アレグリアとは仕事はできない の商品レビュー
電車に乗ってる知らん人ってだいたいキモく見えちゃうけど(ごめんなさい)、それぞれ色々考えてて各々の人生があるんですねとキモさマシなったもののやっぱりどう足掻いても自分が世界の中心ではあってしまうのでキモく見えちゃうねえ 特に態度デカめの中年おっさんおばさんやムカつく顔の大学生とイ...
電車に乗ってる知らん人ってだいたいキモく見えちゃうけど(ごめんなさい)、それぞれ色々考えてて各々の人生があるんですねとキモさマシなったもののやっぱりどう足掻いても自分が世界の中心ではあってしまうのでキモく見えちゃうねえ 特に態度デカめの中年おっさんおばさんやムカつく顔の大学生とイラチっぽい人間は健やかなる時も病める時もほんま……
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「アレグリア〜」 私の部屋はスマホしすぎると、インターネット回線が悪くなる。ネットしすぎないの!って怒られてるのかな〜って思う。 「地下鉄の〜」 SNSとかもそうだけど、なんてことないアイコンの向こう側に変わらない自我が存在すると思うと気持ち悪くなる。
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・フレキシブル しなやかなさま。柔軟性のあるさま。 ・瑕疵(かし)一般的には不具合・欠陥・欠点・失敗などを意味する。法律上においては、本来であればあるべき機能・性能・要件が満たされていない状態を指す。
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魂は万物に宿る。ミノベはそう思っている。 だからこそ、やたらとウォームアップに時間がかかり、1分動いては2分止まり、もうダメェ〜とばかりに8秒間もエラー音を鳴らして黙り込むアレグリア(A1サイズのコピーができる複合機)に対して『怠けている』と思えて、苛立って仕方がない。 わーか...
魂は万物に宿る。ミノベはそう思っている。 だからこそ、やたらとウォームアップに時間がかかり、1分動いては2分止まり、もうダメェ〜とばかりに8秒間もエラー音を鳴らして黙り込むアレグリア(A1サイズのコピーができる複合機)に対して『怠けている』と思えて、苛立って仕方がない。 わーかーるー!!! 急いでいる時に限って何度も紙詰まりを起こすプリンタ、フリーズするPC、何故か文字化けするファイル、果ては消えるデータ! 相手が機械とはいえ、悪意を持って邪魔してきているのかと思うことは起こる。忙しくて時間がない時を狙いすましたように、それは起こる。 津村記久子さんはお仕事小説の人、というイメージが強いのですが、この本は仕事をする上で日常的に感じる苛々に、それがあまりにも日常的に起こり続けるが故に精神が削られていく様子がリアルに描かれています。 通勤(通学)の満員電車の殺気だった様子を、乗客それぞれの視点から描いた『地下鉄の叙事詩』もまた、あまりにもリアル。 登場人物たちそれぞれのイライラが読んでいるこちらにもうつりそうになりますが、どちらにもちゃんと小さなカタルシスがあるので大丈夫。 面白かったです。
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表題作よりも「地下鉄の叙事詩」の方が面白かったように思える。満員電車内における人間のせせこましいマウントの取り方などが滑稽だと感じた。著者は女性のようだが、よくイチカワのような妄想を描けるな...と感嘆。
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繁忙期の激務が続く日々に読了、 本ってたまに、タイミングを見計らったかのように 目の前に現れるよね。
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上手だなあ、津村記久子。あらすじを読むだけでは、ギャグかと思ったが本編を読むとアレグリアに本当にイライラする。 それをわかってくれない先輩も褒める社長も。
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「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねぇ、と先輩は言うが……。 裏表紙...
「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねぇ、と先輩は言うが……。 裏表紙を読んで、コピー機は単に言い回しかと思いきや、アレグリアは本当にコピー機である。正確には複合機。
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アレグリアってなんやねん!と思ってたけど、あーアレグリアってそいつねー。 職場の様子・空気感がリアルでした。先輩との最後の会話がとてもよかった。 地下鉄の叙事詩のほうは ちょっと読みにくかったけど、つくりは好きでした。
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一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。 登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているため...
一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。 登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているためおもしろく、読みやすい。 自分が言葉に出して叫びたいことを代弁してくれてるようで心が浄化された感じがして気持ちがいい。この感覚は津村さんの本に共通している。これを味わうために津村さんの著書を読みまくっている最中。
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