スカル・ブレーカ の商品レビュー
誰より強くあっても、すべてを知っていても、死ねば消えてしまう。それなのに、何故求めるのか。そう…。立ち向かおう。いつも、命を懸けて、ただ剣を振れば良い。生きているから、恐くなる。しかし、剣を持てば、もはや生きた心地は消える。だから、恐くない。 「BOOKデータベース」より ゼン...
誰より強くあっても、すべてを知っていても、死ねば消えてしまう。それなのに、何故求めるのか。そう…。立ち向かおう。いつも、命を懸けて、ただ剣を振れば良い。生きているから、恐くなる。しかし、剣を持てば、もはや生きた心地は消える。だから、恐くない。 「BOOKデータベース」より ゼンという主人公にはどこか惹かれるところがある.強くなりたいと思いひたむきにそれを求めるところ、自分の認めるところの人には素直に教えを請うことができるところ、先入観をもたないように心がけているところ.どれも、自分も以前はもっていたように思うものだけれど、今は自信をもってもっているとは言えないものばかり. お侍の剣の話なので、他のシリーズより多くの人が亡くなるけれど、どのシリーズよりも人間の芯の柔らかいところを扱っている話である気がする.
Posted by
19 マインドクアンチャ後に再読。前2冊に比べると変化が多い。ノギは幾つくらいなんだろう?オバサン入ってる時あるけど。エピローグのやりとりがホッとさせられる。ナナシも活躍しだした。素晴らしいシリーズ。森博嗣はスゴイ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ヴォイド・シェイパ』シリーズ3作目。 “スカル・ブレーカ”は、今回の話の内容から考えれば“兜割り”なんだろうけど、“脳天唐竹割り”という言葉が浮かんで困る。 ゼンは相変わらずいろいろなことを考えている、と言うよりもちろん森博嗣さんが考えているわけで、そういう点では封建時代よりも現代的な考えに近いように思う。この時代に生きるには生きにくい考え方だろうなぁ。 ゼンの素性が割とあっさり判明したんだけど、今後はお家騒動なんかにも巻き込まれていくんだろうか? チハヤはその後の動静が描かれていなかったが、次巻にも出てくるのかな?
Posted by
ずっと師匠の元で山にこもって修行をしていたゼンが、師匠の死後、「もっと強くなりたい」との思いを胸に山を下り、様々な人との出会いから「真の強さとは何か」を学んでいく話。 森博嗣らしい哲学的なところは勿論、話が進むにつれてゼンがどんどん人間味を増していく様に引き込まれた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
兜割り?~ゼンは城のある町日か近付き昼食を食べようとすると、向こうから斬り合いだと声が挙がるが、実際には睨み合いだ。放って措いてすると剣を遣えそうな大男が助太刀をすると仲裁に乗り出した。弱々しそうな中年の侍はヤナギと云い,言いがかりを掛けられたと話す。仲裁に乗り出した大男はチハヤ。3人でうどんを喰ったが,ヤナギとゼンは城へ連行された。ヤナギは勘定方を師の代わりに務めていて首になったという。城中の石牢から座敷牢に移り,藩主とその姉・ククがゼンを召し出すと,翌日の武術比べに出ろと云われる。その試しには,ヤナギと前日に剣を向き合わせた火消しがいた。浅くではあるが,ヤナギの胴が決まったにも関わらず,審判のドーマは無視したため,ゼンは勝負があったと思わず口にする。2回戦を勝ち上がったものと立ち合いを求められ,藩主の前で剣を抜かずに相手を制した。下近くに住む,妻子の下に帰ると云うヤナギに従って,師であるタガミと面会が叶うが,タガミとはヤナギのことであった。しかし,剣も抜かずに制されたゼンの興奮は収まらない。城へ出仕するというヤナギと共に城下に再び姿を現すが,小さな宿屋を配下に置こうというドーマの意図が透けて見える。ゼンは,9日後に郊外の寺に来いというククの求めに応じたのだった。寺には高貴そうな女性が親しげに声を掛けてきて,宴会もなしたが,ドーマの配下が寺を囲み,女人に危害を加える積もりらしい。ナナシに相談すると,自分の身の安全が第一で,女人の安全がその次と忠告を受ける。数名の犠牲を出しつつ,危機を脱したゼンにナナシは,あの女人は将軍の生母でゼンの母と明かす~気がつかず、飛ばしてしまった本。ゼンは将軍の兄弟だと判明
Posted by
主人公は山にこもってた人間で、何に対しても新鮮な見方をする。まるで赤ん坊が世界を見ているような感じだ。そのような人物設定は面白い。そして、それが著者の中にもあって、先入観のない中でのまっさらな見方を描写できることに、驚くのだ。 スピリチュアルの理解にも非常に役に立つ内容になってい...
