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リボン の商品レビュー

3.4

107件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2023/04/16

鳥が物語を橋渡しする。最初の卵から育てた祖母と孫が主体となり、保護センター、老婦人の画家、幼い子のいる家庭へと渡り歩いてそれぞれ家族の一員となるのだが疑問も残る。鳥が何かをする訳ではなく、鳥が来る前も来てからも家族の変化は鳥がいなくなって悲しいだけの気持ちで何を伝えたかったのか、...

鳥が物語を橋渡しする。最初の卵から育てた祖母と孫が主体となり、保護センター、老婦人の画家、幼い子のいる家庭へと渡り歩いてそれぞれ家族の一員となるのだが疑問も残る。鳥が何かをする訳ではなく、鳥が来る前も来てからも家族の変化は鳥がいなくなって悲しいだけの気持ちで何を伝えたかったのか、よく分からなかった。 感受性がないのか感動もなくふわふわと漂っていたような時間を過ごした。頭を休めるのにはよかったのかも。

Posted byブクログ

2023/02/16

鳥が大好きなおばあちゃんが、ある日小鳥の卵を見つけて温め始める。それも髪の毛の中で!孫娘も一緒に卵を見守る生活が始まる。 仲良しの二人はお互いを「すみれちゃん」「ひばりさん」と呼び合っている。 ちなみに、おばあちゃんが「すみれ」、孫が「ひばり」‥‥ややこしい笑 前に読んだ『お探し...

鳥が大好きなおばあちゃんが、ある日小鳥の卵を見つけて温め始める。それも髪の毛の中で!孫娘も一緒に卵を見守る生活が始まる。 仲良しの二人はお互いを「すみれちゃん」「ひばりさん」と呼び合っている。 ちなみに、おばあちゃんが「すみれ」、孫が「ひばり」‥‥ややこしい笑 前に読んだ『お探し物は図書室まで』の小町さゆりさんは『銭天堂』の紅子さんにそっくり!と思ったけれど、こちらのすみれさんは、子どもの頃に読んだ『ふしぎなかぎばあさん』ですよね???出来たてのおまんじゅうのようなほっぺに真っ白なお団子ヘア。もう私の脳内ではずーっとかぎばあさんでした笑 卵から孵った小鳥に“リボン“と名付けて大切に育てるのですが、その後リボンは様々な人の手に渡り、それぞれの人を癒します。 このあたりは馳星周さんの『少年と犬』のようです。 童話のように始まったこの物語も終盤は大人の話になってきます。 人と人との繋がり、自分の核となる魂、生きるのは怖くなんかないよ、ということを教えてくれる温かな物語でした。

Posted byブクログ

2023/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きな鳥が題材の話だから読み始めましたが、没頭して読めなかった。 初めは老女のすみれちゃんと同居の小学生のひばりちゃんが、鳥の巣箱に放棄された卵(オカメインコで名前はリボン)を2人で孵し育てたがすみれちゃんの不注意で逃がしてしまった。 その後は別の家の話になり、ベランダに立ち寄るオカメインコが登場し、次は「鳥のいえ」で働く僕がバナナと名付けたオカメインコの世話をし、その後里親に貰われていく。 今度はスナックのママがオカメインコを預かる描写が表れたがすぐ逃げられてしまう。 公園にいた余命幾ばくもない画家の女性の肩にオカメインコが止まり暫くはその女性の元で暮らすが、亡くなってからは、編集者の女性がそだてることになった。 ところが病気で亡くなってしまい妹夫婦に預けられたが、姉の夫が結婚するのを期にまたこの家族に引き取られることになった。 この後どういう経緯かは知らないが、大人になったひばりちゃんが亡くなったすみれちゃんの散骨をするため立ち寄った鳥の巣箱があった大きな木に立ち寄ったところ再びこのオカメインコの「リボン」が現れた。だがこのリボンであろうオカメインコはまたどこかは飛んでいってしまうというストーリーである。 この奇跡に感動するという精神を残念ながらもちあわせていなかった。背景や登場人物がコロコロ変わるので入り込めなかったのは読解力不足なのかもしれないが、本来は人の手から離れたら死ぬ以外の確率は極めて低いオカメインコを題材にしたいるので、最後は飛んでいって欲しくなかった。ひばりちゃんに連れ帰って飼って欲しかった。

