リボン の商品レビュー

小川糸【著】

2024/06/30

　小鳥が織り成す物語。小鳥が人々の人生を語っていく。ベルリンの壁の時代にも関わる。死も描かれる。それらを通じて、生きることの意味を考えさせられる。最後に、希望が待っていた。

2024/06/03

おばあちゃんの頭の中に鳥の卵が……。

少女と一緒に卵を孵し、リボンと名前をつけられた鳥は、飛べるようになると、ちょっとのすきをついて飛び去っていきます。

人の心と心を結ぶようにと、名前をつけられたリボン。
その名前の通り、飛んで行った先々で人の心を結んで行きます。

2024/05/12

作者独特の童話の中に入ったような美しい世界観が心地よいです。昔オカメインコ飼ってたから手の上の小さく温かい命を思い出した。

2024/03/07

2017年1月20日読了

ファミリーツリーについで、こちらにもおばあちゃんが
出てきて・・・。
涙腺崩壊して、思い出に浸って、最後は浄化されたような
気持ちになりました。
装丁に描かれた鳥もかわいいし、リボンにはOと☆と
テマーク。
ストーリーに出てくるアイテムも描かれていて、ほっこり
します。
この本を読んで梨木香歩さんの西の魔女が死んだをも
う一度読みたくなりました。

2024/02/17

すみれさんとひばりさんの間に流れる穏やかな空気と時間や、すみれさんの優雅な生活とそれにうっとりするひばりさんの描写が美しい。

そんな二人に大事に育てられたからこそ、リボンもまた優しく、人の心を捉える何かをもっていたんだろうなー。

すみれさんの人生とリボンの翼が融合している物語。

2023/12/16

とても切なく温かい気持ちになりました。
本に登場する人物たちは優しい人が多く一見幸せそうだけど、それぞれ痛みや辛い経験も重ねている。
辛いけれど前に進める希望とか何かが自分にも欲しいなぁと思いました。
著者の言葉の表現がとても素晴らしかったです。
リボンちゃん、私の所にも来ておくれ。

2023/06/28

一羽の鳥を様々な人がそれをどう捉えて、前向きに生きがいに繋げているかを描いた話。

全ての登場人物が心のどこかでは前向きに生きようとしているからこそ、読了した後に心地よさを感じることができたと思う。実は他にもリボンと関わっていた人もいて、その人が前向きでなかったらというアナザーストーリーも読んでみたい気がする。

周りの物事に前向きな意味づけができているかを考えさせてくれた小説でした。

2023/06/26

　ラストシーン非現実的な描写の中から、人の生きる力を感じて感動した。繋がりの表現としてのリボン、その名を命名されたオカメインコ、二十年以上もの時を経た長い物語

2023/05/10

途中、なかなか進まなかったけど、だんだんとぐんぐん引き込まれ、最後はなんだか心にじんと残る作品だったなと思いました。
とても良かったです。

2023/04/29

リボンが出会う人たちのエピソードは良いものもあったけど、全体的にあっさりしすぎていて物足りない印象。
ひばりとすみれさんのエピソードも個人的にはそんなにグッとこなかった。
後半はもっと2人の繋がりの強さを感じられる内容だったら良かったなぁと思う。