1,800円以上の注文で送料無料

天国旅行 の商品レビュー

3.6

225件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    80

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/01/21

死ぬことがテーマだけど、短編ということもあって、重すぎない。不思議で、滑稽で、心配で、きれいな作品。

Posted byブクログ

2022/01/15

装丁が素敵で気になった本、ジャケ買い 「きみはポラリス」とセットなのかなと勝手に思っていたけど、特にそういう訳でもないのかな でも愛することと生死は繋がっているテーマだと思う 一冊読み終えてTHE YELLOW MONKEYの『天国旅行』を聴くと映画の後に流れるエンディングみ...

装丁が素敵で気になった本、ジャケ買い 「きみはポラリス」とセットなのかなと勝手に思っていたけど、特にそういう訳でもないのかな でも愛することと生死は繋がっているテーマだと思う 一冊読み終えてTHE YELLOW MONKEYの『天国旅行』を聴くと映画の後に流れるエンディングみたいに感じられた 生きる態度と死ぬ態度の境目がよくわからない その瞬間自分らしくあることを選んだ結果が死に繋がるなら、それは回避すべきなんだろうか? 生きてれば何も得られない、けれどこの先の人生すべてと引き換えてもいいと思えるような瞬間を生きることだってなかなかできないよなあ 最後の角田光代さんの、この本でそれぞれ描かれる「死」の壮絶さに関する解説を読んでそんなことを考えた どの物語も読み終えた後はしいんと浸ってしまったけど、今回は「君が夜」が一番心に残ってるな 自分は絶対にあれほど盲目的になり得ない、なんて口が裂けても言えないわ 現実的なお話というのだと、「遺言」もまだ身近なお話に感じたけど、こちらはとてもほっこりしたなあ

Posted byブクログ

2022/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「心中」をテーマにした7つの短編集。 関係性を語る魔術師・三浦しをんが紡ぐ、生と愛の物語たち。心中だけど、生と愛なのだ。 「森の奥」富士の樹海で自殺を企図する男が不思議な青年と出会う。 「遺言」ともに死ぬことばかりが愛の証明ではない、究極のラブレター。 「初盆の客」祖母が貫いた愛と秘密を知ることで結ばれる縁。 「君は夜」夜な夜な見る前世の夢に囚われて現実を見失う女。 「炎」焼身自殺を遂げた先輩への想いをひととき共有する少女たち。 「星くずドライブ」幽霊になった恋人との暮らし。 「SINK」一家心中で生き残った男の希望。 個人的には「星くずドライブ」の途方もなさ、救いのなさに呆然とする。犯人は誰か、なんてのはどうでもよくて、幽霊になってしまった香那を見捨てることができそうもない英ちゃんの運命の過酷さと言ったら…。彼はいつか83キロを超えてどこかへ飛んで行ってしまうんじゃないかと不安で切ない。

Posted byブクログ

2021/12/30

天国旅行 三浦しをん著 1.購読動機 舟を編む、まほろば、風が強く吹いている、あの家に暮らす4人の女という具合に定期的に手にとる作家さんです。 装丁に花があり、そしてタイトルに惹かれて購読です。 2.新しい三浦さんの世界 装丁そしてタイトルのような優しさとは違う展開です。 著...

天国旅行 三浦しをん著 1.購読動機 舟を編む、まほろば、風が強く吹いている、あの家に暮らす4人の女という具合に定期的に手にとる作家さんです。 装丁に花があり、そしてタイトルに惹かれて購読です。 2.新しい三浦さんの世界 装丁そしてタイトルのような優しさとは違う展開です。 著書にあるとおり、心中をテーマにした作品です。 そう、どのような動機で人間は、死を選択するのか? 7つの短編すべてが、このテーマです。 したがって、まほろばや、風が、、、のようなテイストの作品とは趣きが異なります。 作品の遺言は、夏目漱石をイメージしてしまうのは私だけでしょうか? 3.死 作家角田さんの後書きで、「死とは死でしかない。それを作品としてどう描くのか?は、作家として一つの関心であり、挑戦」の趣旨を記述しています。 三浦しをんさんの世界を広げてみたい方はぜひに手にしてみては?いかがでしょう。

