図書館の魔女(下) の商品レビュー
情報を収集し、整理し、統合して新たな情報を生み出す。 誰よりも図書館らしい図書館、図書館の魔女。 だけど足りないのはそれを伝える力。 そのためにキリヒトがいた。
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私にはちょっと合わなかったかなぁ。 物語としては面白かったけど、表現の仕方、文章があんまり…だったかなぁ。。読みすすめるのが大変だった作品でした。
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声を持たない少女「図書館の魔女」と、彼女に仕えることになった文字の読めない少年。 彼らの織り成すファンタジーの世界に、どっぷり浸かる。 政治的な話とか戦略うんぬんのお硬く小難しい文章は、読みづらい事この上なかったし、正直だいぶ読み飛ばしてしまった部分はあるのだけど。 それでもストーリーと登場人物に、それを上回る魅力があった。 キリヒトの凛々しさ、純真さ、研ぎ澄まされた鋭さが好きだ。 彼が「わたしは図書館にいたい…」と流した涙の美しさ。マツリカと約束を交わしたこの場面は印象的だったな。 マツリカとキリヒトの二人の間でしか通じない指話っていうのがまた良いよね。 手の中で交わされる密やかな会話が時に微笑ましく、時に切ない。 いつかキリヒトが「斬り人」の意を持つその名を捨て、一人の少年アカリとしてマツリカとまた新たに出会うその物語が見たい。
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キリヒトがとても好きになっていたので、どうなるのか心配でした。もちろんマツリカも、彼女を守る人たちのことも好きになっていたので、下巻の展開は衝撃。 裏切り者の正体が判明し、ショックを受けると同時に、読み返してみれば「ここか…ああ、ここも」と合点のいく記述があり、それも含めてこの巻はこれまでの謎に答えが示される、読み応え抜群の1冊。 言葉というもの、文字というもの、そこから生まれる物語や文化…そういったものに思いを馳せずにはいられない本でした。 世界を動かす図書館の魔女の辣腕に感服すると同時に、キリヒトとの淡い関係がどうなるのか、気になって仕方ありません。
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上巻から続く壮大な物語。とりあえず儀仗兵たちが図書館勤務になるとは思わず、うれしい驚きでした。ただ、戦闘シーンになると彼らに主人公の仲間補正が全くかからないので本当にドキドキしました。君たちは本当に訓練していたのかねというようなモブに戻ってしまうので本当もう心臓に悪い。 手話と共...
上巻から続く壮大な物語。とりあえず儀仗兵たちが図書館勤務になるとは思わず、うれしい驚きでした。ただ、戦闘シーンになると彼らに主人公の仲間補正が全くかからないので本当にドキドキしました。君たちは本当に訓練していたのかねというようなモブに戻ってしまうので本当もう心臓に悪い。 手話と共通語と方言と、お互いに何言ってるか正確には分からないけど通じ合うシーンがなんかこう言葉は音のみではなく、身振りだけでもないという上巻の表現に通じるものがあったと思います。 また、将棋の捨て駒に例えられる人たちにも家族や大切な人がいるというキリンが気づいた点。現実でも制裁だー報復だーってやっているけど、彼女たちのように殺しあわない方向で考えてほしいと思いました。
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怒涛の展開になって、マツリカはどう政治を転がしていくのか。 図書館の書物と書物をつなぎ合わせると見たこともないようなことを、見たように語れる凄さ。そして言葉という定義できないものの重みを感じた。 久しぶりにごついファンタジーを読むことができてとても良かった。続刊もあるようだが、...
怒涛の展開になって、マツリカはどう政治を転がしていくのか。 図書館の書物と書物をつなぎ合わせると見たこともないようなことを、見たように語れる凄さ。そして言葉という定義できないものの重みを感じた。 久しぶりにごついファンタジーを読むことができてとても良かった。続刊もあるようだが、主人公が変わってしまうようで残念… ラストのマツリカとキリヒトの別れがピュアなだけ、2人の続きが気になるというのに……
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マツリカにとって手は言葉を操ることのできる左手が封じられ、沈黙させようとする敵の罠にはまったかにみえた展開だったが、そこにキリヒトと培ってきた繋がりで完全な相手の思い通りとさせない。ニザマ帝に会い、展開が一気に進む。政治的な話し合いの場では、言葉が溢れ出していて圧倒。そして、伏線が多かったことも驚かれた。双子座の正体は全く分からなかった。マツリカとキリヒト、そして仲間との絆が強くなっただけに、キリヒトを手放す決意をしたマツリカ。でも本当は嫌だという想いが溢れていた。ミツクビなどの主要な悪は逃げ出したので、続編はあるのかな。
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なかなか文章がすっと入ってこなかった(頭の中でイメージしにくかったり)のと、マツリカの話し方が、おばあちゃんみたいで最後まで違和感。長いこともあって、途中パラパラととばしながら読んでしまった。 文章の合う、合わないって漠然としたものだけど、確かにあるものなんだよなあ。 また、ファ...
なかなか文章がすっと入ってこなかった(頭の中でイメージしにくかったり)のと、マツリカの話し方が、おばあちゃんみたいで最後まで違和感。長いこともあって、途中パラパラととばしながら読んでしまった。 文章の合う、合わないって漠然としたものだけど、確かにあるものなんだよなあ。 また、ファンタジー・護衛・政治がらみの争い、という点で上橋さんの守り人&旅人シリーズと被り、そのつもりはないけれど比べてしまう…。 ただ、図書館や手話等の発想は独特で面白いのと、キリヒトとの絆は素敵。
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前編から後編になるにつれ,どんどん面白くなる.そして大団円と言いたいところだが,まだまだ続くという困難さと希望の中で物語は一応の終わりとなる.登場人物の魅力的なことは言うまでもなく,世界観もしっかりしていて地理や歴史的にも深みがあり,何より言葉に対する深い愛と信頼が溢れ出てくるよ...
前編から後編になるにつれ,どんどん面白くなる.そして大団円と言いたいところだが,まだまだ続くという困難さと希望の中で物語は一応の終わりとなる.登場人物の魅力的なことは言うまでもなく,世界観もしっかりしていて地理や歴史的にも深みがあり,何より言葉に対する深い愛と信頼が溢れ出てくるようだ.長い物語だけれど読んでいる間は至福の時間だった.
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腱鞘炎になるかと思った(物理的に重過ぎて)。 上巻よりも丁々発止の円卓会議と刺客との決死の対決とでページ数もなんのその(´∀`) 続編もあるとのことで楽しみ(*'ω'*)
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