彼女の血が溶けてゆく の商品レビュー
主人公のセリフや情報の取捨選択の基準が意味不明。突然「そうに違いない!」とか言ったり、「医者だから杓子定規に考えすぎる」とか言ったり。逆に「どんな薬でも薬物依存になる可能性がある」とか言い切っちゃったり。いや、そこは専門家の言う事を信じろよ。 他にも何か色々と浅はかというか、薄っ...
主人公のセリフや情報の取捨選択の基準が意味不明。突然「そうに違いない!」とか言ったり、「医者だから杓子定規に考えすぎる」とか言ったり。逆に「どんな薬でも薬物依存になる可能性がある」とか言い切っちゃったり。いや、そこは専門家の言う事を信じろよ。 他にも何か色々と浅はかというか、薄っぺらいというか。一般名が多くて嘘っぽいというか、アバウトというか。リアリティに欠ける。 治験なら血液検査は必須だろ。早く気付けよ。 若年性アルツの記銘力障害と見当識障害の差が大き過ぎる、都合良過ぎ。あと、遺伝性は通説に過ぎないの? 書き下ろしとは言え、参考文献くらいはつけるべきでは?
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久しぶりにミステリーで一気読みした。 医療ミスだと告発された女医の元夫でライターの主人公が真相を追求していく。 状況的に、患者にも医師にも落ち度はないと思えるような状況で、そこにどんな真相が隠されているか興味が湧いて、一気読み。 おもしろかったけど、真犯人と動機が好みじゃなかっ...
久しぶりにミステリーで一気読みした。 医療ミスだと告発された女医の元夫でライターの主人公が真相を追求していく。 状況的に、患者にも医師にも落ち度はないと思えるような状況で、そこにどんな真相が隠されているか興味が湧いて、一気読み。 おもしろかったけど、真犯人と動機が好みじゃなかったかなあ。
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医療ミステリーは知識がないと置いてけぼりになりがちですが、主人公が医療知識のないフリーライターという設定だったからか、その辺りもわかりやすく、ストーリーに引き込まれた。 謎解きが面白く、予想が当たったり外れたりで、主人公と一緒に取材して走りまわっている気分を味わいながら、一気に読...
医療ミステリーは知識がないと置いてけぼりになりがちですが、主人公が医療知識のないフリーライターという設定だったからか、その辺りもわかりやすく、ストーリーに引き込まれた。 謎解きが面白く、予想が当たったり外れたりで、主人公と一緒に取材して走りまわっている気分を味わいながら、一気に読み上げた。 大どんでん返しはちょっと…。一番最後もそこまでするか?という感じはしたが、二時間ドラマで見たら面白いだろうな〜。
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フリーライターの桑原銀次郎は、元妻で血液内科で働く聡美の自宅マンションを訪れていた。彼女の患者・綿貫愛が、溶血を治療するために脾臓を摘出した後に血栓症で亡くなったのだが、医療ミスではないのかと彼女の夫に訴えられたというのだ。副作用を十分に考慮して投薬などしなかった自分を責める聡...
フリーライターの桑原銀次郎は、元妻で血液内科で働く聡美の自宅マンションを訪れていた。彼女の患者・綿貫愛が、溶血を治療するために脾臓を摘出した後に血栓症で亡くなったのだが、医療ミスではないのかと彼女の夫に訴えられたというのだ。副作用を十分に考慮して投薬などしなかった自分を責める聡美に対し、彼女の側に何か落ち度があったのではないか、それを記事にすれば元妻を救えるのではないかと考えた銀次郎は綿貫愛について調べ始めた。 患者の義父が、嫁に関して書こうとしているライターに対してあまりにも協力的すぎないかとか、愛の人物像には少々疑問が残るが、物語の意外な展開には引き込まれた。伏線の回収、どんでん返しも見事。女が豹変する姿はなんて恐いのか。
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パズルのピースが一つ一つ見つかっていく様が面白く、先が気になって一気に読んでしまったが、人間関係がドロドロしていて個人的には読後感があまり良くなかった。。どんでん返し部分は予想外だった。ただあまり好きじゃない展開。
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帯に書いてあった「大どんでん返しミステリー」の意味は分かった。 そんな終盤で重要人物出て来るの?と感じたり、読んでる方が簡単に気付くことをそれまで軽快に謎を解いていた主人公が気付かなかったり、あと最後の締め方が粘着だったりで総合的に不満。。 「大どんでん返し」のせいで無理をした...
