1,800円以上の注文で送料無料

彼女の血が溶けてゆく の商品レビュー

3.3

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2013/05/04

話を色々張り巡らせて頑張っているので、少し辻褄合わせに違和感がありますが、楽しんで最後まで読めました。

Posted byブクログ

2013/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<あらすじ> ライターの銀次郎は、元妻で医者の聡美から依頼され 聡美が医療ミスで訴えられた事件の真相を探ることになる。 被害者は綿貫愛 ------------------------------------------------------------------------------------- 発端は綿貫愛が健康診断の血液検査で、ビリルビンが異常値だったことだった。 彼女は再検査をしに聡美のもとに訪れ検診を受けた。 ビリルビンとはヘモグロビンが変化したもの(血の残骸)。 古くなった赤血球は脾臓で分解され、赤血球の中にあったヘモグロビンは そこで黄色いビリルビンという物質に変わる。 そしてビリルビンは肝臓で水に溶ける物質に変化され、便や尿で排出される。 ※お酒の飲み過ぎとかで肝臓を悪くすると、体内のビリルビンが多くなり 皮膚や白目が黄色くなる『黄疸』という症状になる しかし彼女は肝臓は一切悪くなく、赤血球の膜が何らかの理由で破れる 『溶血』という症状が原因だった。 溶血になる理由は診断の時点では判らず、改善策として脾臓を摘出することで 赤血球の分解を鈍らせることになった。 外科手術によって脾臓は摘出され手術は成功した。 しかしその1ケ月後、彼女は副作用の血栓症により亡くなった。 この外科手術が原因で死んだのでは?ということで訴えられた ------------------------------------------------------------------------------------- 銀次郎は聞き込み調査で、ゲーセンにいた綿貫愛の友人・新山ミカから 綿貫愛は不倫しによく出かけてたという証言を得る。 更に調査すると綿貫家は愛の他に妹の瞳がいた。 父親には瞳、母親には愛、という共に連れ子の再婚だった。 愛は学生時代グレていて、車で瞳を連れまわしていたとき交通事故を起こし そのせいで瞳は脾臓摘出の手術を受けていた。 父親はアルツハイマーを研究する医者だったが、当の本人が若いときに アルツハイマーになってしまい、現在長期入院中。。。 母親は愛の秘密を守る?ため首吊り自殺する。。。 そして銀次郎は、ついに『溶血』の原因を突き止めた。 彼女は海外通販でアルツハイマーに効く薬を購入し注射していて その副作用で溶血していたのだった。 銀次郎は調査結果を雑誌で公表し、マスコミは大盛り上がり! そして、聡美の訴えは無事取り下げられた。 でも綿貫愛はアルツハイマーではないのに何故? 実は、彼女は不倫で出かけていたのではなく、入院中の父親のもとに訪れていた。 瞳は小さい頃から、アルツハイマーが遺伝するのを防ぐために 父からその注射を打たされていて 愛は瞳を演じることで、父にその注射を自分に打たせ その行為を何度も繰り返すことで、父のリハビリ治療を行っていたのだ。 そして綿貫家の父の元妻(瞳の実母)と、母の元夫(愛の実父)が登場し 真実が明かされる。 <オチ> 愛の友人とされていた新山ミカが瞳だった。 アルツハイマーのリハビリ治療のため、愛は瞳をゲーセンに連れてきていた。 聡美は愛の義姉だった。

Posted byブクログ

2013/04/25

医療ミステリー。 「彼女は存在しない」が面白かったので期待して購入。 話のテンポは物凄くいいけどちょっとご都合主義(°〜°) 主人公がライターゆえ5日で記事を仕上げないといけないというのがあるにしても考え方がちょっと安直かなぁ… どんでん返しというよりはチマチマ2転3転…な...

医療ミステリー。 「彼女は存在しない」が面白かったので期待して購入。 話のテンポは物凄くいいけどちょっとご都合主義(°〜°) 主人公がライターゆえ5日で記事を仕上げないといけないというのがあるにしても考え方がちょっと安直かなぁ… どんでん返しというよりはチマチマ2転3転…なんとなーく先が読めてしまうのは残念だけどだからこそテンポが良くて引き込まれて飽きさせず読み進めさせる感じでした。 星は3.5くらい★

Posted byブクログ

2013/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 久しぶりに浦賀の新刊を読みました。浦賀っていうととりあえず後味の悪いぶっ壊れた、どろどろの世界というイメージしかないんですけれども。  「彼女は存在しない」や「ファントムの夜明け」あたりも読んでんだけど、内容をまるで覚えてないのよね。なんとなく、講談社の浦賀っぽくないなぁ、って印象を抱いた気もしなくもない。全然違ったかもしれない。なんていうか、雰囲気がまるで違うんだよなぁ。うーん。悪く言えばそっちの浦賀の話は印象が薄い。  どろどろはしてた。登場人物の感情が生臭い感じが浦賀っぽいとは思う。こう、病気の原因が近親者の間の子供だからじゃねぇかとか、余計なことを考えてしまったのは、講談社の浦賀を読みすぎてるせいだろうなとは思います。そういうのを期待してたんだけどな。  ただまあ、書いた人物が浦賀和宏であるという点から目をそらしてさえいれば、医療ミステリ(という分野に入るのかどうかは知らん)としては面白いものだったと。結末がころころ転がっていくけれど、丁寧で置いて行かれる感もなかったし。本筋も馬鹿みたいに専門用語ばっかりではなくて、それなりに説明もされてたように思います。  血が溶ける、という表現がとても好き。  抜粋。死んでしまった女性の母親の言葉。ラストまで読めばなるほどなぁ、とひどく納得する。 『医学的なことは分かりません。でも愛は私たちの罪を一身に背負った結果、血が溶けたんです。それで死んでしまった』

