その青の、その先の、 の商品レビュー

椰月美智子(著者)

2014/02/19

17歳、高2生の瑞々しさや繊細さが流れる様に伝わってくる。
こんな感性を持てるのは正しく高2生だからなのだろうと納得する。
恋愛や自分の将来への不安、思わぬ事故、どれに対しても全力で取り組んでいく様に心惹かれるものがある。
無限に広がる未来へ一歩を踏み出していく、そんなスタート地点に立とうとしている高校生たちをそっと応援したくなる。

2014/02/16

17歳のときって、こんな感じだってかなぁと思いながら読み始めました。
この作者の作品は、いつもその当時を思い出させる雰囲気を持っていると感じています。
この本を読んで、こんな仲間や彼がいるのはかけがえのない時間に違いないと思いました。
そして、後半の展開に驚いたものの、それを受け止める彼の姿がすごいと思った。

2014/02/14

最初は、まひるの高校生活が描かれています。
特に将来の夢はないけれど、初めてできた彼氏との恋愛や仲良しのむっちゃん、クロノ、夏海との他愛もないけれど、
充実した日常。

みんなそれなりに悩みはあっても、そこまで深刻ではなくて、日々キラキラしている。

ところが、彼氏の亮司がバイク事故の末、左足切断になってしまうところから、まひるは変わっていく。

あたしは、まひるの母のように
「どうするの？？」って思ってしまったけれど、
まひるは、戸惑いながらも亮司を支える決意をして
何気ない日常も大切にする。

亮司が幻肢痛に悩まされて
別れを切り出した時も、まひるはそれでも
そばにいようって思う。

17歳の女の子からの鮮やかな成長。

青春の終わりと次のステージの幕開けを感じました。

それは、まひると亮司だけじゃなくて
むっちゃんもクロノも夏海もそれぞれが
悩みを乗り越えたり、夢を見つけたりと
成長しています。

成長の過程がみずみずしく描かれています。

そして、まひるは本当に強くなった！
これからもっとしなやかな女性になるんだろうな。

後半からラスト、すごく良かったです。

2014/01/28

★★★☆☆
青春謳歌
【内容】
ばかみたいに幸福な時間。それは、ほんの少しさみしい。最高の仲間との三年間。恋、友情、初体験…。すべてが詰まっている高校の日々。

【感想】
僕らは未来に生きる動物だ。
過去を振り返ることはできるけど、過去に行くことは出来ない。未来に行くことしか出来ない。

あぁ高校生の頃ってこんなだったなぁとしみじみしてしまう。
クラスの中は明確にカーストがあって、各々が遠巻きにそれを見ている。

個人で見ても、目標が明確な人がいたり、まったく目標のないものもいる。
でもみんな苦悩している。そこは共通点なのだ。

こういう何でもない話のドラマって久々に見てみたいものだな。最近は刑事・弁護士・医者ばっかだもんな。

さて、内容ですが、
4人の仲良しグループの会話がメインなんだけど、しっかりとしたキャラ付けによって、
誰が喋ったと書かなくても誰が話しているのかがわかるところが秀逸。

青春って最高だな。

2014/01/27

この本を大絶賛しているブログを読み、期待大で読む。
17歳の高校生活がありきたりな日常が綴られる。
ちょっと退屈？全然入り込めない。
いいや、いつかは盛り上がるに違いない。
我慢、我慢。
・・・、あれ？終わってしまった。

むむむ。
ブクログでも評価は分かれているようだし、合わなかっただけか。
それとも年齢的に高校生の心情にシンクロできなくなってる？
いいや、朝井リョウの描く青春にはキュンキュンするんだからそんな事はあるまい。

自分自身の過ごした高校時代と乖離しすぎてるからかな。
仲良しグループ、友情、恋愛、海、クリスマス、バイト、文化祭、etc。
どれもこれも縁がなく・・・。
ちょっとは憧れますけどね、絵に描いたような青春。
私にはちょいと爽やかすぎたようで。
いや眩しすぎたか？

2014/01/11

高校生の強く清々しい青春の話。

読んでて 微笑ましくもあり 若さと勢いに おぉと思う事もあり。

いいねぇ 高校生って。青春だねぇ

2013/12/19

買ってから読了までかなりの時間がかかってしまいました

「これぞ青春！」ってかんじの要素をふんだんに詰め込んだ感じの小説です。恋愛友情音楽活動えとせえとせ…
自分もこんな学生生活を送りたかったとしみじみ思いました。

2013/12/09

いわゆる青春小説？
学校、友達、ブカツ、進路、食べ物、恋愛、海、文化祭、バイト、音楽、バイク、クリスマス、誕生日、事故、妊娠．．．．なんでもかんでもてんこ盛りな高校二年生。
うーん、高校生の頃には色々なことはあったけど、こんなになんでもかんでも一年の間にあったかなぁ。
読後感、あー疲れた一年間だった　みたいな。

2013/12/03

１７歳・まひるを囲む高校生の物語。
あ～青春！ 一番楽しかった頃を思い出しました。
最後はウルウル。
まひるのお父さんと亮司のおじいちゃんの言葉が
胸に響きます。

2013/11/23

高校生になりたい…(40女が何を言う)
でも、今の時代の高校生ではなく、80年代の高校生。
椰月さんは同い年なので、ぜひ80年代の高校生を書いていただきたい。