星籠の海(下) の商品レビュー
感想は上下あわせてのものです。 待望の御手洗シリーズ最新刊。しかも上下巻構成の長編! 今回は瀬戸内海を舞台に奇妙な連続殺人と歴史の謎と背後に潜む巨悪。盛りだくさんです。 でも・・・なんだろう?御手洗潔っぽくないというか。久しぶりだから作者の中での御手洗像が大分ぶれてきているの...
感想は上下あわせてのものです。 待望の御手洗シリーズ最新刊。しかも上下巻構成の長編! 今回は瀬戸内海を舞台に奇妙な連続殺人と歴史の謎と背後に潜む巨悪。盛りだくさんです。 でも・・・なんだろう?御手洗潔っぽくないというか。久しぶりだから作者の中での御手洗像が大分ぶれてきているのだろうか?「奇怪ではあるけれどもユーモラスで憎めない」という感じが結構好きだったんですが。。これだったら御手洗である必要があるのかな?とも思ってしまった。 御手洗&石岡としては関わった事件としてはこれが最後、というように冒頭に書かれていたのに、石岡くんとかもはや完全に相づちをうつだけの空気な存在になってしまっているし。 事件そのものをミステリーとして楽しめるかどうかは個人差があると思いますが、御手洗シリーズとしてはちょっと微妙な読後感でした。
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テーマに斬り込んだ勇気は大いに評価するが、ミステリ部分のボリュームが少ない、というかほとんどミステリになっていない。大仕掛けを期待した点についてはずいぶんと肩透かし。評価に困る作品という印象だ。7.0
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智弘少年と忽那さんの話はどう関わってくるのかなぁと 思っていたら、急展開。 原発についてもちょっと触れていた。 洋子が考え、小坂井と実行した事件を軸に話が進む。 パクがこの事件を利用し制裁を行った。 洋子と小坂井の証言を得て、パク逮捕に向かうが すでに船で逃げ去った後だった。 その船を、星籠が追う。 御手洗が忽那さんを「忽那水軍」と呼び続けるのが なんか、良かった。
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全部がまさかこう繋がっているとは、とドキドキさせてもらいました。読み終わってしまってちょっとさみしい感じもします。
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ずっしり上下巻、御手洗シリーズ国内編! 分厚い上下巻ですが、二段組でもないし、会話文が多いので、読みやすいです。 謎が陳腐だとか、時代考証がなってないとか、辛口意見をたくさん聞いていましたが、 そんなことは、正直、どうだっていいんです!!(笑) 石岡くんと御手洗に会えたってことが、最重要なんです! (そしてもう会えないのか石岡くん…と落ち込むのでありました…) でもとりあえず、ネルソン・パクがあまりにも天敵な演出だったので、 「あれ? 今までどこかで戦ってたっけ?」 って思ってしまいました。 …戦ってないよね…?(笑)
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期待し過ぎたっていうのもあるがもしれないが 物足りない感は否めない。 前編よりはミステリーらしくなって 赤ん坊が死んでからの不気味な心理描写などは 流石ではあったんだけど。 想定をこえるほどの展開もなく、残念。 ラストも想像通りで…。
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御手洗シリーズ国内最終章。ひいきの選手が戦力外通告を受けて引退していくような、そんな無念さを感じる。以前から予感はあったものの、こうあからさまに見せられるとやっぱりショックだわ。評価は大甘の星みっつ。このふたりにはお世話になったので感謝の意を込めて。 上下巻だが、ボリュームを気...
御手洗シリーズ国内最終章。ひいきの選手が戦力外通告を受けて引退していくような、そんな無念さを感じる。以前から予感はあったものの、こうあからさまに見せられるとやっぱりショックだわ。評価は大甘の星みっつ。このふたりにはお世話になったので感謝の意を込めて。 上下巻だが、ボリュームを気にすることなく読める。というより会話がほとんどで、会話によって展開するので、中身は薄く味気ない。どこまでもフリーダムで、ほぼ書きっ放し。一方的にストーリーを進めて、稚拙でベタな展開を平気でぶち込んでくるのはボケの始まりじゃないかとさえ思ってしまう。 トリックなし、伏線なし。無駄な呪いに意味不明のストーカー、恋愛があって友情があって、結局はドタバタ喜劇。御手洗は相変わらずキレ者で冷静だが、石岡くんは完全に空気。書けば書くほど愚痴になるのでもういいわ。『写楽』や『アルカトラズ』のような良作も書けるのに、御手洗シリーズでの傑作はもう無理なんだろな。お疲れさまでした。
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下巻も一気読みー!面白かった!御手洗シリーズにしては結構な大捕物で、しかもリアルタイムに動いていく事件で、こういうスリリングな物語もいいな!石岡くんは下巻も完全にエア石岡くんになっていて、なんつーかこー…まあいいか(^_^;)。 振り返ってみると、でも事件そのものは地味なんだよね。最初の遺体漂流はパクの存在をしめすだけで、本筋にはほぼ関係なし。ママさん変死は結局事故。洋子ちゃんの事件と夫婦拉致事件は、そこそこインパクトあって複雑だけど、これ解いたら物語終了。 でもこのお話のメインは、瀬戸内海の古代恐竜だから、まあいっか。船長が秘密基地に突入してくシーンは、しびれたなあ( ̄▽ ̄)。短い11章の意味が、読み終わってわかる。いいシーンだ。 そして上巻の、だらだら茂くん青春エピソードは、やっぱり蛇足だったんじゃないのかなあ…。メインにほとんど関係しなかったぞ。それとも連載中には、別の構想があったのかな? 割と後味爽快な終わり方で、満足。完全にとばっちりなご夫婦が気の毒でしたが。そして個人的には、うちの家族全員の名前が登場してビビる…( ;´Д`)なんつー偶然。まあ死んだヒトはいなかったが。次はまた、トリッキーで幻想味のある、短編が読みたいなっ。
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上巻で展開したさまざまなエピソードが、テンポよく畳み込まれていく。 上巻と同じ場面が別の人物の視点から描かれるところは読んでいてちょっとくどいと思ったことと、教団についてもう少し掘り下げてほしかった気もするが、今起こっている凄惨な事件と歴史ロマンを絡めてくるあたりはさすが。 それ...
上巻で展開したさまざまなエピソードが、テンポよく畳み込まれていく。 上巻と同じ場面が別の人物の視点から描かれるところは読んでいてちょっとくどいと思ったことと、教団についてもう少し掘り下げてほしかった気もするが、今起こっている凄惨な事件と歴史ロマンを絡めてくるあたりはさすが。 それにしても相変わらず女性キャラに魅力のある人がいない。
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案の定、上から続けて一気読み。 歴史、新興宗教、原子力まで盛り込んでの瀬戸内海の謎・・・ 文字を目で追ってゆくのも切ないほどの陰惨な事件も絡めて真実を見てしまう御手洗さん、相変わらずの変人ぶりにあっけにとられながら心酔してしまう。 帯にあった「国内編最終章」とは?! 活躍の...
案の定、上から続けて一気読み。 歴史、新興宗教、原子力まで盛り込んでの瀬戸内海の謎・・・ 文字を目で追ってゆくのも切ないほどの陰惨な事件も絡めて真実を見てしまう御手洗さん、相変わらずの変人ぶりにあっけにとられながら心酔してしまう。 帯にあった「国内編最終章」とは?! 活躍の場を世界へ? また当分お会いできなくなるのかと思うと涙・・・。
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