内向型人間の時代 の商品レビュー
自分らしさとはよく言うが、自分の傾向を知ることは、判断の時に大事だ。さらにそれは、時と場合により変化するということも忘れてはならない。 この本の前の方にチェックリストとして内向型、外向型のものがある。やってみるとイマイチどちらの傾向も出ない。読んでいて気が付いたのだが、どうも、様...
自分らしさとはよく言うが、自分の傾向を知ることは、判断の時に大事だ。さらにそれは、時と場合により変化するということも忘れてはならない。 この本の前の方にチェックリストとして内向型、外向型のものがある。やってみるとイマイチどちらの傾向も出ない。読んでいて気が付いたのだが、どうも、様々な関係性において内向型と外向型の役割も変化する。対象によっては自然とこなせるものと、無理が必要なものがあるということだ。 自分自身の場合、このように文章をコンピュータに打ち込み推敲するのは訓練したこともあり比較的得意である。反対に対面、口頭は苦手だ。それには理由があり、準備、練習をしないからうまく出来ないのだ。しかし、自分の得意分野であれば準備などしなくても、論理的にとうとうと語れる。リーダーシップも発揮できる。 自分自身のことを客観的に見ることはなかなか難しが、これからは自分の内向型、外向型の傾向と今から対応する事柄についての自分の向き、不向きを判断してことにあたる。 おのれを知るのがやはり定石だ。
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一見、世の中は、外向的な人々の支配下にある。ましてや、このご時世、コミュ力偏重。意識(だけ)高い系の勃興。ほんとうにそれだけでよいのか。 長年のもやもや、生きにくさのようなもんを、脳科学、文化人類学、集団心理、のような様々な方向からすっきりさせてくれた。レジ近くの新刊本平積みをチ...
一見、世の中は、外向的な人々の支配下にある。ましてや、このご時世、コミュ力偏重。意識(だけ)高い系の勃興。ほんとうにそれだけでよいのか。 長年のもやもや、生きにくさのようなもんを、脳科学、文化人類学、集団心理、のような様々な方向からすっきりさせてくれた。レジ近くの新刊本平積みをチラ見して、あまり中を見ないで買ったのに、大当たり。
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社会生活全般や企業社会において、外向型が望ましい姿であるかのような一般的な評価に対し、それぞれの人が自分の性格に合わせた生活や仕事をするべきとのアドバイスや事例の本。 著者自身が内向型の性格を認識し、キャリアの方針変更してきた経験をもっているようで、内向型でもいいんだよ、という...
社会生活全般や企業社会において、外向型が望ましい姿であるかのような一般的な評価に対し、それぞれの人が自分の性格に合わせた生活や仕事をするべきとのアドバイスや事例の本。 著者自身が内向型の性格を認識し、キャリアの方針変更してきた経験をもっているようで、内向型でもいいんだよ、という応援のメッセージが多い。 良い本。再読したい。
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Quiet: The Power of introverts in a World That Can't Stop Talking ― http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2178591 ,...
Quiet: The Power of introverts in a World That Can't Stop Talking ― http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2178591 , http://www.thepowerofintroverts.com/
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
社交的な性格に見せていても本来の自分は内向的であると認識している。ものを作ったり本を読むことに没頭したりする性質はおそらくそうであることよ。この本で紹介されている幼児に対するテストでは高感度であるほど内向的であり、低感度であるほど外交的になるというのは言葉だけでは矛盾しているようにも見えるが、ようは感じやすいというということは感覚が内向きなのである。 感じやすい、傷つきやすい、興味あることに集中する、興味ないことは全然おぼえられない、まさにずっとこれ。そのまんまではなかなか外部の世界に対してうまくやっていけないので軌道修正しようとしてうまくいったりいかなかったりの連続だった。 なぜ外交的でなければならないのか。この社会は外交的な人間を評価する傾向にあるからだ。 内向的であることを自覚していても社交的に見える自分というのは、独自の訓練による後天的なものだよなあ。
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内向型と外向型の性格について、 歴史的な背景も含めて描かれた1冊。 凄く腑に落ちた。 ガンジーやキング牧師など、 歴史的に代表とされるリーダーでさえ、内向型であった。 社交性があり、人を惹きつける、言葉がうまいなど、 従来は目立つ外向型が理想とされていた。 一方で、感受性の鋭...
内向型と外向型の性格について、 歴史的な背景も含めて描かれた1冊。 凄く腑に落ちた。 ガンジーやキング牧師など、 歴史的に代表とされるリーダーでさえ、内向型であった。 社交性があり、人を惹きつける、言葉がうまいなど、 従来は目立つ外向型が理想とされていた。 一方で、感受性の鋭さや思慮深さを持つ内向型は、 内気や生真面目さを持つ性格として、軽視されてきた。 だが、内向型には内向型の良さがある。 それを生理学的にも心理学的にも説明していて、 大変ためになった。 自分のことを「もう少し社交的になった方が良いかな?」と思ったのであれば、ぜひ読むべき一冊。 他ならぬ、僕も内向的な人間だから。 ★KEY WORD ・外向型は報酬に敏感;古い脳である大脳辺縁系が敏感。 ・内向型は警告に敏感;新しい脳である新皮質が敏感。 ・新集団思考(チームワーク重視)は創造性の芽を摘み取る・自分のスイートスポット(最適な刺激レベル)を探すのが大切 ・外向型と内向型は両立可能;無理のない範囲で仮面を被る-自分自身と「自由特性協定」を結ぶ ・自由特性理論;自分にとって重要な「コア・パーソナル・プロジェクト」に関わるとき、生まれ持った特性の枠を越えられる。
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◆外向型人間が評価されがちな社会に、そして内向型人間の人びとに、著者が静かに問題を投げかけます。 ◆積極的なリーダー的人間、つまり外向型人間が理想とされ評価されがちなのにたいして、著者は、消極的にみえる静かな人間の力を強調します。静かな人間(内向型人間)の多くは、思慮深さはあっ...
