なくしたものたちの国 の商品レビュー
なかなか面白かったです。短編集かと思いきや、少しずつ重なっていて、前話の”私”のその後が判る。 失くした物たちの国がある、というのは、少し怖くもあり、でも懐かしくもあり。
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あーーーーすきだな、と思う。 角田さんの本は、これ読まなくてもよかったかも…って思うのと、ああこの本が読めてよかったって思うのと、両極端だけどどっちもある。けどこれは後者。読めてよかった。手にとってよかった。よくわからない話だって思う人もいるだろうけど、わたしにはすごくよかった!
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不思議な連作短編集。 「なくしたものたちの国」という発想が素敵です。考えたことはなかったけど、ものをなくすことについて、無意識に絶望的なことのように感じていました。 なくしたものが在り続けることのできる場所があると思ったら、(本編でも書かれていたように)安心します。なくしてもど...
不思議な連作短編集。 「なくしたものたちの国」という発想が素敵です。考えたことはなかったけど、ものをなくすことについて、無意識に絶望的なことのように感じていました。 なくしたものが在り続けることのできる場所があると思ったら、(本編でも書かれていたように)安心します。なくしてもどこかでいつか出会えると思ったら嬉しいです。 優しい発想だと思いました。 静かで、不気味だったり狂気じみてたり、でもどこかやさしい、各編読み終わる毎になにかジワーっと心にくるお話でした。 きれいな色使いのイラストなのに、静けさに、満ちていて物悲しく感じます。
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ステキなイラストを味わいながら少しずつ大切に読みたいと思っていたのにあっという間に読んでしまった。ミケの銃一郎の話は電車で読んでしまい涙を堪えるのが大変だった。 気づかずに無くしてるもの忘れてるもの、そういえば色々あるな…
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忘れてもいいのよ。姿をかえても、かたちをかえても、こうしてまた会える。 私のなくしたものたちのことを考えながら読み進めていって最後は、どばーと泣きました。ぐっときました。
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コラボ前作と違い、一人の女性の一生の物語なので読みやすかったですね。ただ、絵にも重要性がかかるので小説の内容には少し物足りなさがありました。
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以前も角田光代さんと松尾たいこさんのコラボの作品を手にしてすごく良かったのを思い出し、今回もきっと良いに違いないと思って購入。 なんだか読み終わったあと号泣してた。せつなくてあたたかくて、自分が今まで知らず知らずなくしてきたものに気付かされたというか。 私も自分がなくしたものた...
以前も角田光代さんと松尾たいこさんのコラボの作品を手にしてすごく良かったのを思い出し、今回もきっと良いに違いないと思って購入。 なんだか読み終わったあと号泣してた。せつなくてあたたかくて、自分が今まで知らず知らずなくしてきたものに気付かされたというか。 私も自分がなくしたものたちの国にいきたい。忘れてたことを謝りたいような、でもそんなこと必要ないのもわかってる。 ただ、なくしたものをぎゅっと抱きしめて、また会えた喜びをかみしめたい。そしてまた違う形で会うことを約束したい。 いや、約束なんていらないんだよね、どうしたって出会ってしまうんだから。 うん、ほんと、いい作品。 なくしたものは私を待っててくれてる。だからなくしたことを悲しまなくていいんだ。 待っててくれてるし、また会える。 さよならは別れじゃない。
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