彼女の血が溶けてゆく の商品レビュー
桑原銀次郎シリーズ1作目。 彼女シリーズ2作目(?) 銀次の別れた元嫁の医療訴訟郎を軸にした物語が展開するけど、医療ミステリーは興味がないので結構退屈だった。まて、銀次郎の思い込みでベラベラ語るところが気に入らず「推理じゃないじゃん」とか思ってました。ところがラストで。 あー...
桑原銀次郎シリーズ1作目。 彼女シリーズ2作目(?) 銀次の別れた元嫁の医療訴訟郎を軸にした物語が展開するけど、医療ミステリーは興味がないので結構退屈だった。まて、銀次郎の思い込みでベラベラ語るところが気に入らず「推理じゃないじゃん」とか思ってました。ところがラストで。 あーなるほどと。 2023/3/7読了。
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浦賀さんの作品の中では、少しどんでん返しが弱めです。 点と点が繋がっていくところは読んでいて気持ち良いです。 人物像は全体的に淡いけれど、これからシリーズが始まっていく、という感覚で終わることができます。
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ド派手なドラマではなく、強烈なキャラもいない。だからいっそう身近に起こりえる出来事のような気がする。 結末が光のある方へ進む感じで終わる。 浦賀さんが主人公のフリー記者と重なる。誠実な人柄が滲み出ている文章。 急逝が悼まれる。 また別の作品も読みたい。
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初読みの作家さん・・・結果はアタリでした!おもしろかった!! とはいえ、展開にちょーっと無理はある気がしますがw ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。 患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。 死因...
初読みの作家さん・・・結果はアタリでした!おもしろかった!! とはいえ、展開にちょーっと無理はある気がしますがw ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。 患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。 死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。 はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。 いやー、もう終盤はどんでん返しの連続で、どんだけ~!?ってな気分にもありましたが、 いやいや、おもしろかったです。タイトル、大事!ww
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初めに言っておくと後味は悪い。 序盤から中間辺りはフリーライターの男が愛した女の無罪を証明するために奔走するというありきたりな内容だが、終盤に近づくにつれてそんな単純な話ではないことを思い知らされる。そうだ、この著者の他の作品も読んだことがありその作品もこんな感じでした。 展開としては個人的には思った通りに進んでいった印象でしたが、予想していても精神面にはグラッときますね。あと生物学・医学を多少かじっている人は入りやすいかなと感じますかね。 著者の他の作品も読んでみようかは迷うところですかね。
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【あらすじ】 ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。 【感想】
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終盤、畳み掛けるように物語が動く。が、二転三転するには弱いというか、いまいち衝撃度の少ないどんでん返し。物語の中の時間が短いからか、どこか薄いように感じた。
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銀次郎は元妻・聡美が巻き込まれた医療ミス裁判の取材を引き受ける。 いい加減なところもあり、意気地のないところもあるけれど、それでも無様な姿を晒したくないというほどにはプライドも持っている。 行動力もあり、一見記者に向いているようにも見える。 だが、思考回路は単純でご都合主義なとこ...
銀次郎は元妻・聡美が巻き込まれた医療ミス裁判の取材を引き受ける。 いい加減なところもあり、意気地のないところもあるけれど、それでも無様な姿を晒したくないというほどにはプライドも持っている。 行動力もあり、一見記者に向いているようにも見える。 だが、思考回路は単純でご都合主義なところもあり、何よりも取材対象に対して妙にバカ正直な一面があって、けっして記者向きではないことがわかる。 自分が後味の悪い思いをしたくないから公正に振る舞おうとする。 そこに銀次郎が抱えている弱さが透けてみえるような気がしてしまう。 人はどこまで自分勝手なのだろう。 愛するということも、守るということも、相手の立場にたって考えられなければ意味がない。 「愛」という免罪符をかかげて強要する行為は、どんなにそれが相手にとって有意義なものだとしても意味がない。 同じように、「愛」を理由に自分を犠牲にする行為もまた意味がないもののような気がする。 ただひとり、何者にも囚われない自由な精神で生きているミカの存在が救いだった。 だから余計に最後に銀次郎がしようとしていることが、銀次郎の自己満足にしか思えなかった。 この物語で一番身勝手だったのは、故意に人を陥れた人間であることは間違いない。 けれど、それと同じくらいに身勝手だったのは銀次郎ではないだろうか。 何となく釈然としないまま物語は終わってしまった。
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医療事故を報じる裁判提訴の記事から始まる本書、文庫430ページを一気読み。二転三転するストーリーは読む者を引きずり込む。 元妻による医療ミスで死亡した患者の周辺を探る主人公・銀次郎。次々と明らかにされる患者の怪しい行動。患者の周りの胡散臭い人々・・・。いやぁ、謎が謎を呼び、飽き...
医療事故を報じる裁判提訴の記事から始まる本書、文庫430ページを一気読み。二転三転するストーリーは読む者を引きずり込む。 元妻による医療ミスで死亡した患者の周辺を探る主人公・銀次郎。次々と明らかにされる患者の怪しい行動。患者の周りの胡散臭い人々・・・。いやぁ、謎が謎を呼び、飽きない。この手のミステリーにしては、人物の内面もよく描けてる方だと思う、 銀次郎が調査する過程で自殺者が一人だけ出るが、その他は医療ミスで死亡した患者しか死者が出てこないところも、なかなか新鮮。五人も六人も、次々と殺されるミステリーと違って、かなりリアリティのある描写だ。 中盤で、「あ~、そういう事だったのか!」と思わせといて、すぐに「ええええっ!」と唸る急展開。まさか〇〇が△△△だとは・・・。作中、不可解な言動をする女性が現れるのだが、△△△だったという事で納得。こういう急展開が中盤以降、次から次に・・・。まさに波状攻撃。 序盤、医学用語の説明が多用されてるのが、ややとっつきにくいなぁと感じさせるが、会話文に織り込むことで極力、難解さを排除してる。 このあたりの、医学に関する描写も、ストーリー上、重要なキーになるのでしっかり読んでおきたい部分。 ここを乗り越えれば、あとは物語が読者を引っ張り込んでくれる。 最後まで二転三転するストーリーは、目が離せない。 ラストで180度世界が変わるという言葉があるけど、真相は、世界どころか異次元に飛んでくような・・・。 この真相、強引すぎるって声もあるようだけど、自分は許容範囲。というか、全然、OKな部類だな。 ☆4個 背表紙~ ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。 まさに、ノンストップだし、新境地だな。 本書は、「桑原銀次郎シリーズ」の第1作だが、続けて第2作「彼女のため生まれた」を読みたくなった。
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