英国一家、日本を食べる の商品レビュー
英国人フードライターが一家を連れて日本中の食を巡って旅する模様を面白おかしく描いたフードエッセイ。 東京、北海道、京都、大阪、福岡、沖縄と日本全国を縦横無尽に巡り、なおかつ優れた案内人の協力もあり、ハイクラスのレストラン~料亭から、ラーメン、お好み焼きやたこ焼きのようなそB級グ...
英国人フードライターが一家を連れて日本中の食を巡って旅する模様を面白おかしく描いたフードエッセイ。 東京、北海道、京都、大阪、福岡、沖縄と日本全国を縦横無尽に巡り、なおかつ優れた案内人の協力もあり、ハイクラスのレストラン~料亭から、ラーメン、お好み焼きやたこ焼きのようなそB級グルメまで、幅広い。 当たり前のように思える日本の食文化の深さとバラエティーの広さ、そして世界的に見ても高いといういわれるそのクオリティを裏付けるかのように、いちいち感動する著者の姿が微笑ましい。また、単に食べるだけではなく、日本料理の伝統がどのように継承されていこうとしているのかを調べるために、東の服部栄養専門学校と西の辻調理師専門学校の授業にも入りこみ、両校長からのインタビューを聞きだすなど、その幅は広い。気軽に読めて、なおかつ改めて日本の食文化の豊かさに気づかせてくれる一冊。
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筆者がどういう人物かわからないが、子連れ家族でラーメン、お好み焼きからビストロSMAP撮影見学や服部幸應氏に日本最高の懐石料理に招待されたりと、その振れ幅の大きさに物足りなくもうらやましい料理ルポ。
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冒頭の、日本に対する偏見がまさにステレオタイプでちょっと笑えます。 そうですよね、なんちゅうTシャツ着てるねんって感じですよね (しかし我々から見ると同様のことが言えるわけで) あと背高くてどれだけ嬉しいねん、と。 これアニメ化もされてるんですね。 主題である「食べる」という...
冒頭の、日本に対する偏見がまさにステレオタイプでちょっと笑えます。 そうですよね、なんちゅうTシャツ着てるねんって感じですよね (しかし我々から見ると同様のことが言えるわけで) あと背高くてどれだけ嬉しいねん、と。 これアニメ化もされてるんですね。 主題である「食べる」ということに対しては 「日本を食べる」というよりは「日本料理を食べ」ている方が多い印象でした。 「ますます~」も読んで、どういう展開・考察になるのを見るのか楽しみです。
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宿舎の本棚にあったものを自室に持ち込んだまま放置していたのを、NHKの正月特別篇「英国一家、正月を食べる」を見て思い出し、ようやく読了。NHKアニメのキャラクター設定は、この原作?から読み取れる実際のご家族とは少し違う様子。日本大好き外国人の手放しの日本(料理)礼賛ではなく、好意的な第三者視線からの評価の文章、と読み取れ、個人的には好印象。原著の「Sushi and beyond」は2010年の刊行との由だが、ここ最近の「外国人の目から見た日本文化」をテーマにした書籍、とりわけ日本発の企画とは趣が違うように感じたが、それ故に良著に仕上がっているように思う。中では冒頭に登場する「思い出横丁」に関する記述が印象深かった。また、自分がマラケシュのメディナでタジンに惹かれていったように、「思い出横丁」はある種の旅人を引き付ける何かがあるのだろう、と感じると同時に、次回一時帰国の際は是非とも、かの場所での「梯子酒」を是非とも堪能したい気分となった。
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なんか日本のことを誤解しているところが多々あるような気がするのだけど日本のことを気にしてくれるのはよい事なのかもしれない。 何よりも子供たちは幸せだな、若くして異国の文化を知り得るチャンスをもらったのだから。大人になって日本をどうとらえ考えるのだろう楽しみだ。 スマップ...
なんか日本のことを誤解しているところが多々あるような気がするのだけど日本のことを気にしてくれるのはよい事なのかもしれない。 何よりも子供たちは幸せだな、若くして異国の文化を知り得るチャンスをもらったのだから。大人になって日本をどうとらえ考えるのだろう楽しみだ。 スマップスマップ ビストロ ヒロミ、松本伊代か?
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著者は英国人のフードジャーナリスト。知人の日本人にもらった一冊の本をきっかけに、日本の食を知るため、一家四人で日本に100日間にわたり長期滞在して食べまくる。 ちょっと毒があるけど憎めない文章表現と、目の前の食べ物のみならず、それを生み出した日本の文化にまで思いを馳せる考...
著者は英国人のフードジャーナリスト。知人の日本人にもらった一冊の本をきっかけに、日本の食を知るため、一家四人で日本に100日間にわたり長期滞在して食べまくる。 ちょっと毒があるけど憎めない文章表現と、目の前の食べ物のみならず、それを生み出した日本の文化にまで思いを馳せる考察力が魅力。未知の食べ物に対する驚きがよく伝わってくる。 特に最初は日本にいい印象を持っていなかった幼い兄弟が、焼き鳥や寿司に夢中になる様子が微笑ましい。あと、子どもがポケモン大好きなのは世界共通だということが良く分かった。 しかし、日本人の私でも行けないだろう幻の店の料理をあっさり食べているのを見ると、ちょっと悔しい・・・。 食べ慣れているはずの料理も、外国人の目を通すと新鮮に見えるし、和食に対する誇りを感じた。でも、現在の日本人のほとんどは本当の「だし」の味を知らないらしい。著者はまだ和食の文化は失われていないと結論づけたようだし、世界遺産に登録されたことで和食を見直す動きもあるけど、それが逆に「守っていかなければならない」ものになってしまったことを感じさせた。
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今さらながら読んだけど、評判どおりすごくおもしろかった。ユーモアがあって皮肉もきいた文章が好きだった。お子さんたちの様子もほほえましくて読んでて楽しい。 外国人の目で観察したことをすごくこまごまと描写されると、あらためて、そうだなあと感心したり。なぜかいちばん新幹線についての描...
今さらながら読んだけど、評判どおりすごくおもしろかった。ユーモアがあって皮肉もきいた文章が好きだった。お子さんたちの様子もほほえましくて読んでて楽しい。 外国人の目で観察したことをすごくこまごまと描写されると、あらためて、そうだなあと感心したり。なぜかいちばん新幹線についての描写についてそう思って、あの流線型というか丸い先頭の部分がすーーっとホームに入ってくるさまが思い浮かんで、今さら感動したような。子どものころ新幹線をはじめて見たときを思い出した。 あと、懐石料理について、懐石料理なんてほとんど食べたことないし、知っていたわけではないけれど、あらためてなるほどそういうものかーと思って感心したり。 でも、もうちょっと早く読めばよかったなとなぜだか思う。。。
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面白かったけれど、なんだかいやな感じがうっすら残る本。 たぶん、白人のゲイシャフジヤマ国探検記の域を出ない本だからだと思う。 いや、それはいいんだけれど、本人が自分はそういう種類の白人ではないと押し出しつつ、結局そうだからだと思う。
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フードジャーナリストが一家で日本の食文化を体験するべく3カ月かけて日本縦断。子供は2歳と4歳!ともかく読ませるのが大したもの。さすが人気の書き手だけあって押さえまくっているところも感動もの。調理師学校なんか、ちゃんと、辻とはっとりと両方行ってるし。
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日本を食べる、旅行記。 外国の人から見ると、和食はこう見えるんだなあっていうのが、おもしろかった。 所所に、毒舌や批判があって、ありのままの印象が感じられた。 寿司とかラーメンとか、普通のでいいから、食べたくなった。
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