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大事なことほど小声でささやく の商品レビュー

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120件のお客様レビュー

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2023/10/09

スポーツジムSABのフリーウェイトゾーンで知り合った面々の「心」の浄化の物語 強烈なキャラクターのゴンママをはじめ個性豊かで楽しい登場人物がとにかく愉快で面白い。 でも其々が、その笑顔の裏に心に傷を抱えていて… ゴンママが経営する「スナックひばり」が憩いの場であり心の癒しにもな...

スポーツジムSABのフリーウェイトゾーンで知り合った面々の「心」の浄化の物語 強烈なキャラクターのゴンママをはじめ個性豊かで楽しい登場人物がとにかく愉快で面白い。 でも其々が、その笑顔の裏に心に傷を抱えていて… ゴンママが経営する「スナックひばり」が憩いの場であり心の癒しにもなっている。 人はみな孤独な生き物ー 誰しも「過去」への後悔や「未来」への不安を抱きながら生きている。だけど人と人が繋がることで大切な「いま」を生きることの素晴らしさに気付くことが出来る。 それにしてもカオリちゃんの作るカクテル… 選んでくれたカクテルに秘められた意味… ゴンママの愛が包み込む「スナックひばり」の優しい空間に、心を解放して飲むカクテルは格別だろうなぁ。 ジムのフリーウェイトゾーンといえば… 私が通うジムでも確かにキャラ濃いめの方々が屯してるなぁ。いつもは近付かないけど今度はニンマリしてそっと覗いてみよう。 森沢明夫さんの作品は今回初めてでしたが、読後とても優しく温かい気持ちになれました。 心が塞ぎ込みそうになった時にオススメです。 これを機に他の作品も読んでみようと思います。 以下、特に響いたフレーズ 「いちばん騙しやすい人間は、すなわち自分自身である」 イギリスの政治家が言った名言 自分に騙されちゃ駄目よ 「阿吽の阿は、五十音のはじまりの『あ』で、吽は終わりの『ん』のことで、つまり阿吽はこの世のすべてを表す禅の言葉なんだって。転じて、この世のすべては、阿と吽のあいだの一瞬のいまにしか存在しなくて、あなたが生きられるのも、いまこの瞬間だけなのよ。」

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2023/06/16

誰しも孤独だとわかっているけど、どうしょうもなく淋しいときに、この本のことを思い出して暮らしていける気がします

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2023/06/02

スポーツジムで知り会った仲間たちが「スナックひばり」を中心に巨漢でオカマのゴンママとの交流で救われる物語。ほっこりする話で安心して読めます。「夢はね、必ず叶えなくちゃ駄目〜叶えると〜過去が変わる」「夢を叶えた瞬間〜これまでの人生は〜この日のためにあったんだって〜オセロの黒い列が〜...

スポーツジムで知り会った仲間たちが「スナックひばり」を中心に巨漢でオカマのゴンママとの交流で救われる物語。ほっこりする話で安心して読めます。「夢はね、必ず叶えなくちゃ駄目〜叶えると〜過去が変わる」「夢を叶えた瞬間〜これまでの人生は〜この日のためにあったんだって〜オセロの黒い列が〜白に変わるみたいに、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わる」(p.317)が印象的でした。

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2023/05/09

スポーツクラブ SAB に通う筋トレメンバー五人と、その人々の悩みを解決してくれるオカマのスナックママ・権田鉄雄(ゴンママ)との"絡み合い"が面白い作品。スナックひばりのバーテンダー・カオリちゃんのキャラも魅力的。

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2023/04/17

ゴンママのセリフは印象に残るものが多かった。 ただ章ごとに変わる主人公たちに共感できず、あまり入り込めなかったのが残念。 キャラはたっているが、人物描写が浅い印象。 ドラマやアニメだとおもしろいかもしれない。

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2023/03/25

このところ、オカマ、と呼ばれる種類の方が登場する小説を読むことが多い。世界を眺めるのに、少し違う視点を持った人が重宝されているのかな。確かに、ちょっとずらした視点から見る世界が面白かった。ただの筋トレ好きだけでは成立しない世界、面白かった。

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2023/03/24

一人の人間が、不安を抱えながら夜中に筋トレをするところから始まる。 思春期の娘に好かれたくてジム通いを始めたケラさん、一部の人を除き周りには職業を明かさない美玲、饒舌なのには悲しい理由があるセンセー、思春期真っ盛りのシュン君、七十近くしてお盛んなシャチョー。 それぞれの苦悩がスナ...

