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二度寝で番茶 の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2016/12/15

『主人がいなくなっても、カレーやラーメンは、あいかわらずおいしかったが、私はやがてその店に行かなくなってしまった。バイト君は何も変えようとしなかったからだ。』 『問題なのは、人の善意を当たり前だと思って慣れてしまうことだろう。』 『私達は時間の中で生きている。昨日できなかった...

『主人がいなくなっても、カレーやラーメンは、あいかわらずおいしかったが、私はやがてその店に行かなくなってしまった。バイト君は何も変えようとしなかったからだ。』 『問題なのは、人の善意を当たり前だと思って慣れてしまうことだろう。』 『私達は時間の中で生きている。昨日できなかったことが、今日できるようになり、今日できたことが明日できなくなる。』 『誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。』 『十何年も一緒に暮らしてる人が、自分のアレルギーを知らなかったというのは、寂しいです。』 『みんな自分に自信がないし、絶対に失敗したくないと思ってるからデータに頼るんでしょ。』 『やりたいことを持っている人は、人に干渉する暇はないでしょう?』 『負けないことより、負け方に重点を置いた方がいいと思うんですけどね。』 『最近の人は、今はこれぐらいでいいか、みたいなのがないですね。なぜか、特別な自分でなければならない、と必死になっている』

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2016/03/19

木皿泉の感性は唯一無二だ。学んだ知識でなく考えた言葉ばかりが彼らから発せられる。こんな人たち今まで出会ったことない。 損得勘定多めの自分に響いた趣味だと思おうという発想。そういうとこに辿り着ける醍醐味が人と関わることや人生にはあるんだろうなー。

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2016/01/23

チラと観た木皿さんの脚本のドラマがとても良くて。どんな2人なのか垣間見たくてエッセイを読んでみた。程よいユーモア、毒舌、ほっこりな夫婦関係、そうだよなぁ・そうかもなぁと思う数々の言葉。全く同じ考えではないけれど、結果同じ方向に向く2人がとても素敵!(本書の中での名前)かっぱさんみ...

チラと観た木皿さんの脚本のドラマがとても良くて。どんな2人なのか垣間見たくてエッセイを読んでみた。程よいユーモア、毒舌、ほっこりな夫婦関係、そうだよなぁ・そうかもなぁと思う数々の言葉。全く同じ考えではないけれど、結果同じ方向に向く2人がとても素敵!(本書の中での名前)かっぱさんみたいな人になりたいな。

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2015/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・潤沢にある食べ物にも、同じような寂しさを感じる。山と盛られたバイキングの料理やスーパーに置いてある試食品を見ていると、なぜかうら悲しい気持ちになる。誰が食べてもいいというのは、つまり、誰のものでもない、ということだ。そのことが私を寂しくさせる。 ・人が人になるのはいつだろう。 「誰でもいい」と言っている人は、まだ、ちゃんと人になっていないのかもしれない。 誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。 ・年をとるって、さっきの話じゃないけど、池をかいぼりするみたいなもんですよね。いろんなものがあらわになってしまうというか。 きっと暗闇に人知れず捨てたつもりでいても、年をとればそれが顔にあらわれるんじゃないかと思います。 うちの父親みたいに、飼い犬を売った事実は消えないですから。 誰かが言ってましたが、ふだん我々の日常は川のように流れていて、その下に何があるかは見えないそうです。だから、ときどき、川をせき止めて下に何があるか確かめなければならないそうです。 どうやってせき止めるんですか? それは、禅みたいなことをして、いったん自分を見つめ直すんでしょうね。 川底に本当の自分があるんだ。 何が出てくるのか怖いけれど、それを見つめることも必要だということでしょう。 捨てても捨てても戻ってくる犬みたいなものが、きっと私の中にもあるんでしょうね。 ・人はいずれ死にますからね。父親と母親がいっぺんに癌になった時、私、死ぬってどういうことだろうといろいろ考えたことがありましてね。その頃、タイに行ったんですけど、空港に向かう早朝のタクシーの中で外を見ていたら、お坊さん達が歩いているんです。裸足で、ただひたすら歩いている。タイは小乗仏教の国だから修行してるんですね。だんだん夜が明けてきて、東からお日様の光が射してくる。その光を目指して、お坊さん達が歩いている。私はその時、あーそうか、生きるってこういうことなんだって腑に落ちました。明日に向かって、ただただ歩いていくこと、それが生きることなんだって。 死ぬことを考えていたら、生きることがわかったんですか? 死ぬってそんなに悪いことじゃないって。で、日本に帰ってきて次の日の朝に大福ちゃんのお母さんが急に亡くなったんですよ。 びっくりしました。前の日まで元気だったのに、朝起きたら亡くなってたんですから。 焼き場で待ってる時も、何か実感なくて、まだ旅行の続きで飛行機を待っているような気分だったなあ。 タイで真っ黒に日焼けしてて喪服が似合ってなかったですからね。 私、あの時からずっと旅しているような気がする。大福ちゃんと2人で。 どこまで行きましょう? もう道がないというところまで。 いいですね。道中、うまいもんでも食いましょう。 ・昭和の一家団欒ってほのぼのしてるイメージだけど、夕ご飯のほかほかした湯気みたいに、いろんなことをぼやかしていたから成り立っていたのかもしれません。 何となく曖昧にしてるからこそ、やっていけることも多いかもしれない。 そう。何のために学校に行くのかとか、なんのために働くのかとか、考え出すと、本人がしんどくなる。私達の若い頃は、学校は行くもんで、大人になれば働くもんだって、みんな思っていたでしょう? ある意味、自分で決めてないから楽だったかもしれませんね。 今は、なんだってクリアにできると思い込んでるじゃないですか。でも、自分は何で生まれてきたか、なんて誰も説明できないでしょ?そもそも私達は、そういうわけのわからない存在なんですから。 そうです。わけもわからず生かされているんです。なのに、「これは本来の自分じゃないッ!」とか言ってるのはナンセンスです。 本来の自分なんて、本当にあるのかどうか。 般若心経では、何もないと言ってますからね。 怖いですね。突き詰めていったら、実は何もなかったというのは。 そう。そういう身も蓋もないことは、湯気の向こうにぼやかしておく方がいいんです。

