その青の、その先の、 の商品レビュー

椰月美智子(著者)

2015/06/28

実家の本棚から拝借。

タイトルとカバーに惹かれました。

女子高校生まひるの日常。

読み始めて、読み進めて、
涙してしまいました。

たかが１７歳、されど１７歳。

恋だって愛にかわるんだなあと。

夢だってつかみにいけるんだなあと。

フィクションだけど、
女子高生だって男子高生だって
頑張っているんだ！と
元気ももらえた気がします。

あと、個人的には寄席に
行きたくなりました。落語。大好き。

2015/06/28

タイトルとジャケ写が素敵な一冊。
17歳の女の子の一年間を描いたドラマチック過ぎる物語。この年齢の女の子としては友だち、彼氏、家族の人間関係やアイデンティティ、将来像どれも
整然としすぎてる印象があるけれど、
ラスト近くの感情の高まりは素直に羨ましく思えた。
学生特有のクラスのヒエラルキーってナナメっぽいかもしれないけど、とても共感。

2015/10/24

感覚的には「体育座りで、空を見上げて」に似た感じ。
でもこれは駄目だった。なんとか読み切った。
何故だろう。

2014/08/27

いろんなことが、ちょっとずつ分かってきて、悩んでも分からないこともちょっとずつ増えてきて、色々な経験が出来る高校生。

「いつだって人間は未来にしか行けない」

爽やかな空気のなかに、確実に大人になっていく瞬間がとても輝いていて、過ぎ去っていく時間の寂しさを感じながらも確実に前へ進んでいく力強さがとても頼もしい。

真っ青な空のような読後感が、ひと時の穏やかな時間をもたらしてくれます。

2014/06/19

　内容てんこ盛りな青春小説。高校2年生にしては、純粋すぎるというか、一途すぎるというか、ちょっとイイ子ちゃんすぎる感もあるけれど、フィクションだし、いっか。w
　LINEとかTwitterとかFacebookという単語が出て来て、あぁ〜…最近の小説なんだなぁ。と実感。
　爽やかで気持ちの良い読後感が味わえたので、図書館で借りて読んだ本だけど、文庫になったら自分でも買おう♪

2014/03/24

高校生を主人公にした青春小説。何をしてもおかしくて声を出して笑ってしまう年頃の４人。お互いを思いやりまっすぐな女の子たちでした。そのうち主人公のまひるは本当にいい子で、共感できました。単なる青春小説なのかと思っていたけれど、話の半ばから、話が動き、自分たちの生き方や進路を考えていく。今を、そして未来に向けて前を向いて頑張ろうとする、とても優しい物語でした。

2014/03/21

季節が春めいてきました。

さわやかなお話を…と思い、
題名と表紙がさわやかを醸し出す
この本をチョイスしました。

子供ではない、でも大人にもなりきれていない
中途半端な時間。
進路など将来のことを考えなければならないけれど
実感がつかめずに周りと比べて不安になったり
してしまう。

自分が成長していく過程の、スピードが加速する１年を
友達や周りの人々と共に駆け抜ける、
高２の女子高生のお話。

読む前に自分で思っていた以上に、
本の中に入りこんでしまいました。
主人公のまひると一緒にドキドキしたり、
不安になったり、眩しく感じたり、涙ぐんだり。

若い時のキラキラした感じって、
身体的年齢からくる生命エネルギーが
身体から出ているのかと思ってました。

それもあるかもしれませんが…
自分の未来を信じ、手を伸ばしたその先を、
未来を見てみたいという希望や期待が
外に向かって拡散したものがキラキラの正体
なんじゃないのかなとこの本で思いました。

椰月美智子さん、初めて読みました。
何気ない日常を、素敵な言葉でつなげて表現されるのがとても上手いです。
だからといって、とってつけたような特別な感じがなく
さらりとしているのに、瞬間キラッと輝く。

きっと好きな作家さんになるだろうと予感した一冊です。

余談ですが、この物語にも『小さいおじさん』が冒頭に少し出てきます。
なぜ男の子でも女の子でもなく、
おじいさんでもおばあさんでもなく
目撃情報はすべて『おじさん』なんでしょうか…。

夢が…会ってみたいという夢が…だんだんしぼみます…

2014/03/20

17歳ってこんなだったかな。
何気ない毎日が、もう立ち上がれないかもって思えるような事故にあう。でも、立ち上がる亮司、まひる。
亮司、クロノ、平野、みんな夢を持っているから、毎日が楽しいし、つらくてもがんばれるのだろう。

まひるは未来を見据えた。いつだって人間は未来にしかいけない。（P146）

2014/02/26

まひる、むっちゃん、夏海、クロノ。4人の女子高生と二人の男子高生の1年を描いたまっこう青春小説。
今時の女子高生事情に疎いので、こんな古風なセンスの女子高生いるのか？とも思うけれど、将来に対する夢と希望と、その100倍位の不安を抱えた17歳なんて、100年位変わらないのかも知れない。
それぞれが将来を見据えたところで物語は終わる。

2014/02/21

うん、すきなお話し。
ところどころ涙ぽろり。
まひるのお父さんが素敵なんだよなー。
後悔しない選択をする。
わたしって、なんて平凡な人間だったんだろと思うけど、それもまた良しとする。
波乱万丈だけが人生じゃない。