Posted byブクログ

2022/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ツバキ文具店」「ライオンのおやつ」を星5評価したので本書も期待して読み始めたが、あまりのめり込めなかった。 少女ひばりと(非血縁ではあるが)祖母のすみれちゃんが、卵を孵化させて生まれた鳥に「リボン」と名付ける。2人と1匹の幸せな日常が描かれるのかと期待したが、ある日リボンは飛び去ってしまう。そこで彼女らの話は中断し、登場人物も場所も変わって、鳥をテーマにした小話がいくつか展開される。その鳥が「リボン」なのかも定かではない。おそらく違うと思う。それぞれの話が、前後の話と脈絡があったりなかったり、文章量もまちまちだったりで、気持ちよく読めなかった。 元女優で挿絵作家の美歩子と出版社の女性津野田とのエピソードは長めに書かれている。チャイが美味しそうだなとは思ったが、感動できるほどの話ではなかった。 最後の章で、ひばりとすみれちゃんの話に戻る。 ひばりが成人し、すみれちゃんが亡くなるまでの年月の経過が書かれているのだけど、歩けなくなり、ボケて幼児退行していく様子が、理解者であるひばり目線で優しい表現で描かれているが、そう描かなければ、老衰に対してかなりシビアな描写にも思える。読んでいて、これだけ周りに理解者や面倒をみてくれる人がいない自分には、この老いの描写はホラーでしかなく、こうなったらとっとと安楽死したいなぁと考えた。 この本が楽しめなかったのは、以前に読んだ2冊の小説の後、著者の小川糸さんのミニマリスト&豊かな生活が紹介された本を読んだのがまずかったのかもしれない。元々ミニマリスト自慢する人が得意でないせいもあり、小説内で登場する品があって穏やかに暮らしているマダム〜老女が鼻につくようになってしまった。 また、鳥の飼育方法やドイツの街の描写を細かく説明してくれているのだけど、それらの説明量がストーリーの流れや余韻を切ってしまうように思えた。 追記:他の方のレビューを読んでみると、話中の鳥(オカメインコ)はすべてリボンであると書かれている人もいる。確かに「バナナ」だったときに「怖くないよ」と仕込まれていましたね。私もそれを確信しながら読めたらもう少し楽しく読書できたかもしれないけど、タイムスパンや時系列のせいで確証なく読んでしまいました。鳥って長生きですね。

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2022/11/12

2回目なのに、ひばりのその後が全く記憶になかった。 怖くないよ…誰かが見守っていてくれていると思うと安心できる。読後はやさしい気持ちになれた。

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2022/02/08

オカメインコを巡る長編…かと思いきや、短編集? 最初に登場する飼い主のインコと、途中で登場する何名かの飼い主のインコが、同じなのか良くわからず、読み進めていく。 結局同じインコなのか分からなかったけど、ひばりちゃんを励ますために、リボン(インコ)は旅をしていたのかなと思える終わり...

オカメインコを巡る長編…かと思いきや、短編集? 最初に登場する飼い主のインコと、途中で登場する何名かの飼い主のインコが、同じなのか良くわからず、読み進めていく。 結局同じインコなのか分からなかったけど、ひばりちゃんを励ますために、リボン(インコ)は旅をしていたのかなと思える終わり方で、心地よかった。 ただ、冗長かな〜。良くも悪くも、眠たくなってくるお話でした。

Posted byブクログ

2022/01/23

連作短編集。 標題のリボンの他、鳥を題材にして、物語は展開する。 リボンは、祖母と孫娘である少女が卵からリボンと名づけた鳥を育てていく。 魂とは私たちにとってもっとも重要なもの。イチゴ大福でいえば中心にあるイチゴが魂。 あたたかな、優しい気分になれる小説。

Posted byブクログ

2021/09/20

最近読んだ「犬がいた季節」「少年と犬」の鳥バージョン。 数日開けたら誰が誰だったか忘れてしまい、少し読み直し。というほどインパクトのない話かと思ったら、最後に向けてぐんぐんひきこまれた。 後半はコインランドリーで乾燥を待ちながら読んだのだけれど、そこにいながらにして、時空を越えて...

最近読んだ「犬がいた季節」「少年と犬」の鳥バージョン。 数日開けたら誰が誰だったか忘れてしまい、少し読み直し。というほどインパクトのない話かと思ったら、最後に向けてぐんぐんひきこまれた。 後半はコインランドリーで乾燥を待ちながら読んだのだけれど、そこにいながらにして、時空を越えて旅をしてきたような気になれた。 ベルリンの壁、鉄条網、逃げ出す人々、音楽を愛する人々。家族の死を見つめざるをえない人々。 リボンを育み、愛した人々。リボンによって育まれた人々。 コインランドリーの入口を入る前と出た後で、空の見え方がちょっと違った。ような気がした。ベルリンの森を歩いてきたからね。 読めてよかった。

Posted byブクログ

2021/09/18

一羽のオカメインコ、リボンが紡ぐ物語。 ほんわかしているようで、 切なく苦しい話もありましたが、 その分じんわり心に残りました。 最後のお話で これまでリボンが出会った人たちに教えてもらった言葉が出てくるのが素敵だなと思いました。

Posted byブクログ

2021/04/30

こういう本はだめ。出だしはほんわかとしてて、章がすすむにつれよくわからない暗さ、混沌としたストーリーで気を衒う狙いだったのか、半分過ぎで挫折流し読み。この人こんな作風だったっけ。

Posted byブクログ