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2015/03/02

セクシーボイスアンドロボのラスト、主人公たちがなんとなく会わなくなって、そのまま日々が過ぎ、ある日見かけたロボが空を見上げて笑っているっていう描写とっても好きでした。 別れかたもとても自然で。 生きてくなかでなにかを見つけなくちゃいけない症候群に誰しもかかってしまう昨今ですが、...

セクシーボイスアンドロボのラスト、主人公たちがなんとなく会わなくなって、そのまま日々が過ぎ、ある日見かけたロボが空を見上げて笑っているっていう描写とっても好きでした。 別れかたもとても自然で。 生きてくなかでなにかを見つけなくちゃいけない症候群に誰しもかかってしまう昨今ですが、与えられたなかで日々を丁寧に過ごすことの幸せ これを大切にしたいものです。

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2015/02/14

この本を購入するきっかけは何かの書評だったと思います。個性的なタイトルに惹かれ興味をもち、著者がどのような方なのかわからないまま購入しました。 著者はお二方のペンネームで脚本を手掛けている方です。ドラマなども手掛けている有名な方です。ですが私はそのドラマもたまたま見たことが無く...

この本を購入するきっかけは何かの書評だったと思います。個性的なタイトルに惹かれ興味をもち、著者がどのような方なのかわからないまま購入しました。 著者はお二方のペンネームで脚本を手掛けている方です。ドラマなども手掛けている有名な方です。ですが私はそのドラマもたまたま見たことが無く、どのような方なのかなと思っておりました。 全体にわたり二人の掛け合いに終始しているのですが、それが絶妙に面白くついついにやりとしていしまいます。是非電車や喫茶店では読まないことをお勧めします。

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2015/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気持のいいものばかりに囲まれて暮らすと言うのは幸せだけど、気が付いたら誰かが考えた幸せだったというのは辛いと思う。 今の若い人は、そんな自分だけが発見した幸せを、他の人はそうじゃないだろうなあ、俺ヘンタイかも、と後ろめたさく思いながら抱えているんじゃないかなあ。

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2015/02/08

これ、買った方がいいかも。 こういう本が必要なんだ。 たくさんたくさん、宝石みたいな言葉がちりばめられていた。 この夫婦は幸せだなーと思ったよ。 NHKのswitchに佐藤健友達出てたよなー 観ればよかったなー あー、なんか満たされたような許されたような和やかな気持ちになった。

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2015/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「すいか」「セクロボ」「Q10」「野ブタ。をプロデュース」でカルト的な人気の脚本家、木皿泉のエッセイ集。実は二人組なので、対談集が主です。  ドラマほどのインパクトはないけど、裏話やら「こういう感じでシナリオってできるんだ」っていうのがわかったり、そっち系が好きな人にはたまらないだろうなあ、とは思うよね。

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2014/12/20

二人で一人のドラマ脚本家の対談というかエッセイ 作者は「すいか」「野ブタをプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」の脚本家、木皿泉 随所にドラマの世界観が現れていて、もともとそんな人達なんだね~と思った この方々の書くドラマは名言が多い それでいて「どやっ!いいゼリ...

二人で一人のドラマ脚本家の対談というかエッセイ 作者は「すいか」「野ブタをプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」の脚本家、木皿泉 随所にドラマの世界観が現れていて、もともとそんな人達なんだね~と思った この方々の書くドラマは名言が多い それでいて「どやっ!いいゼリフやろ!」臭が感じられずにさらっとしているので、さらによく感じる セクシーボイスアンドロボだったら、2話の「ごぼ蔵」の最後のセリフ、 「私も取り替えられない人に出会えるのだろうか。もしそんな人に会えたならどんなに心強く生きていけるだろう。会えるかどうか分からないけど会えなくてもどこかにそんな人がいると思っただけで、どんなに明日は楽しいだろう。そっか…それが恋愛か。」 とか 3話「お歯黒女」で依頼を受ける所 「自分のやりたいことを自分でやるのが、自分らしさなんて勘違いしてる?気の進まないことでも、押し付けられたことも自分のやり方でやり通す、それが自分らしさということ。」 なんかが、好き でも、何より好きな「すいか」の方はとんと名言が思い浮かばないんだよね まぁ、セリフは思い出せるけど、果たしてそれがそんなに名言かと言われると、考えてしまう となると、「すいか」はシチュエーションにぐっときたドラマということか そんなドラマの世界観まんまの二人の会話なのでとても考えさせられながら読みました。

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