◆外向型人間が評価されがちな社会に、そして内向型人間の人びとに、著者が静かに問題を投げかけます。 ◆積極的なリーダー的人間、つまり外向型人間が理想とされ評価されがちなのにたいして、著者は、消極的にみえる静かな人間の力を強調します。静かな人間(内向型人間)の多くは、思慮深さはあっても内気ではないし、また病気なのでもなく、人間関係を作れないわけでもありません。彼らは、外向型人間以上の”のびしろ”を持っていて、場合によっては外向型人間以上のパフォーマンスをみせることさえあるのです。◆だからこそ、内向型人間と外向型人間の共生関係を築くことが欠かせないのだと著者はいいます。 ◆内向型人間と外向型人間を分けるのは、自分の能力を最大限に発揮するために必要な(五感の)刺激の度合いの違いです。たとえば、内向型人間にとって、大勢の人間を前にしたプレゼンやにぎやかなパーティーなどは、自らの能力を発揮する環境としては刺激が強すぎるのです。反対に、外向型人間はそれぐらいの刺激によって最適な能力を発揮できるのです。 ◆そしてその特性は、半分が先天的に決まるそうです。もしそうだとすれば、内向型人間にとって大切なこととは、その自分の特性を受け入れ、自分とうまく折り合いをつけてゆくことであって、自己(の特性)を否定して外向型人間になろうとすることではないのです。 ◆外向型人間にとっては内向型人間という人びとの存在に気づかせてくれる本です。本書の厚みが示すように、それは「考え方の違い」というにはあまりに大きな違いです。◆いっぽう、内向型人間にとっては自分の存在を見つめ直し、心に力を与えてくれる本です。◆文章自体は分かりやすいので、比較的気軽に読む本として、職場の人間関係について考えたい人や、じぶんを内向型だと思う人などに広くおすすめしたいです。 * 感想 * ◆この本の内容は、外向型人間の力ばかりを強調するアメリカ社会の文化を想定したものでしょうけれど、日本社会もそのように変化してはいないのでしょうか(アメリカ化とかいわれますけど)。いっぽうで、日本の歴史を考えると、大きな成果を上げた内向型人間の存在は多いのではないかとおもいました。 * メモ * ◆1920年代アメリカ、人格の変化から性格の変化へ。ひとは、その人の内なる人格(高潔さなど)よりも、外なる性格(快活さなど)をみる時代へと変化した (p. 39-)。 ◆オープンオフィスやブレインストーミングの流行が象徴するように、ビジネスの世界では「三人寄らば文殊の知恵」的な集団発想、組織力が注目されがちだけれど、じつは孤独なほうが作業や熟考を重ねやすく、内向型人間の意見が吸い上げられないなどの障害もある。個々人のアイデアと集団発想の組み合わせが重要 (p. 89-)。 ◆内向型人間の乳児の多くは、刺激に対して”外向型人間の乳児よりも高い反応”をしめした(これはさいしょ意外だなとおもった)。また、内向性、外向性という生まれつきの気質のうち、40-50%は遺伝子によると考えられる (p. 134-)。 ◆自由特性理論。ひとは、固有の特性(内向型・外向型)をもちながら、その特性を超えた自分をつくりだすことができる(ひとは自由特性をもっている)。それは、偽の(外交的な)自分を演じることだけれど、自分という人間にとってきわめて重要な事柄「コア・パーソナル・プロジェクト」があれば出来る。ただし、それでもほんとうの自分を回復する時間をつくることを忘れてはいけない。著者によれば「自分と自由特性協定を結ぶ」 (p. 258-)。
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内向型・外向型という性格は生まれつきの脳の特性に由来している。しかし、現代は外向型を理想とする社会になっている。 自分が内向型だと思う人はその性格を受け入れ、内向型の利点や外向的にふるまうべきタイミングを知ることで、より充実した生き方ができると教えてくれる本でした。
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自分は外向的ではないことを苦にしていたが、意外とそうでもないことが分かった。そして、ハイパー外向的な人の心理状況と付き合い方は今まで謎だったがとても、参考になった。例えば、いつも陽気に楽しく過ごすが、深い話をしようとは、していない、とか。内向的なリーダーは、方向性を正しくし、効果...
自分は外向的ではないことを苦にしていたが、意外とそうでもないことが分かった。そして、ハイパー外向的な人の心理状況と付き合い方は今まで謎だったがとても、参考になった。例えば、いつも陽気に楽しく過ごすが、深い話をしようとは、していない、とか。内向的なリーダーは、方向性を正しくし、効果を上げるのにむいている、など。
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この本を読むことで少なくとも下記の効果がある。このレビューをご覧頂いた方は、是非読んでほしい一冊である。 ・内向的な人の適性、さらに言えばその重要性が理解できる。 ・内向的な自分が周囲とどの様に折り合いを付ければ良いかが分かる。 ・内向的な家族や部下にどう接し、どの様に伸ばせば良...
この本を読むことで少なくとも下記の効果がある。このレビューをご覧頂いた方は、是非読んでほしい一冊である。 ・内向的な人の適性、さらに言えばその重要性が理解できる。 ・内向的な自分が周囲とどの様に折り合いを付ければ良いかが分かる。 ・内向的な家族や部下にどう接し、どの様に伸ばせば良いかが分かる。 ・社交性が高く積極的な現代のリーダー像に疑問を投げかける。 私自身が、やはり外向型の仮面をかぶった内向型であることも改めて認識した。
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