帯に書いてあった「大どんでん返しミステリー」の意味は分かった。 そんな終盤で重要人物出て来るの?と感じたり、読んでる方が簡単に気付くことをそれまで軽快に謎を解いていた主人公が気付かなかったり、あと最後の締め方が粘着だったりで総合的に不満。。 「大どんでん返し」のせいで無理をした気がする
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文庫書き下ろしの今作は今までの浦賀作品に比べ 彼の独特のアクの強さが薄めで、万人受けを やや意識したような医療ミステリー(風)になっています。 フリーライターの主人公「銀次郎」。医師であり彼の 元妻が医療ミスの訴えを死亡した患者の遺族から訴えられる。 彼は未練もあり、元妻の疑い...
文庫書き下ろしの今作は今までの浦賀作品に比べ 彼の独特のアクの強さが薄めで、万人受けを やや意識したような医療ミステリー(風)になっています。 フリーライターの主人公「銀次郎」。医師であり彼の 元妻が医療ミスの訴えを死亡した患者の遺族から訴えられる。 彼は未練もあり、元妻の疑いを晴らすべく、その依頼を受け 訴えを退けるべく取材を始める。その中で、死亡した患者 「愛」の特殊な病状...「溶血」が引き起す病状、さらにその 治療、医療、薬物...など確かに医療ミステリーと呼べる キーワードが多く登場。 事件を追う中で患者であった「愛」の過去、家族に 謎が露見していく辺りから、医療ミステリというより 人間の業や偏った人えの想いが、事件の核になり いよいよ浦賀作品の本領発揮!? と思わせてくれますが、 今作はアレ、やアレは封印w。このまま、後半も 何故死んでしまった「愛」の血は溶けたのか? そして、「愛」が何を思って様々な行動をとっていたのか? に終始し、一旦は物語は集束。 ラストに待つドンデン返しは...ストーリー序盤からは 確かに想像出来ない展開かつ、着地なのは面白い。 流石です。 ただ、「銀次郎」がとったその真相の解明方法は あまりにも哀しい。これでは本当に誰も救われないし、 身勝手過ぎる...と。 やはり...万人受けは難しいのではないかしらw?
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皆さんが比較している「彼女は存在しない」を読んでいないのですが、伏線が丁寧に張られて後半に回収するという、正統派ミステリの印象を受け、非常にサクサクと読めました。 帯に“大どんでん返しミステリー”と大きく書かれていますが、それほど一気に回収するジェットコースター型ではないです。ただし、きちんと伏線が回収されていて、ミステリー作品としては申し分ないかと。「彼女は存在しない」を皆さん褒めるので、きっとこれ以上の出来なのでしょうが、今作だけでも筆者の力量が伺えます。 一点気になるのはラストの大団円を迎える部分ですが、ここは明らかに大仰しくなりすぎている気がします。これまでの主人公の冷静な立ち振る舞いからすると、いくらなんでも周囲を顧みなすぎです。裏切りへの復讐心に血をたぎらせるよりも、それを消化して、乗り越えていく姿の方が主人公の性格からすると整合性が取れている気がします。
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医療ミステリーで,そこそこおもしろい。 まぁ,おもしろい。 どんでん返しの繰り返しを, おもしろいと感じられるか,くどいと受け取るか・・・。 ストーリーに偶然の産物がふんだんに取り込まれていて, 食傷気味な面も。
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医療ミステリ。謎の溶血から始まった不審な死は、はたして医療ミスなのか否か。専門的分野も分かりやすく読めました。 医療の分野よりもむしろ、彼女の心情にまつわる謎の方が比重が大きくて、読まされました。徐々に明らかになる彼女の真実は、なんだか哀しくて。それでも元妻の嫌疑を晴らすために奔...
医療ミステリ。謎の溶血から始まった不審な死は、はたして医療ミスなのか否か。専門的分野も分かりやすく読めました。 医療の分野よりもむしろ、彼女の心情にまつわる謎の方が比重が大きくて、読まされました。徐々に明らかになる彼女の真実は、なんだか哀しくて。それでも元妻の嫌疑を晴らすために奔走する主人公はどんどん真相を暴いていき、決着するのかと思いきや。 うわ、まさかそんな真相まで!? 最後まで気が抜けない一作です。
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