Posted byブクログ

2013/04/15

『彼女は存在しない』より断然こっちが面白かった。医療ミステリというより、女性の狡猾さをうまくつかったミステリ?でもなんとなく、ラストが想定できてしまうのがちょっと残念。

Posted byブクログ

2013/04/15

「医療ミスを起こしたとして元患者の夫から訴えを起こされた医師である元妻」を救うために、フリーランスのライターである主人公が真実を追い求める物語。 本当に様々なタイプの女性が登場します。 それぞれがそれぞれなりの意志や強さを持っており、稚拙な表現ですが、やっぱり決意をした女性は強...

「医療ミスを起こしたとして元患者の夫から訴えを起こされた医師である元妻」を救うために、フリーランスのライターである主人公が真実を追い求める物語。 本当に様々なタイプの女性が登場します。 それぞれがそれぞれなりの意志や強さを持っており、稚拙な表現ですが、やっぱり決意をした女性は強いな、と。 量の多い作品ですが一気に読み進められます、テンポがよく、次々と明らかになる(その時点で一応の)事実に引き込まれます。 最後の最後までそのトリックに気づけなかった「彼女は存在しない」の作者さんです。

Posted byブクログ

2013/04/14

オススメどおりドンデン返しはちゃんとあるし展開も早いし思い返せば内容もおもしろいと思います。でも主人公含めて登場人物のキャラの薄さは残念でした。

Posted byブクログ

2013/04/13

一気に読んでしまいました。 医療ミスによる事故?と思いきや、進むにつれて話は二転三転…。 主人公が何も知らないところからスタートするのが、読者が何も知らないこととリンクして、どんどん先を読んでいってしまうのかなぁと思いました。 医療的な内容についても主人公が知らないので、会話の...

一気に読んでしまいました。 医療ミスによる事故?と思いきや、進むにつれて話は二転三転…。 主人公が何も知らないところからスタートするのが、読者が何も知らないこととリンクして、どんどん先を読んでいってしまうのかなぁと思いました。 医療的な内容についても主人公が知らないので、会話の中で説明されていて、理解できました。

Posted byブクログ

2013/04/08

サスペンス。 浦賀さんの書く文章は、自分に合ってるのかも。すごく読みやすかったです。 設定は好き。主人公の捜査はやや強引すぎた気も。

Posted byブクログ

2013/04/06

全体的に雑な印象。展開のスピード感はあるが、逆にいえばそれしかない。 言葉の誤用も幾つか見受けられる。 医療を題材にしたミステリではあるが、肝心の医療部分に関しては、調べたことをパズルのように組み合わせただけに見える。 情報の切り貼りには、描写の妙も感じられない。 また、主人公...

全体的に雑な印象。展開のスピード感はあるが、逆にいえばそれしかない。 言葉の誤用も幾つか見受けられる。 医療を題材にしたミステリではあるが、肝心の医療部分に関しては、調べたことをパズルのように組み合わせただけに見える。 情報の切り貼りには、描写の妙も感じられない。 また、主人公をはじめとした登場人物たち全てが短絡的で感情的。 「○○だから○○に違いない!」→「いや、実は○○は△△だった!なら□□に違いない!」→「調べたら違った!もうだめだ!」 ちょっと落ち着け、と言いたくなる。 読んでいる途中で、「ロミオとジュリエット」に思いを馳せた。10代の少年少女が出会って恋をして秘密裏に結婚して引き離されて死に至るまでわずか5日。 この小説の主人公も、医療ミスをしたとされる元妻から話を聞いて取材して、亡くなった患者の周辺を調べて身内に迫り、患者の家族の秘密を知って思わぬ悲劇を招き、そのことに苦悩して、でも立ち直って、医療ミスに関する記事を書くまでわずか1週間。 ラストはそれなりにひっくり返そうとした感はあるが、そこに至るまでの過程で、主人公が気付いてないことが多すぎるので(そしておそらく多くの読者は、主人公が気付かなかったことにちゃんと気付いて、何故そこをもっと掘り下げないのかと思っていたので)、「今更気付いたの?」と不満に思う。 人物設定も少々現実味に欠ける。主人公の年齢は明記されていないが、亡くなった患者(30歳)に対して同年代だと感じるところから、30代前半あたりかと推測する。それが過去にはトップの成績を誇っていた証券マンで、不祥事から職場を追われ、知り合いの雑誌編集長に拾われてフリーライターへ転身。 数年働いただけの証券会社でトップ成績というのも、下積みを経ずに数年かじっただけのライター業でプロ意識云々というのも、どちらも納得できない。 ★1つと迷ったが、スピード感のみに敬意を表して2つ。

Posted byブクログ