風の万里 黎明の空(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
蓬莱から流れ着いて梨耀にこき使われる鈴、両親が殺されて里家で虐げられる公主の祥瓊、女王になったが不甲斐ないと悩む陽子三人のお話だった。 三者三様苦しみや葛藤を持ちながら旅をするうちに、自分の恵まれた環境や舐めた考え方に気付いていく様子は個人的に共感させられるところがあった。 最近個人的に仕事などがあまり頑張れておらず甘えた態度をとっていたので、清秀や楽俊の言葉にははっとさせられた。
Posted by
慶国の王座についた陽子だが、国民生活や実情を知らないため官僚に任せざるを得ず、自分の力不足で役割を果たせないことに苦悩する。祥慶は芳国の国王である父が内乱で殺され、豊かな暮らしから不幸な生活に自暴自棄になっていた。鈴は日本から流されて才国で言葉も通じない世界でこき使われ悲嘆にくれ...
慶国の王座についた陽子だが、国民生活や実情を知らないため官僚に任せざるを得ず、自分の力不足で役割を果たせないことに苦悩する。祥慶は芳国の国王である父が内乱で殺され、豊かな暮らしから不幸な生活に自暴自棄になっていた。鈴は日本から流されて才国で言葉も通じない世界でこき使われ悲嘆にくれていた。それぞれの少女たちは、今の不幸から抜け出そうと嫉妬や欲望や挫折を味わいながらも、なんとか幸せになろうと歩き出す。 甘えた気持ちの彼女たちが、周りから蔑まれまた、迫害を受けながら、徐々に変わっていく過程が描かれて、それぞれはどうなっていくのか。下巻が楽しみです。 2026年4月17日読了
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人間の醜い部分を書くのが上手すぎる。 人は簡単には生活水準を落とせない。自分のあたりまえがすべてで、そうでないものは受け入れ難い。自分が一番可愛いから、良いことは我が物顔だし悪いことが起きれば悲劇のヒロインになる。 正直鈴のことも祥瓊のことも好きになれないが、それはきっと自分のなかにあるこういった醜い部分を突きつけられているからだろう。 だから、黄姑と楽俊の言葉をわすれないようにしたい。 【黄姑】 「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ」 「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです」 「苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に人を幸せにするのですよ」 【楽俊】 「責任を果たさずに手に入るものなんか、ねえんだよ。あったとしたら、それは何か間違ってる。間違ったことを盾に取っても、誰も認めちゃくれねえんだ」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2026/04 オーディオブック ファンタジーなんだけどグサグサ刺してこられて不思議な感覚。 不幸に浸って改善しようとしないから嫌われるとか、知らなかったという言い訳で逃げてきたけどその責任に着いたから享受できる幸せがあったのであればその責任を果たすために知るべきだったとか、うーむ、一般の民側の気持ちがかなり丁寧に描かれており現代の自分らにすごい当てはまるやん。てなった。 また聞いてると不思議なことにその言い訳モードの時はすごーく本人らの主観なんだけど可哀想に見えてくるから説得力あるなぁ〜 最後の男の子が死ぬシーンは泣けて泣けてしょうがなかった、フラグ立ちまくってたけどあのスズがあんな心開いてたのになぁ
Posted by
陽子が王になってまだ臣下がやりたい放題している時期にこの国をどう治めていくのか民の中に紛れ込んで現状を把握する中、鈴としょうけいの2人の女性の生い立ちも同時進行で話がすすむ。 やはりこのシリーズは好きだなぁ
Posted by
「かわいそうな私」「悪いあの人」でぐるぐる回わっている二人の少女が下巻でどのようになるのでしょうか。
Posted by
すごいわ 下手すると説教くさくなって、あなた(作者)の思想が透けて見えてヤダなあ…になってしまうところをそうならない塩梅でグサグサ刺してくる ファンタジーなのにめちゃくちゃ現実的 子供の頃に読んでたらもっと振る舞い矯正されてたと思うけど、子供の頃は難しすぎて読めなかっただろうな
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祥瓊が知らなかったことを言い訳に訴えるとき、脳内では桑島さんの声で自動再生。ストーリーは覚えてないのに、彼女の叫びだけは印象的だったようです。3人の中で1番感情移入しやすいのもあるかも。 公主から庶民に転落し、知らないことを理由に横柄な態度をとり続ける彼女は痛々しくて虚しい。最後のほうでは今までの自らの生き方に疑問を感じ始めているので、下巻での成長が楽しみで仕方ない。 鈴はお花畑思考が苦手でしたが、清秀との会話がおもしろかった。立場の違う3人の書き分けはすごい。清秀は良い男になりそうだったのに、ああ。
Posted by
急に風刺の効いた作品…!他責思考をここまで書き出して、他者から見たら如何に腹立たしいのかを書き上げるの、すごい…ハッとさせられるし、自分の行動の中にどこか他責になっているところはないか、見返すきっかけになるような作品でした 下巻も楽しみ、十二国記もうずっと読む手が止まりません
Posted by
