英国一家、日本を食べる の商品レビュー
2015年25冊目 イギリス人のジャーナリストが6歳と4歳の子供を連れ、家族で日本にやってきた。 その目的は食べ物の取材。 1人での取材での食事もあれば、家族揃っての取材も有り。 相撲部屋のちゃんこ鍋から北海道や福岡でのラーメン。 京都や大阪での食事や 服部栄養専門学校と辻調理師...
2015年25冊目 イギリス人のジャーナリストが6歳と4歳の子供を連れ、家族で日本にやってきた。 その目的は食べ物の取材。 1人での取材での食事もあれば、家族揃っての取材も有り。 相撲部屋のちゃんこ鍋から北海道や福岡でのラーメン。 京都や大阪での食事や 服部栄養専門学校と辻調理師専門学校という日本の二大料理専門学校の取材と服部、辻の両氏に連れて行かれた店の素晴らしさ。 イギリス人への食べ物への評価はあまり高いものではないが、この著者の味覚は素晴らしく、また外国人からみた日本の食べ物に対する表現が実に楽しめる一冊でした。
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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アニメが面白かったのと、たまたま友人から借りる機会を得たので読んだのだけど、アニメとはかなり違う印象を受けて、少し戸惑っている。 ただの食レポでも旅行記でもなく、家族のエピソードもあってとても面白いのだけど、なんというか、アニメで取り上げられていたエピソードも相当に脚色をしていた...
アニメが面白かったのと、たまたま友人から借りる機会を得たので読んだのだけど、アニメとはかなり違う印象を受けて、少し戸惑っている。 ただの食レポでも旅行記でもなく、家族のエピソードもあってとても面白いのだけど、なんというか、アニメで取り上げられていたエピソードも相当に脚色をしていたのだな(アスガーとエミルの性格も含め)、というのと、それ以外のエピソードで訪れていたお店はあまり身近な雰囲気のお店ではなかったのだな、と(アニメでもそういうお店のエピソードもあったけれども)いうあたりで。 段々と日本の食べ物、食事、食文化に対する見方が変わっていく過程は、読んでいて面白かった。 これを読み終わったいま、天ぷらとお好み焼きと鯖寿司がとても恋しい…。
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64:その名の通り、イギリス人一家が日本で色々なものを食べるよ、食べたよという旅行&食い倒れ記録。作者のマイケルさんは食に携わる仕事をしていらっしゃったので、とても一般人が食べることのできないようなお店で和食を楽しんでいらしたりするので、これから日本に来られる外国の方が全員同じよ...
64:その名の通り、イギリス人一家が日本で色々なものを食べるよ、食べたよという旅行&食い倒れ記録。作者のマイケルさんは食に携わる仕事をしていらっしゃったので、とても一般人が食べることのできないようなお店で和食を楽しんでいらしたりするので、これから日本に来られる外国の方が全員同じような体験をできるわけではないけど、マイケルさんの味覚、感覚に和食はとてもしっくり来たようです。こうして紹介していただけると何だか誇らしい(笑) 食べるものって、やっぱり文化なんだなあとしみじみ感じる一冊。ユーモアたっぷりで読みやすい!
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ガイジン一家がスシとかタコヤキ食べてワーオ!というぬるい本だろうと思って読み始めたら、書き出しの1行が、 「ふん、そんなにデブってるんじゃ、自分のあそこだって、もう何年も拝んでねえだろ!」 あ、違うかもしれない。ちゃんと読もう。 日本に対するリスペクトは感じられるが、それは相手...
ガイジン一家がスシとかタコヤキ食べてワーオ!というぬるい本だろうと思って読み始めたら、書き出しの1行が、 「ふん、そんなにデブってるんじゃ、自分のあそこだって、もう何年も拝んでねえだろ!」 あ、違うかもしれない。ちゃんと読もう。 日本に対するリスペクトは感じられるが、それは相手が日本だからではなく、世界に対して著者が持っているごく健康的で穏当な視座なのだろう。ゴマはすらない。そもそも日本ならなんでも好きとか、なんでも嫌いとか、そういうステレオタイプな視点は本書にはない。自称日本大好きガイジンが日本人向けに書いた、「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだーれ?」的なオナニー本じゃないから、その点はご安心を。 それもそのはず、本書の原題は「Sushi and Beyond: What the Japanese Know About Cooking」。つまり英語圏の読者むけに書かれた本で、日本に阿る理由はもともとないのだ(だからゴマすらない、という意味ではない)。 ガード下の焼きそば、相撲部屋のちゃんこ、天ぷら、クジラ、流しそうめん、豆腐に鯖寿司、ゴーヤチャンプル、ラーメンとカニ、ビストロSMAPに味噌にタコヤキ、会席料理に辻調理師専門学校。3ヶ月にわたって著者が食べ歩いた「日本料理」はなかなかの圧巻だ。気に入ったものも、イマイチだったものもあるらしいが、著者は「美味い」「まずい」で片付けることはない。また料理をもってへんてこりんな日本哲学みたいなものを編み出すこともない。ただニュートラルに、好奇心に瞳を輝かせ、よだれ垂らして席に着く。そういえば、日本人はせっかちだとか、右にならえだとか、几帳面だといった、きいたふうな文明批評が出てこない日本の本というのは初めてかもしれない。 たぶんこの人は、フランスに行っても、中国に行っても、その姿勢は変わらないのだろう。人や食べ物を、国籍やカテゴリではなく、その人、そのものとして相対するそのスタイル。 薬味の効いた語り口も快調。著者と一緒に3ヶ月の日本を堪能した子供たちの一番のお気に入りはテンプラでもスキヤキでもなく、来日中に何度もリピートした「ドックカフェ」だそうだ。わはは。 その彼が「体が震えた」「身体中の毛という毛が逆立った」と書く「究極の料理店」。食べてみたいなあ。
