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煌夜祭 の商品レビュー

4.3

79件のお客様レビュー

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2021/08/08

小さな物語が少しずつ絡まって大きく繋がっていくので、一気読み推奨です。残酷で儚くて美しい輝きを放つ素敵な物語がいっぱい。とても大好きです。

Posted byブクログ

2021/07/22

読み始めた時にはこれ程深い物語だとは思ってもいなかった。 語り部が話すお話は18の島々がある世界であった切なかったり恐ろしかったりする物語。 世界観は独特で、その設定がまた面白い。 島から島への移動手段や島主という役職、魔物の存在、語り部の役目。 作り込まれていてその世界に引き...

読み始めた時にはこれ程深い物語だとは思ってもいなかった。 語り部が話すお話は18の島々がある世界であった切なかったり恐ろしかったりする物語。 世界観は独特で、その設定がまた面白い。 島から島への移動手段や島主という役職、魔物の存在、語り部の役目。 作り込まれていてその世界に引き込まれる。 感情的な言葉は使われず淡々とした物語はまさに伝承を聞いているような気持ちになる。 一つ一つのお話は短くて読みやすい。 ただ、登場人物が覚えきれなくなるので、誰がどんな事をした人なのかメモを取りながら読んだら良かったなぁと思った。 でももう一回も読み直すと違った見方で読めるからそれもいいかも。 読了は色々な感情がごちゃ混ぜになったけれど、読んでよかった。 すごく面白かった。

Posted byブクログ

2021/07/15

死ぬ事より悲しいのは死ねない事。 必要とされない事より苦しいのは認識されない事。 語られる物語は、辛く悲しい。 愚かであるがゆえにもがき苦しむ。 しかし、愚かであるからこそ痛みや弱みが分かる。 愚かな魔物と愚かな人間。 その弱さをそのままに手を取り合えばいい、それが合わさった...

死ぬ事より悲しいのは死ねない事。 必要とされない事より苦しいのは認識されない事。 語られる物語は、辛く悲しい。 愚かであるがゆえにもがき苦しむ。 しかし、愚かであるからこそ痛みや弱みが分かる。 愚かな魔物と愚かな人間。 その弱さをそのままに手を取り合えばいい、それが合わさった時に湧いてくる力 それを愛と呼ぶ。

Posted byブクログ

2021/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かったです。 最初の1話目で、お話の中に引き込まれました。 ただ、名前が交錯して、誰が誰だか繋がらないのが残念でした。自分に記憶力が欲しい!そうしたら、もっともっと楽しめたに違いない!悔しい。

Posted byブクログ

2021/03/26

もうファンタジーでそんなに楽しめないかなと自分のことを思っていましたが、いい歳をした大人になっても心動かされる物語でした。

Posted byブクログ

2021/01/21

お友達からお借りした本。冬至の夜に開かれる煌夜祭で語り部が語るのは人を喰らう美しい魔物の物語。それは十八諸島を舞台にした人と魔物の悲しい愛の物語であり、複雑に編まれた記憶と刻まれた壮大な歴史絵巻。入り乱れた人間関係、絡み合った時間軸は読んでいて心地好い混乱がありました。終幕に向け...

お友達からお借りした本。冬至の夜に開かれる煌夜祭で語り部が語るのは人を喰らう美しい魔物の物語。それは十八諸島を舞台にした人と魔物の悲しい愛の物語であり、複雑に編まれた記憶と刻まれた壮大な歴史絵巻。入り乱れた人間関係、絡み合った時間軸は読んでいて心地好い混乱がありました。終幕に向けてある一点に物語が収斂していく様は欠けていたパズルのピースが嵌るような快感があります。肉体は失っても人の記憶は誰かの中で生き続け、歴史のページに書き込まれてゆく。人々の愛や悲哀も、魔物の痛みに叫ぶ咆哮も、凄惨な戦も全て。壊れ、傷付いたもの全ては語り部たちによって癒され再生されていくのだ。そうして罪さえも贖われていく。何度でも読み返したい、素敵な物語でした。

Posted byブクログ

2020/12/18

ああ面白かった!児童書だけどラノベみたいな感覚だった。 もう1回最初から読みたい。整理しないと本当の面白さが分からない気がする

Posted byブクログ

2020/08/16

たまたま題名が面白そうで手に取った本。 純然たるファンタジーで、短編集なんだけど、魔物の設定も深く作り込まれており、人間との切ない話や残酷な話、そして何より話と登場人物があちこちで繋がっていて、良かった

Posted byブクログ

2020/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数年前に読んだけど、感動したことしか覚えてなかったので再読。初めて読むような気持ちでまた感動した(笑) 語り部、十八の島、人々の生活、戦争。 壮大ですごい伏線が多い。一つ一つが繋がっていくのが凄く気持ちいい。

Posted byブクログ

2020/03/10

夏至の夜に人を喰らう儚く美しい魔物。 荒れる世が訪れる前兆として、人と人との間に魔物は突然生まれるのだ。 決して死なないこと、人を食べること、そして陽の光に当たることができないこと以外は人間と変わらない。 愛も苦しみも。 ファンタジー小説? ライトノベル? と言われる分野の本を...

夏至の夜に人を喰らう儚く美しい魔物。 荒れる世が訪れる前兆として、人と人との間に魔物は突然生まれるのだ。 決して死なないこと、人を食べること、そして陽の光に当たることができないこと以外は人間と変わらない。 愛も苦しみも。 ファンタジー小説? ライトノベル? と言われる分野の本を初めて読んだ。読む前は『ライト』という言葉の響きから、読みやすくて軽い話というジャンルなのかと思っていた。 でも、なんていうか、それは恐ろしくも神秘的な昔話のような、薄紫の靄に包まれたような、なんとも言われぬ物語だった。 夏至の夜に集まった、仮面つけた語り部は2人。 その2人の語る物語は独立しているようで、実はすべては繋がっている。 最後にこの2人がその物語の誰であったのかを知った時、 なんともいえない悲しみで胸が一杯になる。 たとえ話の中に知人の死が語られていたとしても、語り部は漂泊の者。 泣いてはいけない。

Posted byブクログ