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大事なことほど小声でささやく の商品レビュー

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120件のお客様レビュー

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2021/03/19

誰にでもわかる言葉で、個性的な人たちの人生を語っていく。こころ温まる物語たち。 父と娘、真面目すぎる漫画家、10代の恋、娘の早逝、若手世代との仕事、ママの孤独。どれも良かった。

Posted byブクログ

2021/03/18

『トレーニングマガジン』て本当にあるんだ…なるほど。これは面白かった‼️フィットネスクラブに集まる個性的な面々…それぞれの物語。笑ったり泣いたり、読み終わりたくないと思うのに止まらなかった。

Posted byブクログ

2021/03/16

誰にでも物語はあって、みんなそれを精一杯生きてるんだなと思わせるお話。 先日読んだ「マカン・マラン」と舞台が似てるなーと思いながらも内容は違うので問題なく楽しめました。 カクテル言葉って素敵。少し勉強してみようかな。

Posted byブクログ

2021/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「スナックひばり」に集う、大人たちの物語。連作短編集。 ゲイで2m超のゴンママ(ひばりのママ)を中心に、スポーツジムのフリーウエイトゾーンで出会った人々が各章ごとの主人公として描かれる。 主な登場人物は、エロ社長、金髪ソフトモヒカン歯科医師、シャイ&生意気DK、正体不明のセクシー美女、冴えない中年サラリーマン。それから年齢不詳美少女バーテンダーと黒猫のチロ。 個性豊かな彼らが、仕事、家庭、人生など人知れず悩みや傷を抱えていて。 本当につらいとき、ゴンママは、小さいけれど心に響く声をかける。彼らは傷を癒し、気づきを得て・・・読んでいる私の心も温かくなった。 予備知識無しに読んだので、冒頭、夜更けの秒針の音にどうしようもなく不安をかき立てられ、過呼吸になりかけ、筋トレで解消しようと死に物狂いになっている人のことが心配で仕方なかった。この、孤独な人はいったい誰だろうと。人一倍優しくて明るいゴンママだったとは・・・彼(彼女)の悩みが、最終章で完全に払拭されたわけではないはず。いつかまた不安におびえてしまう日には「あなたのことを大好きで、大切に思う存在はこんなにたくさんいるよ。チロもいるよ。たとえパートナーでが居なくても、あなたは大丈夫」と、伝えたくなった。 約束しなくてもそこに行けば仲間がいる。 こんなサードプレイスが、子供たちだけじゃなく、大人たちにも必要だと強く感じた。コロナさん、お願いしますよ・・・ あー、私もひばりの仲間になりたい!森沢明夫さんも初読みだったけれど、次に何を読もうか今から楽しみ。下ネタ控えめの作品がいいな(笑)

Posted byブクログ

2021/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

森沢明夫作品。2冊目。 これは、ネコの物語です。名前はチロ。黒猫です。合言葉は、一瞬のいまを大切に生きる――です。 ジムに通う筋トレメンバーの6つの連作短編集。 一つひとつに、ハッとさせられるメッセージがあり、一生懸命生きている平凡な人たちに、つい、頑張れよ!って、声をかけたくなり、ふと、涙する内容です。 ありきたりの人生訓のようなものを、静かにそっと、背中を押してくれるような言葉を持っている、ゴンママに圧倒される。 「井上美鈴の解放」:ケガをした漫画家、美鈴が、指をかばって描いた絵に対して、キャラクターが生きていない、呼吸していない。この言葉に感銘した。やっぱり、無理だよなぁ。 「権田哲夫の阿吽」:以下の一言に、涙が止まらない。 「何かひとつ夢を持ちなさい」そして「夢は必ず叶えなさい」「夢はね、必ず叶えなくちゃ駄目なの。叶えるとね、アラ不思議、あなたの過去が変わるのよ」…。夢を叶えた瞬間に、私のこれまでの人生は、今日、この日のためにあったんだって。その瞬間、まるでオセロの黒い列が、端っこから一気にバタバタと白に変わるみたいに、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わるのよ 印象的なフレーズは: ★心の苦痛が、肉体の苦痛へとすり替わってくれさえすれば、私は、生きてゆける。 ★一番苦しい時に笑うって、じつは人生の極意なのよ。 ★人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことにたいして自分が何をするか、なのよ。起こったことなんて、そのまま受け入れればいいの。どうせ過去は変えようがないんだから。 ★誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい ★他人は変えられないわよ。変えられるのは自分自身よ。 ★一瞬のいまを大切に生きる――。阿吽って、そういう意味なんだって。…。阿吽は、この世のすべてを表す禅の言葉なんだって。転じて、この世のすべては阿と吽の間の一瞬のいまにしか存在しなくて、あなたが生きられるのも、いまのこの瞬間だけなのよ ★あなたが生きられるのは、いまこの瞬間だけなのよ。過去と未来を思い煩っても、それは無駄なだけ。やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけでしょ?

