星籠の海(下) の商品レビュー
着想として、瀬戸内海の歴史ミステリーと青春群像劇的なお話 そして、インチキ宗教のトップを捕まえるという映像が映えやすい アクション活劇としての捕物的な側面といろんな要素がからみ合いながら 最後の最後に昇華するという流れなんだろうと思うのだけど そこらへんの作り込みが正直粗いように...
着想として、瀬戸内海の歴史ミステリーと青春群像劇的なお話 そして、インチキ宗教のトップを捕まえるという映像が映えやすい アクション活劇としての捕物的な側面といろんな要素がからみ合いながら 最後の最後に昇華するという流れなんだろうと思うのだけど そこらへんの作り込みが正直粗いように思えた。 歴史ミステリーとしての星籠の謎もすぐに見当がついてしまったし 意味ありげだった田丸千早の行動は何だったのかという感じだし いくつも収まりが悪い点が目についた。 ただ、今回超人的な推理と冴えを見せることはなかったものの 御手洗が事件解決のために、精力的に動きに動いていたのは 久しぶりの感じがして、楽しめた。それは良かった。 ただまあ、期待が大きすぎたところもあって、 過大な期待を満足させるほどの作品ではないように感じた。
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読みやすくスラスラ読めたが、、、。結局あまり推理らしい推理はなかった。もう少し本格ミステリーを期待していたのだが、、、。
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久々の御手洗。 分厚い上下巻で手ごわいかと思ったが、意外とあっさり読了。 怪しげな新興宗教団体が絡んだ瀬戸内海での事件を御手洗が解決するというストーリー。 今同時進行で、ジョン・クラカワーの『信仰が人を殺すとき』を読んでいるせいもあって、信仰心と紙一重の人の心の危うさも思い、久...
久々の御手洗。 分厚い上下巻で手ごわいかと思ったが、意外とあっさり読了。 怪しげな新興宗教団体が絡んだ瀬戸内海での事件を御手洗が解決するというストーリー。 今同時進行で、ジョン・クラカワーの『信仰が人を殺すとき』を読んでいるせいもあって、信仰心と紙一重の人の心の危うさも思い、久々の御手洗だし、村上水軍など歴史の部分も面白く、それなりには楽しめたのだけれど…。 なんというか、うまく言えないのだが、以前より、奥深いところでの濃密さというか緻密さというか、著者特有の、重厚感とまではいかないけれど、こってり感と言ったらいいか、そんなようなものが薄れているような気がする。 さささっと片づけちゃった軽い感じがなんだか残念。 う~ん、こんなふうだったかな~、島田氏も年取ったかな~などと、やや寂しさを感じつつ昨夜本を閉じたのだが、今朝の新聞で本作にも登場した「魔鏡」が話題に上っていてびっくり。あら、タイムリー。 そうか、そういえばつい先日、京都国立博物館が、卑弥呼の時代の青銅鏡の複製品で似たようなことを発見したとかなんとかって発表があったなあ。 人心を惑わす鏡の魔力は古代も現代も力衰えずってところ? まあ本作はフィクションだけれども、つまるところ、信じる者は救われる、と信じる心に敵うものなし。ああコワイ。
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前作の長編「アルカトラズ幻想」より更に散漫な内容。 瀬戸内海のとある島に死体が次々と流れ着く謎も早々に解けて、じゃ、江戸幕府の黒船に対する秘密兵器である「星籠」ってこれですか? さすがの島田荘司も衰えたりという感想です。
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凄く面白く、分厚い上下巻をあっという間に読み終わったのだけれど、あれっ、御手洗さんはどこかで推理してたっけ?と思ってしまいました。うーむ、「眩暈」が懐かしい。
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御手洗潔シリーズ 初読みです 瀬戸内海の小島に漂着する死体の真相究明であります このお話のとってもおもしろいところは、幾つもの人生と過去の歴史が「潮待ちの港」で交錯し、知らず知らずの内に影響しあっていくところ 役者の夢破れた男と女 水商売で生計を立てる女、その息子 訪問看護ステ...
御手洗潔シリーズ 初読みです 瀬戸内海の小島に漂着する死体の真相究明であります このお話のとってもおもしろいところは、幾つもの人生と過去の歴史が「潮待ちの港」で交錯し、知らず知らずの内に影響しあっていくところ 役者の夢破れた男と女 水商売で生計を立てる女、その息子 訪問看護ステーションの設立を夢見る女 などなど そして 新興宗教 原発問題 高齢化社会 村上水軍に 瀬戸内海の怪物・・・・・ 名探偵の推理を味わうというより、名探偵の活躍を楽しむって感じかな 上下巻でボリューム感は、ハンパないけど、読みやすくて、グイッ、グイッ、グイッと引き込まれます!! うん! とっても!! 楽しかった!!!
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御手洗潔日本最後の事件ということで、確かにこれでは最後にせざるを得ないなぁという感じ。事件を解決するということは、犯人の事件に対する情念というか執念が圧倒的に足りない感じがする。御手洗潔の新たなフィールドでの活躍を期待するしかないかなぁ。本格推理を楽しむというよりも、名探偵の活躍...
御手洗潔日本最後の事件ということで、確かにこれでは最後にせざるを得ないなぁという感じ。事件を解決するということは、犯人の事件に対する情念というか執念が圧倒的に足りない感じがする。御手洗潔の新たなフィールドでの活躍を期待するしかないかなぁ。本格推理を楽しむというよりも、名探偵の活躍を愛でる感じがします。まぁ、それでも御手洗潔が好きで活躍が見たいんだからしょうがないですね
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御手洗も真相が分かってから、推理を披露してもなあ・・。書く順序が逆ではないいかと・・。 登場人物に魅力がないので印象にのこらなかった。 特に女子教授はハナについた。最初の女優志望のキャラのみが最も尖っていて、面白くなりそう、という感じだったが・・まったく本筋には関係がなかった。 ...
御手洗も真相が分かってから、推理を披露してもなあ・・。書く順序が逆ではないいかと・・。 登場人物に魅力がないので印象にのこらなかった。 特に女子教授はハナについた。最初の女優志望のキャラのみが最も尖っていて、面白くなりそう、という感じだったが・・まったく本筋には関係がなかった。 読みやすかったのはよかった・・かな。 図書館で十分です。
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御手洗ものにしては、スラスラ読めて、二日間で読了する。なかなか面白かった。この人の作品は、やたらトリックが複雑で難解な事もあるのだが、 この作品は、素直に読めた。村上水軍の潜水艇?面白い発想。 しかし、新興宗教の教祖を追う、御手洗の動機?、依頼されての行動が、もう一つ不自然。ここ...
御手洗ものにしては、スラスラ読めて、二日間で読了する。なかなか面白かった。この人の作品は、やたらトリックが複雑で難解な事もあるのだが、 この作品は、素直に読めた。村上水軍の潜水艇?面白い発想。 しかし、新興宗教の教祖を追う、御手洗の動機?、依頼されての行動が、もう一つ不自然。ここをもう少し丁寧に描いてくれれば、星3個。
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国際犯罪者パク逮捕までの過程と、黒船来航時の村上水軍の「星籠」の謎が どう絡んでくるのか期待したのだけれど、大した捻りもなく ミステリとしても歴史の謎解きとしても、ものたりない結末だった。 御手洗がなんだかおとなしいし、石岡くんの存在感が無さすぎる。
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