悪と仮面のルール の商品レビュー
邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖...
邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。
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人間の闇を突き詰めて書かれている。しかし中村さんには珍しく、微かな温かさ、感動があった。おもしろかった。 愛する人のために殺人をする男。彼は賢く、冗談をいい、世渡り上手なところが怖さを引き立ている。まあ兄(次男)のほうが怖いが... 「幸せとは閉鎖だ」とあるがそうかもしれない。 ...
人間の闇を突き詰めて書かれている。しかし中村さんには珍しく、微かな温かさ、感動があった。おもしろかった。 愛する人のために殺人をする男。彼は賢く、冗談をいい、世渡り上手なところが怖さを引き立ている。まあ兄(次男)のほうが怖いが... 「幸せとは閉鎖だ」とあるがそうかもしれない。 生きる意味について語る場面ではどんな人にでも救われるようなことを言っていた。
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「邪」とか中2ぽい導入なのになんか結局優しさとか純愛の物語だった。引き込まれて一気に読んだ。後半情報量が多すぎてページ足りないだろと不安になったけど、ラストシーンは好き。悲しい報われない男が途中で出会った女の子は唯一爽やかな印象を残してとても良かった。
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重い。重かった! この重苦しいテーマをグイグイ読ませる物語! ただただ惹きつけられて読んでいて、ハッとその重さが身に染みる。
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読後切なさが残った…。 大切な「変わらないもの」の為に自分が「変わっていく」切なさ。 本書では戦争、テロ、宗教、原発、政治等の様々な問題視されている事柄が巧妙に織り込まれている。 だから考えさせられる事が多かった。 例えば戦争の背景に生まれる理不尽な利権だとか。...
読後切なさが残った…。 大切な「変わらないもの」の為に自分が「変わっていく」切なさ。 本書では戦争、テロ、宗教、原発、政治等の様々な問題視されている事柄が巧妙に織り込まれている。 だから考えさせられる事が多かった。 例えば戦争の背景に生まれる理不尽な利権だとか。 でもこれは恋愛小説なのだと思う。 「邪」の家系に生まれた男が犯した数々「悪」はたった一人の女性を守る為の「純愛」なのだ。 それは決して結ばれる事は無い領域に達していた。 嘘偽りで自分を塗り固めたが故に。 二番目に好きな人と結ばれた方が良いと昔から言いますが、まだその点に関しては恋愛偏差値が低い私は理解出来ません
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「人間は誰もが自分が主役の人生を進む。それぞれの主役が集まり、それぞれの価値観や思いが入り乱れ、この世界は動く」
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白夜行を薄味にして、読み易くしたようなイメージ 悪の因子を持つという今作の主人公が普通の人間すぎて…びっくりです
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幸福とは閉鎖だ。 この言葉が頭から離れない。 読み終わっても考え続けてしまう。 さて、どうしたものか。
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「ただ苦痛だけがあり、飯も食えず、恐怖と憎しみだけがあり、蘇る暴力の記憶に夜も満足に眠れたことがなく、手首を切り続けて死に切れないような人間に、…お前は、他人をいたわれと言えるか?」
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「邪」の家系に育ち、初恋の少女・香織を守るために実父を殺した少年・文宏。顔を変え、自分の人生を捨てたかのような生き方をしてきた文宏が再び動き出す… うむむ…どうなんだろ… 恋愛小説なんだろな~ 人に潜む悪意と集団心理と正義(と信じるもの)がからまりあって、もっと社会的な意味も持...
「邪」の家系に育ち、初恋の少女・香織を守るために実父を殺した少年・文宏。顔を変え、自分の人生を捨てたかのような生き方をしてきた文宏が再び動き出す… うむむ…どうなんだろ… 恋愛小説なんだろな~ 人に潜む悪意と集団心理と正義(と信じるもの)がからまりあって、もっと社会的な意味も持たせながら、「でもやっぱり世界を動かすのは愛だろ~愛」って感じかな。 人が人を殺すこと… それによって生じる精神的な閉塞感と壊れゆく心 イマドキの戦争はゲームの世界のように画面の中 でも実際に血を流しているのは生身の人間 エライ人たちは自分で血を流さない 人々は画面で見た戦争をリアルに感じない 悪は無関心から生まれる
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