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天国旅行 の商品レビュー

3.6

223件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    80

  4. 2つ

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2024/05/12

後ろの作品になればなるほど面白かった!お話として、いろんな関係性の人たちが傷つけて、傷つけられて、救い、救われて、救われなくて、でも彼らにとっては生きることの意味で、、、。全ては解説の角田光代先生の言葉を読んで、グッとわかった感じがしてる。悔しいけど解説読んでこそです。

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2024/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心中をテーマに描いた作品集。 小説における死の扱いを考えさせられる。 文庫版だと解説がつくのが良い。角田さんの解説がわかりやすい。 『泣けることと感動することが混同されてから安易な死が増えた』『この小説の死の壮絶さは そういう傾向への作者の覚悟のように思える』

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2024/01/07

心中という暗いテーマの短編でありながら、描かれるのは恋愛や家族愛など、切なく美しい。悲しいお話もありますが、心癒されるのでおすすめできる本だと思いました。

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2024/01/06

「生」の究極的な対比である「死」から描いた、わたしたちが生きる世界のうつくしさ。「明日も生きてみようかな」とおもうような、一縷の光が射した作品です。

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2024/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心中をテーマにしてるけど重すぎない短編集。面白いのもあったけど、展開適当じゃないか、ってとことかありがちな設定も多くて、そこまで引き込まれはしなかった

Posted byブクログ

2023/10/30

久しぶりに本棚登録… それなりに本は読んでいましたが、なかなか登録まで行き着けず本当に久しぶりになっちゃった。 三浦しをんさんの作品は何年か前に読んだ「きみはポラリス」ぶり。今回も短編集なんですが、なんと全ての短編が"心中"をテーマにしていて他の短編集とは一...

久しぶりに本棚登録… それなりに本は読んでいましたが、なかなか登録まで行き着けず本当に久しぶりになっちゃった。 三浦しをんさんの作品は何年か前に読んだ「きみはポラリス」ぶり。今回も短編集なんですが、なんと全ての短編が"心中"をテーマにしていて他の短編集とは一線を画している感じ。 ところが、"心中"とはいうものの、そのテーマに気づいたのは角田さんの巻末の解説を読んだ時で、自分の読んでいる所感としては「どの短編でも人が死ぬなぁ…」ぐらい。つまり、それくらいどの短編でも死が重すぎず、淡々と描かれていました。 特に印象に残っている短編は「炎」。主人公が好意を持っている憧れの先輩が、ある日学校の校庭で焼身自殺をしてしまう。 主人公は先輩の彼女だった同級生と、なぜ彼が自殺という選択をしたのか、なぜあの死に方だったのかという謎を解明しようとする… というあらすじなんですが、ラストがかなり衝撃的。 人が自ら死を選んだ時、その真意は誰にもわからない(もしかしたら本人すらもよくわからないかもしれない)、決めつけられない、ということをこの作品に突きつけられた気がします。 角田さんが巻末で書いているように、この短編が死を賛美しているわけでもなく、かと言って死を否定しているでもなく、「ただそこにあるもの」として描いているのがすごく新鮮で面白かった。死ということがわからなくなった時に読んだら、助けになるかもしれない本です。

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2023/05/21

心中をテーマとした作品。 基本的には死を「救済」として見てる内容が多く、独特。 でも死を目前として考える人の思想はたしかにどんなものだろうと思い起こしてくれる。 心情描写が細かく適度に重くさせてくる。それもまた良し。

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2023/04/14

「心中」がテーマのお話。 命について考えさせられた…。 死んでしまったらもう、その人がどんなことを考えていたかなんてわからない。 だからこの本はどの話も、謎は完全には解けない。読者としては「え、この謎は??気になる!」という気持ちでモヤッと感は残る。 けれどそれこそが残された者...

「心中」がテーマのお話。 命について考えさせられた…。 死んでしまったらもう、その人がどんなことを考えていたかなんてわからない。 だからこの本はどの話も、謎は完全には解けない。読者としては「え、この謎は??気になる!」という気持ちでモヤッと感は残る。 けれどそれこそが残された者の立場。死者とは話せないので、記憶で推し量ることしかできない。 物語だから解決した方が読者的にいいだろう、とするのではなくリアルに謎のままにするのが好きだったな。 他の方の口コミを見ていたら、結構重たい内容だったり、モヤっとした終わり方な部分に賛否両論あるみたい。メンタルが落ち気味な時に読むとちょっとつらいかもしれないので、万全なメンタルで読むのがオススメかも。 展開が早くてサクサクと読みやすいし、物語としておもしろかった。(テーマがテーマなので、おもしろいとは言いにくいけれど…) 私はこの本好きでした!

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2023/03/29

2010年刊。「天国」は「あの世」の意味であり、「安らかな彼岸」では無い。小編集だが、全て心中の話。多少の救いが有るのは最初の1編だけで、後は何の救いも無い。題名は、むしろ「地獄」が相応しい。文章を追うのが余りにも辛過ぎて、2編ばかりスキップした。 気分を無理にでも落ち込ませたい...

2010年刊。「天国」は「あの世」の意味であり、「安らかな彼岸」では無い。小編集だが、全て心中の話。多少の救いが有るのは最初の1編だけで、後は何の救いも無い。題名は、むしろ「地獄」が相応しい。文章を追うのが余りにも辛過ぎて、2編ばかりスキップした。 気分を無理にでも落ち込ませたい人が読むのに最高! 或いは落ち込ませたい相手への贈り物にも超お勧め!

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2023/03/25

フォロワーさんの本棚にあったので読んだ。天国旅行というから死んだ人の話かと思ったらどちらかと言えば残された人の話でした。悲しみよりも希望的な話が多くよかった。

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