小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書 の商品レビュー
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ブランドは「累積」の概念であり、一日にしてならない。ブラドは「売り手」の前向きなチャレンジの継続と「買い手」の「経験の積み重ね」によって生まれる。消費者にとってブランドとは、自分が見たこと、聞いたこと、感じたこと、体験したことの「かけ算」であり、「心の中」に構築されるもの。では、そんなブランドはどうやったら戦略的に構築できるのか?をまとめた内容。ブランディングの基本となる考え方をシンプルに学べる一冊。 ・ブランドと言っても捉え方は人それぞれ。ブランドに関する概念を統一することがまずは重要。「ブランド=顧客の心の中に存在する、品質を越えたポジティブなイメージ。」「ブランド作り=顧客の心の中に、品質を越えたポジティブなイメージを形成し、顧客との感情的な繋がりをつくること」 ・ブランドは心の連想。知名度が高い=ブランドが強いではない。そこに○○らしさ、が伴っていることが重要。ブランドは「品質」という土台の上にある「とんがり」 ・強いブランドになるためには「明確なコンセプトがあり、消費者の心の中に明快なイメージが形成されている」と「売り手のセンスやデザイン力により、消費者の感性に訴えている」の2つが必須。 ・ブランドのありたい姿=ブランドアイデンティ→ブランドイメージ。ブランドアイデンティティには、価値性、独自性、共感性の3つの要素を満たすことが必要。 ・モノではなくコトを売る。トマトに払える金は335円程度だが、おいしさの感動には8939円と跳ね上がる。 ・機能的価値(良い・悪い)→アタマにうったえる。情緒的価値(好き・嫌い)→ココロにうったえる。両軸でのアプローチが必要。 ・特定カテゴリーにおいて、一番に想起されるポジションを狙う。そのためには、カテゴリーを絞りに絞る。ジャングルではなく砂漠に種をまく。 ・ブランド作りは引き算で考える。脱総合、脱平均。1人にむけて10個のボールを投げかけても、パニックになり1個も受け取れない。たくさんの訴求ポイントは、とどかない。絞った訴求点を骨太して届ける。○○といえば□□!と言ってもらえるシンボルを作る ・品質が高ければ売れる時代ではない。その高い品質をいかに知覚されるかまで考える。売り手と買い手のモノサシは一緒では無い。 ・強いブランドは、名前、パッケージ、ロゴ、コピー・・・、全てに一貫性とハーモニーがある。 ・名称は、シンプルで覚えやすく、口に出して言いやすく、検索入力しやすい。意味をストレートに明示するのでなく、暗示してイメージを掻き立てる。 ・口コミしたくなるようなタネをまく
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■要約 ブランドという言葉を聞いて、思い浮かべる言葉 高級・高価、ルイヴィトン、シャネル ブランドとは言葉ではなく「意味」 イメージが浮かばないと選ばれない 強いブランド 明確なコンセプト、明快なイメージ 感性に訴求する 情報発生力がある 口コミ発生力がある モノではな...
■要約 ブランドという言葉を聞いて、思い浮かべる言葉 高級・高価、ルイヴィトン、シャネル ブランドとは言葉ではなく「意味」 イメージが浮かばないと選ばれない 強いブランド 明確なコンセプト、明快なイメージ 感性に訴求する 情報発生力がある 口コミ発生力がある モノではなくコトにお金を払う トマト 335円, 感動 8939円 気になるブランドはウェブで検索 ブランドは一貫性が重要 ブランド作りにおいて最も重要なメディアは口コミ ■行動 今まで積み上げてきたすべてからブランドを定義する 社内に周知し、ブレのないプロジェクトを継続する
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ブランドはモノの中にあるのではなく、人の心にある。 「もの作りでづくりでは勝った」「ブランドづくりでは負けた」企業が多い。 中小企業で予算がない場合でもブランド作りができる教科書。 「コストダウン」では、新たな価値を生み出す事は出来ない。いくらコストを絞っても新しい顧客は生み出せ...
ブランドはモノの中にあるのではなく、人の心にある。 「もの作りでづくりでは勝った」「ブランドづくりでは負けた」企業が多い。 中小企業で予算がない場合でもブランド作りができる教科書。 「コストダウン」では、新たな価値を生み出す事は出来ない。いくらコストを絞っても新しい顧客は生み出せない。長期的に利益を生み出し、企業が継続して行く為には、価値を生み出し、価値を発信し、「顧客をつくること」が欠かせない。ブランドは今と将来の顧客をつくる為の武器となる。 「なまえ」なのか「ブランド」なのかを区別する方法。 ○○らしさ ○○的 強いブランドには品質を超えた「とんがり」がある。 ブランド創り = 顧客の心の中に、品質を超えたポジティブなイメージを形成し、顧客との感情的なイメージをつくる事。 ①明確なコンセプトがあり、消費者の心の中に明確なイメージが形成されている。 ②売り手のセンスやデザイン力によって、消費者の感性に訴えている。 千語に勝る一枚の絵 「買いたい人をターゲットにする」
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とても基本的なことがわかりやすく書かれていた。 実際に、この内容が頭ではわかっていても、全て実践できているわけではない。 次の仕事にどう生かせるかわからないが、何かしらうまく活かせるような方法を模索したい。 ■口コミの広がりやすい 1.名前が短く、覚えやすい 2.特徴が絞リ込...
