彼女の血が溶けてゆく の商品レビュー
久しぶりに「これは!」と思う小説を読んだ! 面白い! 浦賀和宏はつい先日『眠りの牢獄』を読んだけれど、本作のほうが私は好みだった。 張り巡らされた大小の伏線。そしてまるで円環をスタートして進み、そして最後にはまたスタート地点に戻ってくるような、そんなイメージの結末。 爽やかなラス...
久しぶりに「これは!」と思う小説を読んだ! 面白い! 浦賀和宏はつい先日『眠りの牢獄』を読んだけれど、本作のほうが私は好みだった。 張り巡らされた大小の伏線。そしてまるで円環をスタートして進み、そして最後にはまたスタート地点に戻ってくるような、そんなイメージの結末。 爽やかなラストも良い。 文句無し、星5つ。
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前半ばドキドキしながら読んでいた。 医療系の小説も面白いと思いながら。 でも、中盤以降は話が冗長で、読むのがしんどくなってきた。 全般的にもう少しスピード感があればよかったと感じた。 そんなにオススメしないかな。
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精巧に出来たミステリ。感情の起伏が自然で、物語を飲み込みやすい。文章もわかりやすく、これだけ込み入ったことがすんなりと読める。浦賀さんの凄さを改めて知る作品であった。
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帯にどんでん返し!、と書いてあったので、色々疑いながら読みましたが、確かに予想を裏切るどんでんっぷりでした! ちょっぴりラストに無理があるよーな気もするけど、ハラハラドキドキ、一気読み!
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これは面白い!主人公の男として元妻に淡い思いを引きずる正直な気持ちやライターとしての正義感、意地、登場する'女性'たちの複雑な過去に起因する様々な人間模様、そして最後のドンデン返し、ぐいぐい引き込まれてしまった。
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一人の女性が亡くなった。 死因は血栓症。その原因は脾臓摘出による血小板数の急激な増加。 そもそも脾臓摘出を決定したのは彼女の溶血の治療のためだった。 この方針を決定した女性医師が医療事故で告訴される。 医師の元夫であるライターの桑原はその罪を晴らそうとして奔走する。彼女への未練を...
一人の女性が亡くなった。 死因は血栓症。その原因は脾臓摘出による血小板数の急激な増加。 そもそも脾臓摘出を決定したのは彼女の溶血の治療のためだった。 この方針を決定した女性医師が医療事故で告訴される。 医師の元夫であるライターの桑原はその罪を晴らそうとして奔走する。彼女への未練をたっぷり抱えて。 うーん。 溶血性貧血とか黄疸とかまぁ、比較的よくある症状の原因についてアレコレ書かれているところは興味深くなくもなかったですが。 この調査を進めているのがフリーライター。 この人がわたしにとって好感のもてる人ではないというのが一つ。 (推理の進め方としてはよくある手法ではあるが)ほとんど邪推で推理を進めるところ。 『・・・・というのは考えられることだ』とか『きっと・・・に違いない』とかいうのが多過ぎる。 ある程度飛躍させないとお話が進まないんでしょうが、ちょっと無理があるんじゃないかなーとか。 案外これが現実の素人調査(非捜査機関の意)なのかもしれませんが、根拠のない推論でケッコウそれが当たってて、ってのが気に入りませんでした。 そして「もはやオレには関係ないことだ」ってのも多かったですね。 フリーライターという職業ってそんなに妄想だけで記事書くんですかね。 あらゆる可能性を追求しないんですかね。それは締切があるから限界ってことなのかな。 うーん。途中から「あ、また憶測かー」とイヤんなりました。
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