包帯クラブ の商品レビュー
人は、傷つけたり、傷つけられたりしながら生きている。傷に気づかないまま、もやもやと生きてみたり。怒りや恥ずかしさから、人の傷口を、見て見ぬ振りしたり。自分の傷に囚われて、周りを見失ったり。 たしかに、これは少し綺麗すぎる物語なのかもしれない。けれど、他者と関わらなければ生きていけ...
人は、傷つけたり、傷つけられたりしながら生きている。傷に気づかないまま、もやもやと生きてみたり。怒りや恥ずかしさから、人の傷口を、見て見ぬ振りしたり。自分の傷に囚われて、周りを見失ったり。 たしかに、これは少し綺麗すぎる物語なのかもしれない。けれど、他者と関わらなければ生きていけない私にとって、この物語から伝えられた事は、忘れてはならない事だと思った。
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10年以上前、入院していた時に大学の先輩にもらって読んだ。 こんな表紙ではなく「ちくまプリマー新書」だけど。
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あまりない形の展開の仕方で少し慣れなかったけれど、読みやすい文章であったため問題なく読むことができました。 登場人物それぞれ、そして生きている限り誰もが傷を抱えていてそれらを少しでも手当てできたらと発足された包帯クラブ。伝えたいことは分かるが、話の展開で曖昧になり少しぼやけてしま...
あまりない形の展開の仕方で少し慣れなかったけれど、読みやすい文章であったため問題なく読むことができました。 登場人物それぞれ、そして生きている限り誰もが傷を抱えていてそれらを少しでも手当てできたらと発足された包帯クラブ。伝えたいことは分かるが、話の展開で曖昧になり少しぼやけてしまったよう感じる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
傷ついた人を癒すという行動としては良かったけれど、正直関わりたくない。気持ち悪い。 友達と分かり合えた感じは良かった。 表紙の絵が、気持ち悪い。
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あ、これ映画で見たことあるやつだと思って読破後にユーチューブで探したら全然違った。自殺クラブだった。
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心の傷は他人からは見えない。自分の傷さえも自覚していないこともある。 普段私はこの程度でショックを受けていてはダメだ、ほかの人ならきっとなんてないこと。 と自分の傷を傷だと思わない傾向があります。 しかし本書を読んで、「いいんだよ、これも傷なんだよ。そうだよね、苦しいよね。」 と...
心の傷は他人からは見えない。自分の傷さえも自覚していないこともある。 普段私はこの程度でショックを受けていてはダメだ、ほかの人ならきっとなんてないこと。 と自分の傷を傷だと思わない傾向があります。 しかし本書を読んで、「いいんだよ、これも傷なんだよ。そうだよね、苦しいよね。」 と自分のことを認めてもらえているようで、安らぎを感じまし
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タイミングは今ではなかった 若い頃主人公と同じくらいの年なら読みやすいし考えたかも 天童荒太は気持ちの揺れ動きとかを書くのが好きなのかな 映像化した作品は見たいかも
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自分が高校生だった頃の混沌とした誰にも言い表せない気持ちを思いだした。 これは、大人になった今でも共感出来るものだった。実際に『包帯クラブ』みたいなことができるかどうかは別として。 あと、今まで読んだ天童ワールドのような重苦しさはなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人は、たくさんの傷を抱えている。その傷を問題解決以外の方法で癒すことはできないか。ワラは病院の屋上で出会ったディノに自らの傷を語り、包帯を巻いてもらうことで不思議と傷が軽くなったことに気づく。このことから、包帯を巻いて少しでも人の抱える傷を軽くすることを目的とした包帯クラブを結成。この活動を通して、メンバーが得たものとは 人に理解してもらいたいような、でも理解されないだろうと思って話せないでいることって結構あるような気がします。身近な人にこそ話せないこともあります。そうしてそんなことが積み重なってどんどん孤独を感じてでも表には出さずに普段は鍵をして。こんなの自分だけかなって思ってたけど、普通のことなんだと思わせてくれる本でした。私も包帯クラブのようなメンバーに出会えたらいいな。それとも今の友達とそんな固くて暖かい関係を築けたらいいな。
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この作者は世の中を変えようとしているんだな、と思いました。包帯を巻くという行為は何気ないものかもしれないけれど、その何気ない行為から世界(あるいは世界への見方、世界の中での自分のあり方)が変わっていく、その様子を描いた作品だと思います。大切なのは一歩踏み出すこと。そう感じました。
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