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イギリス人家族による日本滞在食べ物旅行記。 色々な食べ物を食べ日本を好きになっていくのは単純に嬉しい。 子供達も行動がかわいい。 料理の歴史も紹介しており評価も正直で好感がもてる。それだけに壬生の説得力がある。 服部さんや辻さんがイメージ通りでワロタ。 本のカバー表紙もいい。
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2014.10/13 翻訳が秀逸。著者のジョーク、著者が出会う日本料理、食材の達人たち(服部幸應、村田吉弘...)の言葉をそのまま再現してくれているかのよう。3ヶ月かけて北海道から沖縄まで各地に滞在しながらいろんな料理や文化に触れて行く貪欲さが素晴らしい。日本に生まれ育った人間に...
2014.10/13 翻訳が秀逸。著者のジョーク、著者が出会う日本料理、食材の達人たち(服部幸應、村田吉弘...)の言葉をそのまま再現してくれているかのよう。3ヶ月かけて北海道から沖縄まで各地に滞在しながらいろんな料理や文化に触れて行く貪欲さが素晴らしい。日本に生まれ育った人間には当たり前過ぎてスルーされていることが評価されていて興味深い。続編も読もうと思う。
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8月の成田空港に英国人一家が降り立った。 食べ物ライターのマイケル・ブース、妻のリスン、息子のアスガーとエミルは6歳と4歳。ここからブース一家の日本の料理経験の旅が始まった! ご本人の文章が上手いのか、翻訳者さんの日本語の選び方が上手いのか、かなり読みやすかったです。 日本の事...
8月の成田空港に英国人一家が降り立った。 食べ物ライターのマイケル・ブース、妻のリスン、息子のアスガーとエミルは6歳と4歳。ここからブース一家の日本の料理経験の旅が始まった! ご本人の文章が上手いのか、翻訳者さんの日本語の選び方が上手いのか、かなり読みやすかったです。 日本の事は全く知らない、ということで来日前には ・日本人の身長をネタにして笑いません。 ・トイレについて面白おかしく言いません。 ・正しくない英語の表記をバカにしません。 とか書いていますが、日本人はそれらは言われ慣れてるから、別に笑ってもいいですよ(笑) かなり名の効くライターさんなのでしょうか、来日してからアポ取って、一流店や料理人に会い、テレビ番組ビストロスマップの収録を見学し、相撲部屋で力士とちゃんこ鍋突いたり…と、普通の人では出来ない食事ツアーをしつつ、 家族連れのため息子たちと一緒に日本独自のドックカフェとやらに行ってみたり…と、 公私の目線が面白いです。 最近は日本でも海外の観光客を見かけましたが、果たして日本人以外の人に日本の料理が美味しいの??と思っておりました。甘辛い醤油だれ、味噌汁と暖かいご飯に焼き魚という基本的和食、1つの鍋を複数で突くという食べ方、そういうものが日本人以外でも美味しい楽しいと思うのか?? …とりあえず軟骨焼き鳥、流しそうめんという食べ方、魚の目を突いて食べる、などは子供たちには大受けしたようです。なんか安堵した(笑) 食べ物や習慣の説がなかなか面白く、 流しそうめんは「山の上から流れる川に素麺という細いヌードルを流す、客は川に船を浮かべてそれをつまみ上げる…、…と思って実際に行ってみたら離れたところから樋に流すだけだった」とか、 お好み焼きは「パンケーキにキャベツやシーフードなどを入れたもの」など。 日本人読者はを知って読むので「海外の人たちはこう思っているのか」ということで楽しめるのですが、 海外の読者は「この食べ物はなんて奇妙なんだ??」と思いながら読むのだろうか。
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英国人一家の日本食べ歩き漫遊記。 モンティ・パイソンのお国の人だけあって、 なかなか毒のあるコメントや言葉もありますが、 さすがに料理関係の経歴のしっかりした人なので、 料理に関する率直な言葉は感心させられます。 日本食にしだいにハマっていく様子が楽しかった♪
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異文化への敬意にあふれた食べ歩記。 著者にプロのコックとしてのキャリアがあること、世界に新鮮な反応を示す子供が同行していることが、ひとつひとつのエピソードを多面的にしている。 Sushi & Beyondという原題がいい。
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