真夏の方程式 の商品レビュー
小説を苦手とする自分でも、この作品ではページをめくるたびに、ワクワクが止まらなくなりとても楽しかった。登場人物にはそれぞれ抱えているものがあり、 読み終えた時はなんだか体が重かった。 「今すぐには答えを出せない問題なんて、これから先、いくつも現れるだろう。そのたびに悩むことには...
小説を苦手とする自分でも、この作品ではページをめくるたびに、ワクワクが止まらなくなりとても楽しかった。登場人物にはそれぞれ抱えているものがあり、 読み終えた時はなんだか体が重かった。 「今すぐには答えを出せない問題なんて、これから先、いくつも現れるだろう。そのたびに悩むことには価値がある。しかし焦る必要はない。答えをだすためには、自分自身の成長が求められている場合も少なくない。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ」このパンチラインには痺れました。
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東野さんの文章は読みやすいですね。あまり難しい表現や熟語をあえて使ってないのだと思います。にもかかわらず、高尚な文章だと感じさせるのはさすがです。
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珍しく湯川先生が電車のなかでしりあった子どもと実験をしたり 宿題を手伝ったりしたなぜこの子とこんなにも仲良くできるのかなぁ~と思いながら読んでいていた 海辺の町で 転落事故…でもなんか変?? 事故でわなさそうだと言うことで 草薙さんたちも動くと 意外な事実が?最後二転三転するかんじの結末が面白かったです!
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夏休みに伯母一家の営む旅館へ預けられた 小学五年生の恭平。 普段と違う夏を それなりに楽しむつもりだったが 翌朝、宿泊客のひとりが死体で見つかった。 海岸に倒れていた元刑事だという客。 単なる事故死か、殺人か。 恭平もふくめ伯父一家のまわりは 落ち着かない雰囲気になる。 そんな中...
夏休みに伯母一家の営む旅館へ預けられた 小学五年生の恭平。 普段と違う夏を それなりに楽しむつもりだったが 翌朝、宿泊客のひとりが死体で見つかった。 海岸に倒れていた元刑事だという客。 単なる事故死か、殺人か。 恭平もふくめ伯父一家のまわりは 落ち着かない雰囲気になる。 そんな中、彼に調査の協力を頼んできたのは もうひとりの宿泊客 大学教授の湯川だった…。 くくく。 誰に対しても態度が変わらない湯川先生。 いわんや子どもに対してもや(笑) 恭平くんとの会話が めっちゃ真面目なんだけど笑えます。 ロケットの実験のときのように 興味をおぼえたら手を抜かないところは 少年にとっていい「教師」だったかも。
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珍しく、湯川が率先して事件を推理してる。しかも、物理現象に対する知的好奇心を満たすためだけじゃなく、出会って間もない少年のために。 起きてしまった事象に対して「君は悪くないよ」じゃなく「一人じゃないよ」と伝えたところには特に湯川らしさを感じた。 この先恭平が悩み苦しんだ時、湯川...
珍しく、湯川が率先して事件を推理してる。しかも、物理現象に対する知的好奇心を満たすためだけじゃなく、出会って間もない少年のために。 起きてしまった事象に対して「君は悪くないよ」じゃなく「一人じゃないよ」と伝えたところには特に湯川らしさを感じた。 この先恭平が悩み苦しんだ時、湯川に教わったことが必ず活きてくるはず。そして物事を考え、自ら実験して答えを導く力を身につけられた恭平なら、いずれ自分で決着を付けて前に進めるはず。 事件としてはただただ塚原が不憫でならないし、小学生の甥っ子を知らず知らずのうちに加担させた重治は許せない。でも、湯川の教育者としての一面が見られる良い作品でした。
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ガリレオシリーズ第6作目 やっぱ小説は面白いなぁと思わせられた作品 特に圭吾作品の家族をテーマにした小説は心を打つ作品が多く印象に残りやすい 小説を読んでいるというよりはドラマを見ているという印象に近いのがそういったのを強調するのだろう トリック自体は何の変哲もないもの やはり...
ガリレオシリーズ第6作目 やっぱ小説は面白いなぁと思わせられた作品 特に圭吾作品の家族をテーマにした小説は心を打つ作品が多く印象に残りやすい 小説を読んでいるというよりはドラマを見ているという印象に近いのがそういったのを強調するのだろう トリック自体は何の変哲もないもの やはり本作の見所はそうなるにいたったまでの動機という点ではないだろうか 過去と今の家族、偏屈科学者と偏屈少年の掛け合い、色々な出来事が絡み合って本作は是非みんなに見てもらいたい
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最初たるくてなかなか読むの進まなくて時間かかってしまった。 けど最後の方はどんどん話が繋がって面白かった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1.読み終わっての感想 ガリレオシリーズはこれまで結構読んできましたが、真夏の方程式はかなり長編だったこともあり、全体的に状況説明の描写が多く、登場キャラクターも多かったことから、個人的には何度か飽きが生じてしまった。しかし、p410からの展開はとても早く、そして面白かったです。 この作品で出てきた2つの殺人は両者ともに発達未成熟段階の子どもがしてしまったものであり、それぞれ突発的、無知であったことが原因だったので読んでいて息苦しかったです。 2.印象的なシーン p461で湯川が「人間の頭脳が科学の限界を生み出している」と言ったシーン。よく「科学は人間の倫理観を排除すれば格段に進化のスピードを高める」と言われますが、それを踏まえたうえで結局この言葉に収束するのではないかと感じられた。 また、今作での終わり方も印象的でした。恭平は自分が塚原を殺してしまったのではないかと気づいていると描写から推測できるが、終わりの描写からは罪の意識がほとんど芽生えていないところが興味深いと感じた。伯父さんの指示だったとは言え、実行犯は恭平で間違いないのだが、善悪の判断が乏しい小学5年生だったこともあり、終わり方がすごくポジティブなことには正直驚いた。しかし、大人嫌いでひねくれた恭平が湯川を通じて、まっすぐにこれから成長してくれるのではないかと感じられる終わり方だったので、恭平の成長(子供の成長)がこの作品のテーマだったのではないかと感じられた。
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どちらも子供が殺人を犯してしまう 娘のために罪を被るけど、第三者から見ると本当にそれが良かったのかと思う。
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・簡単な事件だったけど人間関係、手どもの為の)愛?罪滅ぼしの行為などがうまくからまって面白かった。 事件の犯人が子どもだったのが驚いた。事件は2つあって一つ目は成実で(衝動的に殺した)二つ目は恭平で事件。 COガスの話しゃ電車の中でのマナーモードのお願いの理由、ロケット...
・簡単な事件だったけど人間関係、手どもの為の)愛?罪滅ぼしの行為などがうまくからまって面白かった。 事件の犯人が子どもだったのが驚いた。事件は2つあって一つ目は成実で(衝動的に殺した)二つ目は恭平で事件。 COガスの話しゃ電車の中でのマナーモードのお願いの理由、ロケットがとぶ理由など改めて知ることができてよかった。 愛する人を守るために人生を犠牲にしている人がいて、それぞれ墓場まで持っていく秘密を抱えて周りも分かっているのに警察も深掘りしないあたりがよかった。
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