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2020/09/09

「良い話だな」と思うよりも「ちょっと出来すぎよな」と思ってしまう私がひねくれているんだろう。スポーツジムのウェイトトレーニングコーナーに集まる濃ゆい面子。その中心人物は巨漢のオカマ、ゴンママ。ゴンママはスナックを経営しており、ジムのメンバーの癒しの場所となっている。そのメンバーた...

「良い話だな」と思うよりも「ちょっと出来すぎよな」と思ってしまう私がひねくれているんだろう。スポーツジムのウェイトトレーニングコーナーに集まる濃ゆい面子。その中心人物は巨漢のオカマ、ゴンママ。ゴンママはスナックを経営しており、ジムのメンバーの癒しの場所となっている。そのメンバーたちの連作短編集。確かにジムに行くとあのウェイトコーナーは独特の雰囲気があるので、こんな愉快なお仲間がいてもおかしくないかも。皆さんの会話はお世辞にも上品とは思えないが、ゴンママのキャラは可愛くて好き。なので最終章が一番良かった。

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2020/09/02

以前読んだ「マカン・マラン」に設定などがちょっと似ているが、こちらの方が先に書かれた作品だ。 7年前の時代感なのか、ゲイのバーママ「ゴンママ」をステレオタイプなオカマに描いているのが、今読むと少し違和感がある。 スポーツジム「サブ」に集う常連一人ひとりを章ごとの主人公にし、ゴン...

以前読んだ「マカン・マラン」に設定などがちょっと似ているが、こちらの方が先に書かれた作品だ。 7年前の時代感なのか、ゲイのバーママ「ゴンママ」をステレオタイプなオカマに描いているのが、今読むと少し違和感がある。 スポーツジム「サブ」に集う常連一人ひとりを章ごとの主人公にし、ゴンママがそれぞれの悩みを解決するヒントを与える…というような筋立て。 どの話にも心温まるエピソードがあり、特に最終章のゴンママ自身がメインの話は良かった。 が、そんなに下ネタは必要か?と思うくらい下ネタが登場し、ストーリーの良さを貶めている気がするのだが。私が神経質なだけなのか…。 2020.8.29

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2020/02/20

「スナックひばり」にはマッチョなオカマのゴンママの、背中を押してくれる一言を聞きに、今日もお客がやってくる。タイトル通り、大事な事ほど小声でささやくのは心に響きます。こんなスナックあったら通っちゃいそう!どれもジーンとしましたが、美鈴の話がお気に入り。美人なのにバイオレンスな少年...

「スナックひばり」にはマッチョなオカマのゴンママの、背中を押してくれる一言を聞きに、今日もお客がやってくる。タイトル通り、大事な事ほど小声でささやくのは心に響きます。こんなスナックあったら通っちゃいそう!どれもジーンとしましたが、美鈴の話がお気に入り。美人なのにバイオレンスな少年マンガ家のギャップが凄い。チャラい編集にはイラッとしましたが、ゴンママ流石です。

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2019/12/24

森沢明夫さんの視線は優しい。人間を肯定的に書く本というのはとてもとても大事で、辛い事ばかり描かれている本もそれはそれでいいのですが、心落ち込むときにはこの本のように心のひだに寄り添うような話を読みたくなります。 トレーニングジムに集う人々の人間模様を、マッチョで心優しい、巨大なオ...

森沢明夫さんの視線は優しい。人間を肯定的に書く本というのはとてもとても大事で、辛い事ばかり描かれている本もそれはそれでいいのですが、心落ち込むときにはこの本のように心のひだに寄り添うような話を読みたくなります。 トレーニングジムに集う人々の人間模様を、マッチョで心優しい、巨大なオカマちゃんのゴンママを触媒にほんわか書かれています。 全てこのゴンママのキャラクターで成立している本なので、それ以外は正直新しい事は何もないしとてもオーソドックスで予想を裏切るような事はありません。でも妙にすっと心に落ちてくる本です。 皆明るく楽しく生きているようでいて、それぞれに悩みや痛みがある。それを隠しながら人に優しく出来る事が人間の価値の一つだと思っています。 新しい事にばかり目を向けていると忘れてしまうような事を、地道に書いている人なんじゃないかなあとしみじみ思います。

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2019/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジムの常連たちが抱える悩みと日々。 思春期の娘に相手にされずに筋トレに励むサラリーマンのケラさん。 美女でありながらもバイオレンス系の少年漫画家のミレイさんの怪我と故郷を思う弱った心。 孤独を感じる高校生の恋模様を抱えるシュン君。 娘の死から立ち直れない自分と妻との仲に悩む歯医者の四海センセー。 高齢でありながらも仕事も下半身も現役のシャチョーと新入社員のゆとりたちとの交流。 他人の問題や悩みに敏感にオセッカイして穏便にすませることはできるけど、オカマである自分の幸せについてうまく解決できないでいたゴンママ。 後半ちょっと話が出来過ぎな気もしたけど、まあね。 筋肉ムキムキの勇ましい巨体でありながらも心は優しい乙女のスナックのママの、ゴンママ、良いキャラ。

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