腐葉土 の商品レビュー
タイトルがすごい! どうしてこんなタイトルをつけたか、 読み終わって、とても納得。 久々に、本格的なミステリーを堪能した。
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戦争の悲惨な描写が身につまされました。 作中描かれる新聞記者と雑誌記者の視点の違いが、読んでいて『成程』と思いました。
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資産家の老女が老人ホームで殺害されているのが見つかり、 いつもお金をせびりに来ていた孫が疑われるのだけれど、 葬儀の時に、もう一人の孫と名乗る人物が現れ、 詐欺事件や、弁護士の謎の事故死など複雑に絡み始め、 女一人でのし上がった老女の生い立ちなども盛り込まれ、 謎に満ち...
資産家の老女が老人ホームで殺害されているのが見つかり、 いつもお金をせびりに来ていた孫が疑われるのだけれど、 葬儀の時に、もう一人の孫と名乗る人物が現れ、 詐欺事件や、弁護士の謎の事故死など複雑に絡み始め、 女一人でのし上がった老女の生い立ちなども盛り込まれ、 謎に満ちていて、衝撃の真実あり!で、たっぷり楽しめる物語でした。
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老人ホームで富裕な老女笹本弥生が殺される。祖母に寄生しながらも険悪の仲である孫健文が怪しい。祖母はヘルパー会田に全財産を遺すとした遺言があるかも知れない。2億の借金がある弁護士が2億の現金とともに事故死するという謎の事件。大学の考古学部での詐欺事件。様々な謎が繋がっていて・・・ ...
老人ホームで富裕な老女笹本弥生が殺される。祖母に寄生しながらも険悪の仲である孫健文が怪しい。祖母はヘルパー会田に全財産を遺すとした遺言があるかも知れない。2億の借金がある弁護士が2億の現金とともに事故死するという謎の事件。大学の考古学部での詐欺事件。様々な謎が繋がっていて・・・ かなり複雑なストーリーで人間関係もややこしい。しかし真相が分かると、なるほどと納得できる。万人にはオススメできない、ホヤの刺し身みたいなものか。
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先日、「蟻の棲み家」を読んだ後に望月諒子さんの本が家にあったはずだと本棚を見て探し出した一冊。 読んだはずなのに全く記憶になく、再読する。 木部美智子が登場するシリーズだった。 この作品は、高級老人ホームで資産家の笹本弥生が殺害されたことから始まった。 誰が殺したのか?が気に...
先日、「蟻の棲み家」を読んだ後に望月諒子さんの本が家にあったはずだと本棚を見て探し出した一冊。 読んだはずなのに全く記憶になく、再読する。 木部美智子が登場するシリーズだった。 この作品は、高級老人ホームで資産家の笹本弥生が殺害されたことから始まった。 誰が殺したのか?が気になるところだが、それよりもこの老女が戦後をどうやって生き延びてきたのかを知ると凄味が増す。 さらに孫である健文が関わる大学生の考古学研究室での詐欺事件も自殺者が出るほど濃い顛末。 会田良夫の足跡の不確かなことを徹底的に調べ、さらにはさらには…と疑問に思うこと全てを木部美智子が、そして今回は東都新聞の亜川がいっしょに探っていく。 一気読みしたのだが、再読⁇と思ったのに違ったのか? こんなに濃い強烈な内容だったのか…としばし呆然となった。
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資産家の老女、弥生が殺された。犯人は孫か?生き別れたもうひとりの孫か?というお話。 弥生は東京大空襲などを経験しつつ生き延び、闇市で品物を売って商売を始めたのをきっかけに資産家となる。 お金はあっても誰からも愛されない弥生のさみしさに涙し、しかし、闇市で女手ひとつでのし上がってい...
