スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B の商品レビュー
BLと括れない、ジェンダーアイデンティティなお話だった… 2冊の中に色んな人たちのことが描かれていて、良いことも悪いこともリアルにありそうで切なかった。 親に受け入れてもらえるか否か、というのは当然ながら大きなことだなぁと改めて思う。 中学生にして桐野が決意を固めたシーンは涙腺...
BLと括れない、ジェンダーアイデンティティなお話だった… 2冊の中に色んな人たちのことが描かれていて、良いことも悪いこともリアルにありそうで切なかった。 親に受け入れてもらえるか否か、というのは当然ながら大きなことだなぁと改めて思う。 中学生にして桐野が決意を固めたシーンは涙腺崩壊… 桃源郷には行かないことを選択した生き方が、彼にとって幸せと感じることの方が多いものであれと願ってやまないよ。 変態教師もなぁ… 気の毒ではある、けど、他人をその意思に反してまたは無視して、自分の欲を満たす為に利用するのはアウト以外のなにものでもない。 戻って来なかっただけまだマシかな。 10年以上前の作品なのかぁ… 現状は実は余り変わっていないような気もするけれど、少しは生きやすい世界になってるのかな。 なっていればいいな。
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レ…のシーンがちゃんと凄惨なシーンとわかる様に描かれていて、かつ直接的な描写じゃなくてよかった。読む上で辛さがなかった。 桐野との思い出はひと夏の出来事として箱にしまってとっておくようなエンドで、みんなそれぞれの道を歩むことにしているラストが、なんかブロークバックマウンテンとかスタンドバイミーを思い出した。もっと後味悪い話かと思っていたけど読了後は清々しい気持ちになった。青春。
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カテゴライズ的にはBL漫画だが、ボーイズラブというより思春期の少年達の性に対する苦悩や葛藤、LGBTQについて、といった内容。BL漫画だからといって読む漫画でもないし、BL漫画だからといって読まないのも勿体無い。全ての人へオススメしたい作品。
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有名だけど表紙の絵柄に惹かれず読んでいなかったけど安かったので購入w 結果めちゃくちゃよかった! ボーイズラブというよりはLGBTQ+のお話。 同じ女装願望でも女になりたい桐野、 女性らしい格好が好みで女になりたいわけではない三島、 ゲイではないけど人として三島に惹かれた夢野。 当事者ではないのに3人ともの思いに共感できた。 三島のお母さんも桐野のお母さんも桐野の選んだ道も夢野の選んだ道も、本人が納得しているようでよかったよ。 夢野の三島にちん○ついてた反応(考え?)もなんかリアルだった。わかる…
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全腐女子に読んでほしい、BLの歴史を形作る作品。 それぞれの家族との関わりと選択の中で、"同性愛者/クィアとしての側面は、自分を構成する100%ではない"という結論を出した登場人物がいることが、永井さんの描く世界観の深みだなと思った。
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勧められて読んでみた。マンガ文化に馴染みがないのでアッサリと読める分量にアッサリとしてしまうけど、描いてる内容はさすがマンガでスルッと入ってくる。場面設定とセクシュアリティの交差が絶妙。しかしどうみても中学生にはみえない絵面。しかしマンガは高いな、でも絵込みだからか。
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フトシのかーちゃん大好き。 人生の決断がよかったか悪かったかは、そのときどきによって評価が変わると思う。選ばなかった人生を思うことは誰にでもあり、どっちがよかったかなんて分からない。桐野くんにも、それなりに幸せな日々があり、これでよかったんだと心から思う日もあると信じている。
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2巻とも表紙の二人がカップルじゃなく友達同士だということに、読後も驚く。主人公の三島は最終的に夢野と恋人同士になってるけど、あくまで三島と桐野の友情を主軸にしているのがとても面白いです。 いじめや教師の暴力など、重い部分も過度に深刻に描かず、コミカルに運んでいたりするんですが、それがかえってリアルだと思う。人間って苦しい中でもヘラヘラ笑えたりするから悲しい。 とはいえ、ありのままの自分を否定されることが、いかにその人の魂を傷つけているかは、主人公たちがときどき見せる暗い表情から感じられる。実際に自殺を考えるような描写はないのに、いつそこに転んでもおかしくない深い闇が、すぐそこに見えました。 セクシャリティっていうのは、生まれついてのものでもあるけど、表に出てくるのはあくまで「生き方」。親やほかのどうにもならない理由で、諦めざるをえないときもある。それを選ぶか否か。中学生で決めなきゃいけないのは本当に酷だと思うけれど、遅かれ早かれ人間は誰しも、どこかで生き方を選ばなければいけないときがくるもの。だから共感できる。 そのうちにこういうBL作品をファン向けじゃなく一般向けに映画化するような社会になってほしい。 手に取ったきっかけが『BL進化論』の解説なので、真面目にすごい!と思いつつ読みましたが、もちろんそれだけじゃなく、萌えもたくさんあります。桐野みたいなイケメンがアタシ口調というのは一粒で二度おいしいし、夢野が一途でかっこいい。そんな二人が必死で美少年の三島を助けに来るシーンも画的にとても魅力的です。 桐野と三島が町に帰るシーンは、きっと何度読んでも泣いてしまう。青春のほろ苦さが胸に広がる作品でした。
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