ボックス！(上) の商品レビュー

百田尚樹【著】

2013/07/21

大阪にある高校のボクシング部が舞台。
センスと才能に恵まれた天才、鏑矢と
人一倍の練習量でカバーする努力家、木樽。
対照的な2人の高校生を軸とし、
ストイックさを感じさせる高校ボクシング界の怪物、稲村を絡ませ、
話に奥行きを持たせています。

脇を固める登場人物を含め、登場する人々が皆、みずみずしいです。
丁寧な説明のおかげで、
ボクシングの予備知識がなくても、まるで目の前で見ているかのように
すらすらと読むことができる、熱く爽やかな青春小説。
この物語にはどういう展開が待っているのか、行き着く先はどこなのか、
下巻が楽しみです。

2013/07/13

高校のボクシング部を舞台にした青春小説。

努力と成長、栄光と挫折。

登場人物も魅力的なので思わず感情移入してしまいます。

ボクシングの知識はありませんが、丁寧に解説されていて、試合のシーンは思わず手に汗を握ります。

エピローグかからプロローグまで飽きることなく楽しむことが出来ました。
小説って面白いですねｗ

百田尚樹さんの作品はじめて読んだんですが楽しませて頂きました。
他のも読んでみたいと思います。

とりあえず『野郎』はこの本読んでジョギングしましょう！

2013/07/07

優紀がとても好きなキャラクターでした。
地道に努力してくところがとても好感が持てます。
もう一人の鏑矢もお調子者で読んでいて面白いキャラクターだと
思います。
キャラクターが異なる２人がどのようになっていくかとても興味が
沸きます。
下巻では２人は対戦するよな感じですが、どんな結果になるか
気になります。
自分も気が小さく、ケンカもまともにやったことがない人間ですが、
優紀のようにボクシングをやっていたら精神的にも強くなれたの
かと思いますが。。。ボクシングは性に合いそうにないです。
優紀がボクシングを始めて精神的に逞しくなっていく様子が
描かれていてよい幹事でした。
憧れの耀子先生に言われて文武両道を目指してほしいと思います。
とても素直で感じがいいところが好感を持つところですね。

上巻では、ボクシングに詳しくない人向けなのか、高津先生と耀子との
会話でいろいろ説明してくれます。＾＾
この中で驚いたのが「サイエンス」の説明でした。
この単語の意味として、「ボクシングの攻防」とあるそうです。
ボクシングはただの殴り合いではなく考えられたスポーツなのだと
いうことを知りました。
サイエンスの意味にとても驚かされました。

2013/07/03

百田尚樹のボックス！を読みました。

高校生の天性のボクサー鏑矢を中心に、その幼なじみでいじめられっこの優紀のボクシングの物語でした。
優紀は鏑矢にあこがれてボクシング部に入部します。
コーチの沢木の指導の下、優紀はボクシングの基礎を身につけていくのでした。

彼らの英語教師耀子、病弱だけど明るいボクシング部マネージャーの丸野、そして弱小ボクシング部の先輩たちにかこまれて二人は成長していくのでした。
天才的なボクサー鏑矢と努力家の優紀の対比が面白く、また優紀のあこがれの教師耀子に対する恋心も描かれています。

風のような鏑矢の天真爛漫な行動が魅力的な物語でした。

2013/07/01

面白かった

ボクシングなんて、興味ないし、ありがちな青春物だと思っていたけど………

でも、これは上
木樽と鏑矢の成長と挫折書かれてあるだけって言えば、そうなんだけどね
そこは百田先生、退屈させませんな

2013/06/30

　高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち…様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説。

2013/06/30

爽快な青春小説。著者の書く文章は映像がイメージできるが、本作も同じ。ボクシングのシーンが目に浮かぶ。とても面白いが、もう少しコンパクトでも良かったかも知れない。

2013/06/27

評価の高い作品だったので期待していたのですが、
思ったよりも夢中になれず、途中で飽きてしまいました。

「永遠の０」を読んだとき、お姉さんの言動が理解できずモヤモヤした気持ちになりましたが
こちらの作品では女性教師の言動に「？」と思うところが多く、
彼女の視点の話になるとなんだか落ち着かない気持ちになりました。

2013/06/17

大阪の高校ボクシング部を舞台にした青春小説。ひ弱な優等生の優紀が逞しい男になってゆく過程や激しく撃ち合う試合の描写など、ボクシングの知識がない人でもリングの上の世界に誘い込んでしまう。素晴らしい作品。

2013/06/02

相変わらず、ひたすら読みやすい。愚直な元いじめられっ子の優等生とボクシングの天才の様な友人との関係で話が進むが、多分に、両者の関係が逆転するのかという先の展開がありそうではある。もとともいじめられっ子がボクシングで成功するという展開は元世界チャンピオン内藤選手を彷彿とさせる。なぜ、女性教師が話に絡むのかという必然性は未だ無いが、後編ではもう少し進展するか？