資産家の老女、弥生が殺された。犯人は孫か?生き別れたもうひとりの孫か?というお話。 弥生は東京大空襲などを経験しつつ生き延び、闇市で品物を売って商売を始めたのをきっかけに資産家となる。 お金はあっても誰からも愛されない弥生のさみしさに涙し、しかし、闇市で女手ひとつでのし上がっていく商才には感心させられた。孫やもうひとりの孫、弁護士の人生なども細かく描写されており、長編ながらももっと読みたいと思わせるお話。
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読んだ直後こりゃすごい...と感嘆。 笹本弥生という高級老人ホームに入っているおばあさんには唯一の肉親で孫の健文がいる。彼は金遣いが荒く、弥生とはいつも口論。 ある日弥生が何者かに殺され、「財産はもう一人の孫、会田良夫に相続させる」という遺言書のコピーが届けられる。突然の異父...
読んだ直後こりゃすごい...と感嘆。 笹本弥生という高級老人ホームに入っているおばあさんには唯一の肉親で孫の健文がいる。彼は金遣いが荒く、弥生とはいつも口論。 ある日弥生が何者かに殺され、「財産はもう一人の孫、会田良夫に相続させる」という遺言書のコピーが届けられる。突然の異父兄弟の出現、そしてあろうことか殺害の容疑が健文に向けられる...。 フリーのライターである木部美智子は弥生の人生を調査しながら事件の全貌に迫る。 関東大震災、東京大空襲を生き延びた笹本弥生という人物の生き様、複雑に絡み合う謎、人物描写などの書き込みが濃くて充実。そしてそれらの因果が最後に収斂していった時には「そうだったのか...」とため息が出ました。
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プロットや文体含め、全体的には読み易い部類に入る小説だとは思うのだが、特に序盤、内部世界を読者にスムーズに理解させるべき状況説明については、ちょっと文章力が拙いのでは、と感じた。 また、回想ブロックのハイライトであるはずの”弥生ののし上がり”に関しても、あまりにあっさりし過ぎというか、現実感が伴わない表層的な描写に留まっている印象で、戦後のどさくさに紛れ金貸しというグレーな生業を背景に強かな女が成り上がっていく過程で必ずあったであろう、いわば汚泥のような手触りと表現すべきか、そういったリアルな生き様が見えなかったのが残念。 中盤以降、雑誌と新聞とテレビという3つの媒体が共闘するくだり以降はテンポ良く、いよいよエンジンが掛かってきたか、といった趣きでぐいぐいと読み進めていくことができたが、終わってみるとやはり細部の詰めが甘いというか、ちょっと仕掛けを盛り込み過ぎて消化できないままにページが尽きた、という感じがある。 例えば、なぜ彼は最初に木の金庫を1人で開けた際に呉服屋の値札を捨てなかったのか? とか。
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面白かった!!!! 人の因果とそれに追随して起こる感情の多面性、人間の過去、 そして演技性人格障害の得体の知れなさを描くのがとても上手い。 これだけ人間の心情描写に長けている人はいないと思う。ミステリという点から見ても、そういった部分での違和感を作るのが上手い。 説明の為の描写が繰り返される点も見られたが、自分には丁度良かった。
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あれこれ盛りだくさんの日常で、近頃読書スピードが落ちている。ま、それはそれでヨシなんだけどね〜。 どこかで読んだよね、この作家さん、と思ったら『フェルメールの憂鬱』だった。ほかにも読んでみたいと思ったということよね、記憶に残っているということは。 資産家女性が老人ホームで殺された...
あれこれ盛りだくさんの日常で、近頃読書スピードが落ちている。ま、それはそれでヨシなんだけどね〜。 どこかで読んだよね、この作家さん、と思ったら『フェルメールの憂鬱』だった。ほかにも読んでみたいと思ったということよね、記憶に残っているということは。 資産家女性が老人ホームで殺されたことから、あれやこれやが発覚。ま、発覚させるために死を選択したのだけれど。それにしても、そこまでするか。 過去に他人のおかげでここまでやってこられたのだ、という思いがあればそういう行動になる!?
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