よだかの片想い の商品レビュー
やっぱり好きだわ、島本理生さん。 本作の主人公は生まれつき顔に大きなアザがあるアイコ。そのアザのせいで恋もせずに過ごしてきた彼女が23歳で落ちた初恋を、丁寧に描いています。島本さんは登場人物の機微を書くのが本当にうまいと思います。
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ここ最近のどろどろ嫌な気持ちになる作品も好きだけど、今回の読後感の晴れやかさになんか、安心。 『ナラタージュ』に『リトル・バイ・リトル』を合わせたような、島本さんの‘陽’の側が出てる作品。
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生まれつき顔に大きなあざのある大学院生のアイコ。 彼女がそのあざをきっかけに一歩踏み出し初めての恋をするお話。 最初にこの物語の設定を読んだ時にホーソンの「痣」を思い出した。少しは影響を受けてるのかなと。 当たり前だけどかすってもいなかった(笑) アメリカンルネッサンスじゃない...
生まれつき顔に大きなあざのある大学院生のアイコ。 彼女がそのあざをきっかけに一歩踏み出し初めての恋をするお話。 最初にこの物語の設定を読んだ時にホーソンの「痣」を思い出した。少しは影響を受けてるのかなと。 当たり前だけどかすってもいなかった(笑) アメリカンルネッサンスじゃないんだからキリスト教の原罪がどうこうなんて出てくるはずもない。 むしろ島本さんにしては重くない爽やかな初恋ストーリだった。 DVも虐待も出て来なかったし。 コンプレックスを持った女の子が初めての恋に戸惑いつつも自分を見失わない姿はカッコいいし、キラキラ輝いている。 それに主人公のアイコを取り巻く人達の姿がまた良いんだな。 ミュウ先輩、教授、アイコの母親。 みんないい人ばかり登場するのもどうかと思うけどまあ良しとする。 話の展開とかオチが読めてしまうのが難点と言えば難点。 これを除けば島本さんらしい素敵なラブストーリだ。 キュンキュン出来ること間違いなし!
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顔にアザのあるアイコの恋。 ゆっくりと進んでいくからこそ、なんだかじんわりと心に残った。強さを感じる視線。強くも弱くもない心。でも、まっすぐに生きるということが一番難しくて、素敵なのだ。
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表紙もタイトルも物語もとても良くて、顔の痣か最後には美しいもののように思えました。ETこと原田君、いい味出してると思います。頑張ってほしいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここ数年、スランプ気味?と思っていた島本さんですが、久しぶりにすごくよかった! 丁寧な主人公アイコの気持ちの描写に引き込まれて、続きが気になり、あっという間に読み終えた。 この作品の場合、結ばれなかったというラストも、実はよかったのかも。 次回作も楽しみ。
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生まれつき顔に大きなアザがある女子・アイコが主人公…と書くと躊躇してしまうかもしれないけれど、その情報だけからは想像もつかない物語でした。 ただ突っ張ってるのではなく、本当の強さを手に入れるまでの成長が、少女マンガな恋愛とともに描かれています。 島本理生に、「スレたヒロイン×年...
生まれつき顔に大きなアザがある女子・アイコが主人公…と書くと躊躇してしまうかもしれないけれど、その情報だけからは想像もつかない物語でした。 ただ突っ張ってるのではなく、本当の強さを手に入れるまでの成長が、少女マンガな恋愛とともに描かれています。 島本理生に、「スレたヒロイン×年上の男」を書かせたらテッパンですな! 最後の決断には、思わず拍手。 私はそこまで強くなれないな、きっと…
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主人公はコンプレックスを持ちつつ紆余湾曲し、恋をして成長するストーリー、と言うより。生まれ持ったコンプレックスと向き合い、苦しみ、もがき、そして恋人、仲間、家族と一緒に成長する内容かなぁ、と。コンプレックスを自分自身、どう乗り越えるか。主人公と同じコンプレックスがある人と無い人で...
主人公はコンプレックスを持ちつつ紆余湾曲し、恋をして成長するストーリー、と言うより。生まれ持ったコンプレックスと向き合い、苦しみ、もがき、そして恋人、仲間、家族と一緒に成長する内容かなぁ、と。コンプレックスを自分自身、どう乗り越えるか。主人公と同じコンプレックスがある人と無い人では見える世界、見えない世界がそれぞれある。コンプレックスがあっても前向きに進み、周囲がサポートしていく様はグッときました。島本さんんの作品の中でも1、2を争うくらい好きな内容でした。
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飛坂さんがどうも身勝手すぎて、嫌いにはなれないタイプではあるんだろうけど恋愛の相手としては非常にやっかいだよな アイコは元々芯があるこなんだろう
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読んでよかった。 島本さんの作品ずっと読み続けてるけど、そう思えたのは本当に久しぶりで、読み続けててよかった。嬉しかった。 思春期真っ只中の人も、思春期を通り過ぎて、アイコと同じ年代になった人も、共感できる部分はあるんじゃないかと。 読んでるあいだずっと、ジョンジョンフェステ...
読んでよかった。 島本さんの作品ずっと読み続けてるけど、そう思えたのは本当に久しぶりで、読み続けててよかった。嬉しかった。 思春期真っ只中の人も、思春期を通り過ぎて、アイコと同じ年代になった人も、共感できる部分はあるんじゃないかと。 読んでるあいだずっと、ジョンジョンフェスティバルの「歌とチューン」を流していたのだけど、相性がとてもよかった。
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