「やりがいのある仕事」という幻想 の商品レビュー
とにかく、若者の多くが「仕事」というもので悩んでしまうのは、それまで仕事をしたことがないからにほかならない。子供には、仕事のことをあまり教えない文化がある。たぶん、子供には「大人の世界のいやらしさ」を見せないようにしているのだろう。そ のとおり、仕事はみんないやらしいものだ。「下...
とにかく、若者の多くが「仕事」というもので悩んでしまうのは、それまで仕事をしたことがないからにほかならない。子供には、仕事のことをあまり教えない文化がある。たぶん、子供には「大人の世界のいやらしさ」を見せないようにしているのだろう。そ のとおり、仕事はみんないやらしいものだ。「下賤」な行為だ。暴力シーンやセックスシーンを子供に見せないのと同様、それなりに意味のある配慮だとは思う。しかし、どうも大人は、「仕事は大変なんだ」と苦労を語りたがる。そうやって、大人という立場を守ろうとしているのだ。「お父さんは、こんなに大変なことをしているのだよ」と子供に言いたがる。実に情けないことだ、と僕は感じる。このように非公開と捏造の情報で育った子供たちが、やがて就職するようになるわけだが、おそらく、仕事というものに、最初から怯えているといっても良いだろう。仕事を恐れ、仕事に尻込みしている原因の多くは、つまり大人の態度にあるといえる。」 末は博士か大臣か
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「巨大な橋の建設に関わった人は、大根を毎年収穫する人よりも偉いわけではない。 そういうものに『未来』や『やりがい』があると感じさせるのは、明らかに言葉だけのイメージで錯覚を誘っている。(p49)」 「本当に楽しいものは、人に話す必要なんてないのだ。(p196)」 自分が楽しい...
「巨大な橋の建設に関わった人は、大根を毎年収穫する人よりも偉いわけではない。 そういうものに『未来』や『やりがい』があると感じさせるのは、明らかに言葉だけのイメージで錯覚を誘っている。(p49)」 「本当に楽しいものは、人に話す必要なんてないのだ。(p196)」 自分が楽しいと思うことを周りの人に理解される必要なんてないんだなぁと思った。 自分の感覚を信じられることが大事。 自分の感覚を信じられれば、人と比べてしまってしんどくなることもないのかな。
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稼いでるから偉いじゃない。やりがいは見えているようで見えてなく、結局は自分で見つけるもの。やりがいなのか達成感なのか好きなのか、結果自分が満足できれば仕事なんて何だって良いのだ。他人が何の仕事をしていようが関係ないのだ。楽しく人生過ごせることの方が大事。
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とても面白かった。 「こうせよ」とか「これが正しい」っていうことではなくて、ちょっとこんな風にも考えられるんだけど、あなたも思い込みを取っ払って考えてみたらいかが?ってかんじかなと思う。 あとがき、にじーーーんとしました。 検索できるのは過去にあった情報だけ。自分の問題は自分で...
とても面白かった。 「こうせよ」とか「これが正しい」っていうことではなくて、ちょっとこんな風にも考えられるんだけど、あなたも思い込みを取っ払って考えてみたらいかが?ってかんじかなと思う。 あとがき、にじーーーんとしました。 検索できるのは過去にあった情報だけ。自分の問題は自分で考えなきゃじゃない?って。 あーーー私、なんでもとりま、検索する癖ついて10年以上…。 無駄に検索してなんも得ないで時間だけかかって、「自分で考える時間」を無くしてるとか。 新書も面白いものである。
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やりがいのある仕事を求めるか、 仕事に生きがいを見つけず他に やりがいを探すか… いろんな意見があるよなぁ。 どっちが正しいとかではないと思う。 一ご意見として読ませていただいた。
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全てを鵜呑みにしてはいけないけど、この本に書いてある価値観を読んだらすごく楽になった。私は私の価値観で自分をがんじがらめにしていると分かったし、自分で考える力を養いたいと思った。
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最初から最後まで目から鱗の一冊。 そもそも仕事をしないといけないなんて誰が決めた?仕事で人の価値は測れない。 一生暮らせる金があるなら、仕事なんてしなくていい。好きなことだけ、していればいい…等々。 自分がいかに常識や固定観念、他者の目に振り回されていたかに気づいた。 別に仕事にやりがいなんて感じなくてもいいのだ。 仕事でお金を稼ぎ、そのお金で自分の好きなことをする。それで十分。 好きを仕事にする、というのが最近流行っているよに感じるけど、著者がいうように、好きでやっていることは仕事ではない。お金をもらえなくてもやっていることこそ、本当に自分が好きなこと。 自分の場合だと、読書だろうな。 人に頼まれなくても、お金もらえなくても、寝不足で明日のそれこそ本当の仕事に影響が出そうでもやめられないのが読書。 読書を続けられるのなら、今の仕事だって続けられるはず。好きなことをするための手段の一部なのだから。 とにかく本書はめちゃくちゃオススメ。 仕事を中心に、常識とは何か、当たり前とは何かについての見方が大きく変わる。 著者の本をもっと読んでみたいなぁ。
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東大の祝辞で「心が震える仕事をしてほしい」という一文があると聞いたとき、私の知らないそんな素晴らしい仕事があるのかと思った。 それ以来、どこにあるんだろう、どうやって見つけるのだろう、いつか自分もそんな仕事と巡り会えるだろうか、とふんわりと思いながら生きていた。 でもこの本を読ん...
東大の祝辞で「心が震える仕事をしてほしい」という一文があると聞いたとき、私の知らないそんな素晴らしい仕事があるのかと思った。 それ以来、どこにあるんだろう、どうやって見つけるのだろう、いつか自分もそんな仕事と巡り会えるだろうか、とふんわりと思いながら生きていた。 でもこの本を読んで目が覚めた気がする。 てっきり既に"素晴らしい仕事"は用意されていて、私は巡り会えればラッキーだと思っていた。 でもそんなものは誰かが作ってくれるんじゃなくて、自分で作り出すしかない。 誰かが用意してくれているなんて、ただの都合のいい考えだった。 そもそも仕事ってそんな重要なのだろうか?と今一度自分に問うことができた。
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達観、といえば良いのか、独特だけど的を得ている仕事観、人生観がシンプルに面白かった。文章もユーモラス。この人の書いた小説を読んでみたいと思った。
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やりがいは探せしても見つけるのは難しい マイ憲法を持って仕事を通して理想に近づく考え方を知ることができました
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