単純な脳、複雑な「私」 の商品レビュー
https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/iwjs0027opc/BB02651933
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めちゃくちゃ面白かった。大学時代に認知科学・心理学のアプローチからの脳について興味を持って学んでいたこともあって、知っている現象もあれば初めて知ることもあったんだけど、次々と引き込まれる話の展開や事例の紹介が、いかに自分の意識があてにならないけどそれでも脳は概してよくできてるとい...
めちゃくちゃ面白かった。大学時代に認知科学・心理学のアプローチからの脳について興味を持って学んでいたこともあって、知っている現象もあれば初めて知ることもあったんだけど、次々と引き込まれる話の展開や事例の紹介が、いかに自分の意識があてにならないけどそれでも脳は概してよくできてるということを示していた。講義当時の時点での話だったので、そこから世界的に実験などで新しく示されたことだったり、生成AIが急速に広がっている現時点での所感はどうなんだろうというのも気になる。やっぱり脳は面白い。
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物理的なスイッチ(反射)→ 体の反応(変化) → 意識の解釈(感情) 自分の性格や感情は「自分そのもの」ではなく、意識という運転手がたまたま乗っている「乗り物」みたいな話を聞いたことを思い出した。 だから、その乗り物の癖を理解して乗りこなせ、みたいな。 メタ認知の力を高めたい...
物理的なスイッチ(反射)→ 体の反応(変化) → 意識の解釈(感情) 自分の性格や感情は「自分そのもの」ではなく、意識という運転手がたまたま乗っている「乗り物」みたいな話を聞いたことを思い出した。 だから、その乗り物の癖を理解して乗りこなせ、みたいな。 メタ認知の力を高めたいなと思ったり。 以下メモ ・ピンク色ニューロンが活動をやめてしまったら、ピンク色は見えなくなってしまう。なかったことになる。 外界にピンク色が存在しているかどうかは重要でなくて、脳の中のピンク色担当のニューロンが活動するかが「存在」するかどうかを決めている。 脳の活動こそが「事実」であって、実際の世界である「真実」については脳は知りえない。 ・進化の過程で動物達は他者の存在を意識できるようになった。そして他者のしぐさや表情を観察することによって、その行動の根拠や理由を推測できるようになった。他者の心の理解、これが自分に対しても行われることで、自分の「心」に自分で気が付くようになったのではないか。 だから、身体表現を通じて自分を理解するという流れができた。 ・脳は自分のとった行動を観察して、「あっ、自分は今こう考えているんだ」と知覚する。身体状況を説明するための根拠を過去の記憶に求める。以前はこうだったから今回もこうに違いない。推論(アブダクション) 自分の好き(嫌い)なものにはこれまでの人生でそう感じるように条件付けされてきた何かがある。そういう脳の回路ができあがってきた。なんとなく好き(嫌い)の裏にはこれまでの人生がある。 ・フィードバックがあれば、無意識なものでもコントロールできるようになる。例えば、血圧や胃酸の分泌。 ・嗅覚はあらゆる感覚の中で一番原始的。五感の中で最初にできた感覚は「におい」 においだけには1,000個のセンサーがある。寝ているときでもセンサーが反応して情報を脳に届けている。 ・脳のゆらぎ 僕らの行動は情報の「利用」と「収集」 この2つの行動が交互に入れ替わる。これを実現しタイミングを生み出しているのが脳のゆらぎ ・科学の醍醐味は、世界のからくり、理屈を解明すること自体よりも解明していくプロセスにある。 仮説を検証して新しい発見が生まれたら、その発見を過去に蓄積された知識を通じて解釈しまた新しい発見に挑む。パズルのピースを少しづつ露礁させていくようなプロセスが面白い。 ・言語 メタ構造の文章を作ることでメタ的に考えられる。 ・リカージョン(入れ子構造) 無限を知る→有限を知る→欲望が過剰になる、死が怖くなる ・同時処理は7つまで 補足(AI) ・最初の反応が起こる理由:脳の「パターン・マッチング」 脳には、意識が介在するよりもずっと深い場所に、**「これを感知したら、即座に体を戦闘モードにせよ」というブラックリスト(テンプレート)**が保存されています。 脳(特に扁桃体)は、入ってきた情報を「意味」で理解するのではなく、「形」や「速度」などの単純なパターンで照合します。 例①:なぜ「蛇」で足が震えるのか?(視覚のトリガー) 蛇を見たとき、私たちの意識が「あ、蛇だ。毒があるかも」と判断するより先に、脳の視覚システムは**「細長くて、くねくね動くもの」**という視覚パターンを検出します。 トリガー: 「細長い+くねくね」という特定の視覚情報。 脳の処理: 扁桃体が「このパターンは危険だ!」と、わずか0.1秒足らずで判定。 体の反応: 運動神経に指令を送り、筋肉を小刻みに震わせる(シバリング)。 なぜ震える?: 筋肉をすぐに動かせるよう温め、逃走の準備を整えるため。 これは、太古の昔に蛇に噛まれて死ななかった先祖たちが、この「自動スイッチ」を持っていたからこそ生き残り、私たちにその回路を遺伝させてくれた結果なのです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