主人公は山にこもってた人間で、何に対しても新鮮な見方をする。まるで赤ん坊が世界を見ているような感じだ。そのような人物設定は面白い。そして、それが著者の中にもあって、先入観のない中でのまっさらな見方を描写できることに、驚くのだ。 スピリチュアルの理解にも非常に役に立つ内容になっている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
★2014年7月26日読了『The Skull Breaker』森博嗣著 評価B+ 前作The Blood Scooperに続けてシリーズを読む。 前作では、竹の石と呼ばれるまがい物の石を守るために村の庄屋の用心棒として巻き込まれてしまい、義理の弟が兄からすべてを奪おうとしての謀略だったことが分かるという時代劇兼サスペンスであった。 今回は主人公ゼンが都へ向かう途中でまたしてもひょんなことからいざこざに巻き込まれ、その地方の支配者たる大名に捉えられて城中で幽閉されてしまう。 しかし、ようやく疑惑が晴れて、剣の達人と分かると一転歓待を受ける。城主との面会時に後ろに控えていた実質の女支配者 城主に姉と言われるククから9日後に城近郊の寺での面会を指示される。 途中、この物語の始めに知り合った中年剣士で勘定方のヤナギの師匠タガミに会いに行くと、実はヤナギであり、手合わせで凄まじい一撃をくらう。そして、己の弱さを知ることがすべての基本と教わる。 指定された寺へ行くと、そこには貴人の女性が待っていた。しかし、同時に地元城主に逆らう一派が、ゼンと貴人の命を狙って200人からの部隊で襲撃。間一髪、少ない人数で、貴人を守り、ゼンは危機を脱する。 しかし、その時貴人との会話の中で明かされたゼン出生の秘密。 変わらず、ゼンの人生の悩み、強く生きることと人を殺さざるをえない自分の業との軋轢の心理描写がなかなか東洋哲学的で面白い。
Posted by
やっぱり森博嗣、面白いなー、と読み進め、読みきって、ブクログにアップしよう!と思って、検索してビックリしました。 これ三作目なんですね… 二冊目のつもりで読んでました。 ナナシとか、知らないキャラ出てるし、ゼンがなんか柔らかくなってるし、 空白のあいだになにが?と思ったのですが、...
やっぱり森博嗣、面白いなー、と読み進め、読みきって、ブクログにアップしよう!と思って、検索してビックリしました。 これ三作目なんですね… 二冊目のつもりで読んでました。 ナナシとか、知らないキャラ出てるし、ゼンがなんか柔らかくなってるし、 空白のあいだになにが?と思ったのですが、 空白じゃなかったんですね… それでも面白かったです。 2冊目も読もうと思います!!
Posted by
ゼンの成長がなかなかよかった。 ゼンの出自が明らかになったが、なんとなく予想はついた。 ゼンにはこれからも旅をして、剣を磨いて欲しい。 ヤナギとはまた再会しそうだ。 このシリーズは静かな感じだが、それが心地いい。
Posted by
最後まで天然なゼンが微笑ましい反面イライラもする(笑) 天然ゼンの一番の被害者はノギだろうなあ(笑) ラストでやっとゼンの出自が明らかになりつつあるのだが。。。 次巻で完結してくれることを切に願います。。。
Posted by