Posted byブクログ

2021/12/08

きれいに生きたいからこそ死を選ぶこともある。 汚いまま生きれる心の強さがあれば、自ら死を選ぶことはないのでは無いかと感じた 全て自死をテーマにした内容ですが、重すぎずどこか一筋の希望の光のようなものが見える作品たち

Posted byブクログ

2021/10/21

死に対する考え方は様々である。 死にたくない考える人もいれば、死は救済だと捉える人もいる。 また、それは、計画的である場合も、突拍子もなく訪れる場合もある。 私自身、死はとても恐ろしいものであると感じている。しかし、ただそれだけだと決めつけてしまうには惜しいほどに、甘い匂いを放っ...

死に対する考え方は様々である。 死にたくない考える人もいれば、死は救済だと捉える人もいる。 また、それは、計画的である場合も、突拍子もなく訪れる場合もある。 私自身、死はとても恐ろしいものであると感じている。しかし、ただそれだけだと決めつけてしまうには惜しいほどに、甘い匂いを放っているのも事実だと思う。

Posted byブクログ

2021/10/14

物語はどれもよかったけど、特に最後の角田先生の解説まで読んでストンと落ちた。 何年か経ってまた読み返したい。その時私は何を思うか。その為に生きるのが少し楽しみになった。 イエモンの天国旅行も聴きました。天国かぁ、、、

Posted byブクログ

2021/08/02

単純に“死”がテーマかと思ってたら“心中”がテーマだったんですね。重くて辛くて苦しくて儚くて、わたしの人生の中で滅多に出会うことのない(出会いたくもない)だろう死のあり方。けど、文体のせいか、登場人物たちのせいか、心がキュッと締め付けられる程度で意外とサラッと読めてしまった。本当...

単純に“死”がテーマかと思ってたら“心中”がテーマだったんですね。重くて辛くて苦しくて儚くて、わたしの人生の中で滅多に出会うことのない(出会いたくもない)だろう死のあり方。けど、文体のせいか、登場人物たちのせいか、心がキュッと締め付けられる程度で意外とサラッと読めてしまった。本当に旅行みたいだった。「炎」のに出てきた先輩の、バスの中で器用に本を読む姿が目に浮かぶ。この本の中での唯一のときめきポイント(笑)

Posted byブクログ

2021/07/20

短編集ならではのの上、難しくないので全てがサクサク読めはするものの、ほぼ全てにおいて、どうなったんだろう?と気になってしまった。 自分なりの解釈や想像でストーリーを完結させれば良いのかもだが終わりはハッキリとしたものが好み。 世にも奇妙な物語とかである感じの少しモヤモヤする感...

短編集ならではのの上、難しくないので全てがサクサク読めはするものの、ほぼ全てにおいて、どうなったんだろう?と気になってしまった。 自分なりの解釈や想像でストーリーを完結させれば良いのかもだが終わりはハッキリとしたものが好み。 世にも奇妙な物語とかである感じの少しモヤモヤする感じ。 物語自体は全て引き込まれて読ませてもらった。

Posted byブクログ

2021/06/23

森の奥:樹海。青年とおじさん。生きようと反転する瞬間の描写がとにかくうまい。 遺言:刺し違えるような切迫感。 新盆の客:三浦さんの得意系。 君は夜:男と女の組み合わせって最悪 炎:凄まじい保身。それが女子高生だからこそ。これだけ5つ星。あとは4つ星。 星くずドライブ:距離感につい...

森の奥:樹海。青年とおじさん。生きようと反転する瞬間の描写がとにかくうまい。 遺言:刺し違えるような切迫感。 新盆の客:三浦さんの得意系。 君は夜:男と女の組み合わせって最悪 炎:凄まじい保身。それが女子高生だからこそ。これだけ5つ星。あとは4つ星。 星くずドライブ:距離感について考えさせられた SINK:記憶の可塑性

Posted byブクログ