一人の人間が、不安を抱えながら夜中に筋トレをするところから始まる。 思春期の娘に好かれたくてジム通いを始めたケラさん、一部の人を除き周りには職業を明かさない美玲、饒舌なのには悲しい理由があるセンセー、思春期真っ盛りのシュン君、七十近くしてお盛んなシャチョー。 それぞれの苦悩がスナックひばりを営むゴンママを中心に描かれる。 ラストにはゴンママ自身の不安に触れる、心が揺れて温まるお話。 だいぶ前に読んだことがあって、どんなお話だったっけ…とパラパラ捲ったら思い出した。 ゴンママのいるお話だった。 直前に古内一絵さんのお話を読んでいたからか、前より森沢明夫さんのお話に没入出来ない。 過去に痛い思いをした人が常日頃は明るく振舞っているという人が主人公なお話が好きなのかも。 第一回目に読んだ時は、冒頭の部分の「私」の意味を勘違いしてた。最後まで読んで、そうだったのかー!とパズルのピースが当てはまる気持ちよさ。 森沢明夫さんのお話ってそういうの多いよね。 うさみみっち、とかコーヒーを美味しく淹れる喫茶店のママ、とか 違う本で出てきた素材たちが他の本でも登場してくると、あぁこの人たち生きてるんだな、と感じる。 そういうとこ好き。

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2023/03/11

巨体のオカマ、ゴンママを始めとする濃い面々のそれぞれの物語。どれも好きだなぁ。カクテル言葉って知らなかったけど、素敵だな。 ちょいちょい出てくる下ネタはあんまりいらない。ちょっと多い。 ゴンママの物語をもう少し覗いてみたいと思った。オカマの話好きなのかも。

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2023/02/08

面白かった。登場人物それぞれが悩みや辛さを抱えながらもジムで出会った人達との交流を楽しみ、自分らしく生きていく様子がいい。

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2023/02/22

それが汗ではなくて涙目だということは、自分ひとりだけが知っていればいい。 言葉ってのは、大事なことほど小声でささやくもの。その方が相手の心の奥にまでしっかり届くんだから。 ありのままの自分のすべてをさらけ出して。 ときには傷つけ合っていいの。仲直りしたときに、それまで以上に深い絆...

それが汗ではなくて涙目だということは、自分ひとりだけが知っていればいい。 言葉ってのは、大事なことほど小声でささやくもの。その方が相手の心の奥にまでしっかり届くんだから。 ありのままの自分のすべてをさらけ出して。 ときには傷つけ合っていいの。仲直りしたときに、それまで以上に深い絆でつながれるんだから。 いちばん騙しやすい人間は、すなわち自分自身である。答えは自分の胸にこっそり訊いてみなさい。 ゆったり構えるものよ。そんなにせかさないの。 トレーニングと休息の両方があってはじめて強くなるの。がんばるだけじゃ、逆に弱くなっちゃうの。 人生に大切なのは、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことにたいして自分が何をするか、なのよ。起こったことなんて、そのまま受け入れればいいの。どうせ過去は変えようがないんだから。でもね、考え方ひとつで、起こったことをチャンスに変えることはできるの。ピンチはチャンスよ。 苦痛を乗り越えて成長しちゃう。それって素敵よね。 悲しいときはしゃべらなくていいのよ。泣けばいいの。不安なときは無理にしゃべらないで、そのまま不安がればいいんだ。 のびのびさせてやると、一人で勝手にこつこつ何でもやる。 他人は変えられないわ。変えられるのは自分自身よ。先に自分が変わらなきゃね。 仕事って、他人に《仕える事》だ。誰かに喜ばれることが、仕事なんだ。 一瞬の今を大切に生きる。あなたが生きていられるのは、いまこの瞬間だけ。過去と未来を思い煩っても、無駄なだけ。やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけ。まだ来ていない未来を不安がっても仕方ない。大切な「いま」をつまらなくするだけ。 いま、この瞬間のことだけ考えて、自分なりに素敵に生きればいい。いまを素敵に生きれば、未来はその延長上に作られるから、きっと素敵なものになる。 「何かひとつ夢を持ちなさい」、「夢は必ず叶えなさい」。「夢は、必ず叶えなくちゃ駄目なの。叶えると、あら不思議、あなたの過去が変わる」。夢を叶えた瞬間に、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わる。

Posted byブクログ