因果とは脳の錯覚である 他人は自分の右半分の顔しか見てない 記憶は積極的に再構築される 感情は行動に整合するように変化する 人の考えているほとんどは作話 自由は過去に向かって感じる 自由意志はない自由否定がある ニューロンは水漏れした鹿威しの仕組み 脳科学はリカージョンの矛盾から逃れられない 凄まじく面白すぎる
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脳研究者の母校での講義 レベルの高い高校生向けに、とても興味深い脳に関わる最新の研究内容をたいへんわかりやすく解説されている サッと気になったトピック 顔の半分 行動と感情 ひらめきと学習による無意識の直感 正しいと好 痛み 動かそうという意図の前に既に準備で、脳の指令よる運...
脳研究者の母校での講義 レベルの高い高校生向けに、とても興味深い脳に関わる最新の研究内容をたいへんわかりやすく解説されている サッと気になったトピック 顔の半分 行動と感情 ひらめきと学習による無意識の直感 正しいと好 痛み 動かそうという意図の前に既に準備で、脳の指令よる運動の前に動いたという知覚 未来の知覚 自由否定 ゆらぎ アリの最適解への接近、シグナルの増幅の確率共振、創発 ベキ分布は構造 正規分布はランダム 回路の構造とノイズで機能 創発 モニターすることでフィードバックできトレーニング次第でコントロールできる
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とにかく第一章、第二章の衝撃が凄まじい本だった。自分のことは自分でもよく分からない、という認識が圧倒的に強化された。と同時に、自分自身をデザインするという意識もより強固になった。 第三章、第四章は今の自分にはよく分からなかった。 へえ〜...?うん?よう分からん...。という感...
とにかく第一章、第二章の衝撃が凄まじい本だった。自分のことは自分でもよく分からない、という認識が圧倒的に強化された。と同時に、自分自身をデザインするという意識もより強固になった。 第三章、第四章は今の自分にはよく分からなかった。 へえ〜...?うん?よう分からん...。という感想。いつか読み返したら新しい発見があるのかもしれない。 個人的にはテンションが尻下り気味になってしまったので読後感は微妙だったが、第一章、第二章は感動モノだった。
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高校生向けの講義を書籍化したものだけあって、とても分かりやすかった。 知っていることも多かったけど、驚くような脳の働きを知ることができた。
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高校生向けの講義をもとにしているためか、今まで読んだ学術系の本で一番分かりやすく面白かった。 10年以上前に出版された本なので、最新の研究成果とは違うのかもしれないが、知らないことばかりで大変興味深かった。
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★★★★★面白かったです。人間の脳についての最新の研究内容でした。高校生が対象の講義形式ですが、内容は私にはかなり高く読んでいてもちょっとわからないこともありました。実験データなど参考になる動画がネットの特設サイトで見れるのもわかりやすく良かったです。考えたことも無いようなことが...
★★★★★面白かったです。人間の脳についての最新の研究内容でした。高校生が対象の講義形式ですが、内容は私にはかなり高く読んでいてもちょっとわからないこともありました。実験データなど参考になる動画がネットの特設サイトで見れるのもわかりやすく良かったです。考えたことも無いようなことがたくさんあって言われてみたら確かに不思議だなと思うことばかりでした。10年後には脳の研究では、どんなことが解明されているんだろうかと楽しみにもなりました。
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脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(...
脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(生物から見た世界っぽい) ・決定論と自由意志 ・ノイズと創発 ・ベキ則とルール ・再帰性による有限も無限の理解 などなど、どれも非常に興味深い内容で、世界の見方が変わるような新たな視点を得られました。また著者も述べていましたが、単に脳の仕組みを説明するのではなく、その意義についての説明に重点が置かれており、全体を通してとてもワクワクする内容でした。中高生が読んだら脳科学に興味を持ちそうな、面白い本だと思います。
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