父から救うため父を殺す。悪とは何かを追求しているのか?と思ったがその点は腹落ちせず。エンタメとして楽しむ。先月からやってる映画の原作。
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小説の世界で、「殺人」は日常的にあってしまうが、そもそも人を殺すとは自分自身を壊すほどの事であるということに気付かされる。 フィクションと現実は違うのは当然だが、人間の精神の現実に寄ったフィクションは怖いものがあるなぁ
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うーん、なんか今ひとつ… 面白かったのだけど、文宏と香織の設定的に東野圭吾の白夜が頭によぎり、ストーリーとしても、おぉって感嘆が少なかったなぁ。しかし、邪の家系という設定は生きる上での大きなしがらみになり、善悪を考える上での示唆になりました、 親父といい、次男といい、台詞が長い...
うーん、なんか今ひとつ… 面白かったのだけど、文宏と香織の設定的に東野圭吾の白夜が頭によぎり、ストーリーとしても、おぉって感嘆が少なかったなぁ。しかし、邪の家系という設定は生きる上での大きなしがらみになり、善悪を考える上での示唆になりました、 親父といい、次男といい、台詞が長い!
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