残月 の商品レビュー
残された悲しみを経て、光が差していく本巻。 人の心は、移ろいゆくもの。 それは、自分も、他人も同じ事。 だから、複雑。 だから、同じ事は一つもない。 …だから、希望が湧いて生きる気持ちになれる。 不得手ながらも変化を受け入れられそうな今だからこそ、そう感じられる。
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順がバラバラになってしまっているけれど、 なるほど、そういうことでしたか。という 感じ。でも面白い。
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人の想いは、時の流れとともに変わっていくものー。出会い・別れを繰り返しながらそれぞれの道を歩んでいく姿に、料理を極めると決めた澪がどうなっていくのか続きが気になります。今まで澪を支えてきた寮さんも新たな道を進みそうで、ちょっと切ない気になりました。
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確かにつるやで4千両たまるかと言われるとなかなか難しそう。とは言えどうする、という所で出てきた吉原のお話。後二巻で終わりだそうなのでずいぶんまとめに入ってきたかな、という感じですがまだまだこれから、という気もするし。続巻二巻は図書館の予約がすごいので手元に来るのはしばらく後になり...
確かにつるやで4千両たまるかと言われるとなかなか難しそう。とは言えどうする、という所で出てきた吉原のお話。後二巻で終わりだそうなのでずいぶんまとめに入ってきたかな、という感じですがまだまだこれから、という気もするし。続巻二巻は図書館の予約がすごいので手元に来るのはしばらく後になりそうなので気長に待つとします。
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又次の急逝に沈むつる家の面々…そして私。 天満一兆庵にも大きな展開が訪れるシリーズ第8弾。 始めは鋭い刃物の様に回りを寄せ付けなかった又さん…回を追う毎に心の温かさに触れ、つる家の大事な一員であり家族でした。 小説の中とはいえ野江ちゃんを…そして澪を支えてくれて有り難うと言いたい...
又次の急逝に沈むつる家の面々…そして私。 天満一兆庵にも大きな展開が訪れるシリーズ第8弾。 始めは鋭い刃物の様に回りを寄せ付けなかった又さん…回を追う毎に心の温かさに触れ、つる家の大事な一員であり家族でした。 小説の中とはいえ野江ちゃんを…そして澪を支えてくれて有り難うと言いたい。 命懸けて護った太夫の未来、又次の意思、種市の想い、芳の母心…そして最後は皆幸せな結末を迎えて欲しいです。
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時代料理小説。私にとってはこの優しい文体がかなりツボだった。みおつくし料理帖というシリーズ物らしいが、どの本から読んでも大丈夫らしい。現時点では本書が最新刊。 江戸時代の江戸の豊かな食文化を伝える。料理の説明が出てくるが、それがどれもとても美味しそうに描かれていて、海外に住んでい...
時代料理小説。私にとってはこの優しい文体がかなりツボだった。みおつくし料理帖というシリーズ物らしいが、どの本から読んでも大丈夫らしい。現時点では本書が最新刊。 江戸時代の江戸の豊かな食文化を伝える。料理の説明が出てくるが、それがどれもとても美味しそうに描かれていて、海外に住んでいる身には羨ましい。主人公の澪の柔らかな人柄や、周りの人たちも本当に温かい。時代物は本当にいろいろなタッチのものがあるが、本書は私が過去に読んだものの中では一番楽しめた。 他の本も是非読んでみたい。
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爺さん婆さん方の台詞がときどきすごく染みて来るのだ。 寒中の麦って言葉も、なんとも言えず染みて来るのだ。 ああ、読み進むにつけて「まっとうに生きなきゃ」と思うよ。 痛くても苦しくても。
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ようやくちょっと一息つけるようなホッとした気持ちになった。 一人一人が幸せになって欲しいと願うばかりだ。 また、この後どう澪が料理を極めていくのか楽しみ。 鼈甲球という料理、現在ではどんな形、どんな料理となっているのか、味わってみたい。
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みーんな幸せにって難しいのかね。 美緒、母になるってその時に火事って。 でも気丈に振る舞えるのは年と支えてくれて、支えられてがんばれるんだろうな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
"そのこぼれ梅が、確かに澪を呼んでいた。" みをつくし8作目。題名は「寒中の麦」が良かったな。このシリーズの日本語美しい。 澪と野江の邂逅が毎回短くてじれったい。生殺し(´Д`)
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