1,800円以上の注文で送料無料

煌夜祭 の商品レビュー

4.3

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者初読。楽しみにしていた多崎先生!序盤からすんなり世界観に没入出来て自分でもビックリ。語り部と呼ばれる人達が一年に一度、人間を食べてしまう魔物を鎮めるために、冬至の日に集まって夜通し持ちネタを披露する話。これはメモを取りながら再読したいくらい面白かった!読み進める毎に魔物への認識が少しずつ変わっていく。なぜ魔物が生まれるのか?どうやら人間達の争いが原因となっていそうな雰囲気。切っても刺しても死なない魔物。語り継がれる記憶。この物語との出会いは下半期No.1の衝撃かもしれない。まだ始まったばっかりだけど

Posted byブクログ

2024/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わってからしばらく経った今でも混乱してる 先入観は排除しないと 舞台設定が回転する島々というのがまさにファンタジーで好きだった 島名が島主の名前に入るのは、レーエンデでも踏襲されてて何やら嬉しい 語り部のことを詮索したり無碍に扱ったりするのは良くないという共通認識があるのもまたファンタジーで面白い これがデビュー作とは、恐れ入る

Posted byブクログ

2024/07/22

96点。 普段は人間と同じ姿だが、冬至の日になると食欲が抑えられなくなり人間を襲ってしまう魔物。舞台は2つの同心円で輪環になっている18諸島。そこでは冬至の日に語り部達が伝承を語り合っていた。 語り部の語る、魔物を中心とした物語に引き込まれた。それぞれ短編で語られ、18諸島...

96点。 普段は人間と同じ姿だが、冬至の日になると食欲が抑えられなくなり人間を襲ってしまう魔物。舞台は2つの同心円で輪環になっている18諸島。そこでは冬至の日に語り部達が伝承を語り合っていた。 語り部の語る、魔物を中心とした物語に引き込まれた。それぞれ短編で語られ、18諸島にまつわる物語が段々と紡がれていってページを捲る手が止まらなかった。個々の話も全体を通してもかなり面白かった。 冒頭から惹かれ、魔物の存在をまず受け入れたところに、様々な物語かと思ったら繋がりがうっすら感じられて続きが気になるように。 名前や関係性を覚えて整理するのはのは少々大変だったが、繋がりが見えてとても面白かった。

Posted byブクログ

2024/07/01

結構良かった。 割と最初の方から伏線がはられていて、何度か見返した。 あまり関係がなさそうな話でも、結構繋がっている。世界観も良い。 が、既視感がある設定やシチュエーションも無くもない。 あと「いう」を「ゆう」と表現しているところは気になった。なんか安っぽい。 あと書き下ろしの「...

結構良かった。 割と最初の方から伏線がはられていて、何度か見返した。 あまり関係がなさそうな話でも、結構繋がっている。世界観も良い。 が、既視感がある設定やシチュエーションも無くもない。 あと「いう」を「ゆう」と表現しているところは気になった。なんか安っぽい。 あと書き下ろしの「遍歴」は蛇足。

Posted byブクログ

2024/06/15

冬至の夜、夜が明けるまで語り続けねばならない語り部と、かなしい魔物の物語。 登場人物をメモしながら読むのをオススメする。 物語前半の美しさが圧巻。

Posted byブクログ

2024/06/08

私は頭が良くないので、登場人物たちの名前や通り名が本当に覚えられなかった。相関図を書き出してやっと話を理解できました。 美しく切ないお話だった。本の厚みはないけど内容の濃い作品で楽しめた。

Posted byブクログ

2024/04/28

レーエンデ国物語にハマったのをきっかけに他の作品も読んでみようと思い購入しました。 語り部が紡ぐ物語が切なくて優しい。 夜寝る前にゆっくり読むのにぴったりでした。 冬至の頃にまた読み返したいと思います。

Posted byブクログ

2024/03/28

すっごく面白かったけど、半分以上訳わかんなかった。 もう雰囲気だけで読み切った感じ。 登場人物も誰が誰やら?だし。 世界観もイマイチわからんかった。 誰か丁寧に子供に言い含めるように説明して。

Posted byブクログ

2024/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファンタジー小説で、しかも、この厚さでこんなにも濃縮された物語が繰り広げられるなんて、正直予想外でした! 個人的にファンタジーというと、やはり… 「その世界に没入できるか?」 「何か心に残ること、言葉、考え方等があるのか」 が評価基準になるのですが、もうオールクリアでした。 人間の愚かさ、醜さもあれば、人間の優しさ、愛なんかも描かれていて、その対比に心を揺り動かされるのです。 「なんで人間って…」何度思ったことでしょう。 何度恥ずかしく思ったでしょう…。 その世界の住人になったくらい、没入してしまいます。 なんとなく選んだ『煌夜祭』でしたが、何度も読み返したくなるほど大満足です!

Posted byブクログ

2024/03/16

冬至の晩に繰り広げられる煌夜祭。ここで語り部が語るは、18の島々を巡る物語。 人を喰う魔物と人間の物語が繰り広げられる。物語は恐ろしくもいとおしい魔物の、苦しく切ないものばかり。 語り部の紡ぐ物語1話1話が童話のように幻想的であり現実的であり、美しく残酷で心惹きつけられる。魔物と...

冬至の晩に繰り広げられる煌夜祭。ここで語り部が語るは、18の島々を巡る物語。 人を喰う魔物と人間の物語が繰り広げられる。物語は恐ろしくもいとおしい魔物の、苦しく切ないものばかり。 語り部の紡ぐ物語1話1話が童話のように幻想的であり現実的であり、美しく残酷で心惹きつけられる。魔物と人間の交わらないけれど、交わろうとする運命に切なさがますます募る。しかし、切ないばかりではなくほのかなあたたかさも感じる。 それぞれの物語が語られるごとに、この世界の欠片が少しずつ集まり、全体像が明らかになっていく。 美しく気高いファンタジー。魅力に溢れた世界に誘われ、読み返すごとに感じる気持ちも変化する。何度も読み返したい大切な1冊になった。

Posted byブクログ