花の鎖 の商品レビュー
雪月花ではなく、花の鎖というタイトルにふさわしいお話でした。 美雪、紗月、梨花という3人の女性にまつわる話。 登場人物の関連性と生死が分からないのがミソ。 最終的に繋がるので、気づいた瞬間、あっとなります。 時代の流れがわざと分かりづらく書かれているのか、少し辛抱が必要かも。...
雪月花ではなく、花の鎖というタイトルにふさわしいお話でした。 美雪、紗月、梨花という3人の女性にまつわる話。 登場人物の関連性と生死が分からないのがミソ。 最終的に繋がるので、気づいた瞬間、あっとなります。 時代の流れがわざと分かりづらく書かれているのか、少し辛抱が必要かも。 湊作品にしては、白いお話なので、結構オススメしやすいかも。 最後はすっきりできたようなできなかったような。 ばあちゃんの思いが達成できたところは良かったかな。 3人とも花に関連する話が出てくるところが女性らしいですね。 男性作家にはなかなか書けないモチーフのような気がします。 ドラマ化されるそうなので、それはそれで楽しみですね。 美雪が中谷美紀、梨花が松下奈緒、紗月が戸田恵梨香だそうな。 並び順的に、美雪が中心の話になるのか。 でも、梨花がいないと話が進まない気もするし。 ただ、健太と浩一のキャストはちょっと頂けない気がする。 要潤と松坂桃李とか全然イメージ違うし、素朴さが足りない。 女性人気を考えると仕方ないような気もしなくもないけど。 いいドラマになればいいですね。
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そういうことか!とぞわぞわくるこの感じ。たくさんの伏線があとからあとからつながってきます。三人の状況が同時に進行するので多少の読みづらさはありますが、全体としてはよかった。もう一度読み返しておきたい作品。前作、夜行観覧車ではドラマがすごくよかった。原作を読んだ後でも裏切られなかっ...
そういうことか!とぞわぞわくるこの感じ。たくさんの伏線があとからあとからつながってきます。三人の状況が同時に進行するので多少の読みづらさはありますが、全体としてはよかった。もう一度読み返しておきたい作品。前作、夜行観覧車ではドラマがすごくよかった。原作を読んだ後でも裏切られなかったです。本作もドラマ化するようですのでどんな演技を見せてくれるのか期待です。
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気になって気になって、一気読み。 ちょっと人物関係がごちゃっとなったけど、すべてが綺麗に収まりとても面白かった。
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湊かなえらしい女性を主人公とした作品 雪・月・花が名前に入った3人の女性とイニシャルK 結末は半分読んだあたりから予想できてくるが、想像よりももっと深い
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人は、たくさんの人とつながりながら、生きている。 友達、恋人、家族、一度、鎖を断ち切っても、今とは違う場所で、違う形で、つながっていることがある。 そのつながりが嬉しくもあり、時にうっとおしく、辛くも感じる。 どんなに現実に嫌気がさし、悔しくても、泣いているだけでは、何も解...
人は、たくさんの人とつながりながら、生きている。 友達、恋人、家族、一度、鎖を断ち切っても、今とは違う場所で、違う形で、つながっていることがある。 そのつながりが嬉しくもあり、時にうっとおしく、辛くも感じる。 どんなに現実に嫌気がさし、悔しくても、泣いているだけでは、何も解決しない。 だけど、目の前で、思いきり泣かせてくれる人がいることはしあわせなこと・・・。 自分の気持ちを素直にぶつけられる人が居ることは幸せなこと。 今の自分とつながっている人は、もしかしたらつながっていなかったかもしれないし、代わりに別の人がつながっていたかもしれない。 そう考えると、なんだか不思議だなと思いました。 人との鎖が、きっと、今の自分を、そして、これからの自分を創っている。 だからこそ、鎖を、縁を大事に、きちんと向き合っていきたいと思った小説でした。
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今回はイヤミス度やや低め。 カンのいい人なら途中で諸々のことに気付くかも……特に時系列について。 登場人物の台詞や行動は湊かなえっぽい。
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湊かなえさん初読みです。梨花、紗月、美雪の視点で話が進んでいきます。妙に共通する言葉が出てくるなあと思いながら読んでいました。どうつながるのだろうかとページをめくるのを止めることができませんでした。想像できてしまう部分もありましたが、読み終わった後、悲しいけれど、どこかすっきりし...
湊かなえさん初読みです。梨花、紗月、美雪の視点で話が進んでいきます。妙に共通する言葉が出てくるなあと思いながら読んでいました。どうつながるのだろうかとページをめくるのを止めることができませんでした。想像できてしまう部分もありましたが、読み終わった後、悲しいけれど、どこかすっきりしない部分がありました。人間の自己中心的な部分があらわになった感じがします。
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電車の中で、入りこみ没頭して読みあさる。 商店街という変わらない場所があり、変わらず愛され続ける店がある。 同じように、いつの時も変わらずある 花たち。 個性的で特段魅力的な人は出てこないけれど、容姿や表情が思い浮かぶ登場人物たち。場所や花とは違い、人間だけが変わっていくのだけ...
電車の中で、入りこみ没頭して読みあさる。 商店街という変わらない場所があり、変わらず愛され続ける店がある。 同じように、いつの時も変わらずある 花たち。 個性的で特段魅力的な人は出てこないけれど、容姿や表情が思い浮かぶ登場人物たち。場所や花とは違い、人間だけが変わっていくのだけれど、決してブツ切りになって存在してる訳ではない。 場面設定がクルクル変わるけれど、一気に読めるので混乱することもなく最後まで読めました。そして、湊かなえといえば、ちょっと黒い部分が多く、読んでて暗い気持ちになることも多々ある。だけどこの本は、悲しい所はアチコチあれど、サラッとしているから決して黒くはない。 読んでてドンヨリしない湊かなえ。という感じでしょうか。
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解説にもあるように、読み終わったあと、またすぐ二回目読み返したくなります。二回目読む時はさらにおもしろい。一粒で二度美味しい本です。
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美術館と山と花ときんつばの話。 タイトルなんか気にせず読んでたけど そういうのは良くないね。 ちゃんと意味のあるタイトルでした。 静かで薄暗くちっと重たいけど それがいい所なんだろな。
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