とても基本的なことがわかりやすく書かれていた。 実際に、この内容が頭ではわかっていても、全て実践できているわけではない。 次の仕事にどう生かせるかわからないが、何かしらうまく活かせるような方法を模索したい。 ■口コミの広がりやすい 1.名前が短く、覚えやすい 2.特徴が絞リ込まれていて、言語化しやすい 3.顧客満足度が高い 4商品、品ぞろえに個性・オリジナリテイがある 5.顧客とのコ三ユニケーシヨンを重視している 6.顧客の声を間いている ■ブランドの定期健康診断 1. 知名度 →どのくらい知られているか 2. 理解度 →強みや特徴を顧客に知られているか 3. 利用意向 →自社ブランドを利用したい人は、ターゲット顧客のうちどれくらい? 4. 満足度 自社ブランドを利用している人の満足度はどうなのか。どのような要因が満足度に影響を及ぼしているのか 5. リピート意向 6. ブランドイメージ 自社ブランドが、消費者にどのようなイメージを持たれているのか。 ■失敗する 1. 品質管理ができていない →品質はブランドづくりの土台 2.戦略がない 3.共感性の欠如 4.コミュニケーションに一貫性がない 5.無関係なブランド拡張 6.何でも屋 7.消費者の声を無視 8.価格競争する 9.感情に訴えない 10.動きがない
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内容はわかりやすくまとまっているが、事例が乏しい。実務経験の少ない学者が書いたものだからだろう。ただ、地域産品のブランド化を検討している人には役立ちそう。
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統計的分析(アンケート等の活用)によりブランドの定義,効用,形成方法について述べている. ブランドって普段なんとなく使ってるけど,説明しようと思うとなかなか説明しづらい.統計的にデータでもって主義主張を展開しているので納得感があるし,事例も豊富なのでイメージしやすい. 中小企業診...
統計的分析(アンケート等の活用)によりブランドの定義,効用,形成方法について述べている. ブランドって普段なんとなく使ってるけど,説明しようと思うとなかなか説明しづらい.統計的にデータでもって主義主張を展開しているので納得感があるし,事例も豊富なのでイメージしやすい. 中小企業診断士の二次試験対策で購入したが,フツーにおもしろい本だった.
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ブランドの基本を学べます...内容はアメーラの事例に合わせたのかたまたま合ったのかは不明ですが...
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本著書はまさに「教科書」です。 実務家はもちろん、中小企業診断士※なら理解しているはずの内容(たぶん)ですが、コンセプトづくりからネーミングのような点まで基本が網羅的かつ分かりやすく解説されています。 著者が携わった「アメーラ」トマトは、地域発の全国区ブランド。Amazonのブ...
本著書はまさに「教科書」です。 実務家はもちろん、中小企業診断士※なら理解しているはずの内容(たぶん)ですが、コンセプトづくりからネーミングのような点まで基本が網羅的かつ分かりやすく解説されています。 著者が携わった「アメーラ」トマトは、地域発の全国区ブランド。Amazonのブックレビューで堂々と知らないと書いている方がいたのには驚きましたが、まぁ浸透の余地があるのは良いことです。 地方の特産物のブランド化を進めるにあたって、携わる人たちの共通理解には役立つ本と思われます。 ※著者は中小企業診断士試験の試験委員。
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内容は微妙 行動に直結しない トマトの例がいまいち 強いブランドとは ①明確なコンセプト ②感性に訴求 ③メディアに波及 ④口コミ効果生む ブランドは引き算 訴求ポイント、品ぞろえ、言葉 ブランド拡張のリスク マックはカレーで失敗 ブランドアイデンティティーと整合している...
内容は微妙 行動に直結しない トマトの例がいまいち 強いブランドとは ①明確なコンセプト ②感性に訴求 ③メディアに波及 ④口コミ効果生む ブランドは引き算 訴求ポイント、品ぞろえ、言葉 ブランド拡張のリスク マックはカレーで失敗 ブランドアイデンティティーと整合しているか 拡張によってブランドの価値はさらに高まるか ブランドの知覚品質を高めるには ①品質の有形化 ②体験してもらう ③五感に訴える ④低価格ではない ⑤希少性 ⑥物語性
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※このレビューにはネタバレを含みます
チェック項目9箇所。人々を動かす大きな力は「モノ」から「ブランド」へとシフトしている、消費者に選ばれるためには、モノづくり志向からブランドづくり志向へ発想を転換し、モノを超えた「何か」を創造することが不可欠になっている。ブランドづくりの前提は、まず「ブランドとは何か」について、ベクトルを合わせることである、そして、メンバーが同じ方向をみることだ。人々が京都を訪れたいと思うのは、京都のイメージが頭に描けるからであり、沖縄のイメージが頭に浮かぶからだ、北海道を訪れたいと思うのも、北海道の広大な自然のイメージなどが頭に描けるからだろう。目を閉じて、何かしらの好ましいイメージが浮かばなければ、選択されることはない。「強いブランド」を規定する条件:①明確なコンセプト②感性に訴求する③独自のポジションがある④低価格ではない強いブランドには、「違い」がある、強いブランドは、真似をしない、他と違っていることは、強いブランドを作るために不可欠な要素であsる、均質化したもの、どこにでもある商品は、強いブランドにはならない。「ジャングル」には種をまかず、「砂漠」に種をまく、これが強いブランドだ、新規参入が容易なジャングル地帯では、ブランドづくりは困難である。「みんながやっているから、自分もやろう」は、ブランドづくりにとって危険な発想である、強いブランドをつくりたいなら、「みんながやるなら、自分やらない」「既存のビッグブランドとは逆方向に行く」という逆張りの発想が必要だ。ブランドで、「鉛」を「金」に変えることはできない、そうではなく、「金」を「より輝く金」に変えてくれるのがブランドなのだ、強いブランドは、高い品質を消費者に伝達し、その評価をさらに高めてくれるのである。
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