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想像ラジオ の商品レビュー

3.6

349件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    101

  3. 3つ

    92

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    8

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2015/04/07
  • ネタバレ

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2015.04.大震災の津波の後,杉の木の上で仰向けになり放送を続けるDJアーク.想像の力で行う放送は亡くなった人の魂に聞こえ,生きている人でも聞こえている.DJアークには生きている妻と息子の声が聞こえない.しかし,想像ラジオのリスナーからの支援により集中でき,その声を聞くことができる.そして,DJアークの姿は徐々に消えていく.内容的に意味が分からないところが多く感動的なところもない感じ.

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2015/04/01
  • ネタバレ

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なんか、不思議な小説だったなあ。 勝手にタイトルと絵に惹かれてずっと読んでみたいと思っていた作品。やっと読んだ!(今気づけば、1年以上前から思っていて今やっと読んだことになる。時が経つのは早い!) 何分タイトルでひかれているので、これが東日本大震災にまつわるお話だとは思わなかった。読み始める前に、帯とか見て初めて知ったよ(笑)。 でもべつに、なんていうかお涙ちょうだいの物語ではなく、真剣なことなのだけれどもすごい軽いタッチで書かれていて、好感は持てたなー。 死者の声に耳を傾けてみるということは大事なんじゃないか?っていう問題提起。 それは、震災であろうとなかろうと、愛しい人を失ったときにあるべき姿として。 想ー像ーラージオー。 小説でラジオを表現するのも、面白いと思ったね。

Posted byブクログ

2015/03/13

東日本大震災の津波がモチーフになっている物語。暗く、重くしないで命というテーマを扱おうとしたのかな?ちょっと私には理解できかねました。

Posted byブクログ

2015/03/11
  • ネタバレ

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ストーリーとしては何だかよくわからないけど、少し柔らかい気持ちになった。でも災害で大事な存在を亡くした人は、この本にどういう感想を持つんだろう。 人の痛みなんてその人にしかわからないことで、いくらわかりたいと思っても100%は無理。でも100じゃないからって何もせず0にしてしまうのも違う。想像力が大事ってこと? 何を求めてるかは人それぞれ違うしな…難しい。 草助の「勇者の仕草」、わかるなあ。 具体的に思い出せないけど、これを止めたら周りの人が不幸になると思い込んで(頭ではそんなことないとわかってはいるんだけど)続けてたことあったな。

Posted byブクログ

2015/03/10

最初のうちは状況が把握できず、意味がわからないまま読んでいた。読み進めていくうちに、想像ラジオというのは死んでしまったが未練がある人にしか聞こえないものなのだと分かった。感受性に乏しいせいか、理解するのに苦労した。 DJアークの息子の言葉に心を動かされた。最後、DJアークが心残り...

最初のうちは状況が把握できず、意味がわからないまま読んでいた。読み進めていくうちに、想像ラジオというのは死んでしまったが未練がある人にしか聞こえないものなのだと分かった。感受性に乏しいせいか、理解するのに苦労した。 DJアークの息子の言葉に心を動かされた。最後、DJアークが心残りであったことを果して、成仏できてよかった。

Posted byブクログ

2015/03/10

無駄に感動ストーリーにしなかったのは良かったと思う。戦争を題材した小説にもよく思うことだがそういう姿勢は正しいと思う。さらに欲を言えばやっぱり最後は希望に還元して欲しい。今作は決してそうではないが、悲しみに暮れる人々の側に寄り添ってくれる優しいストーリーとなっていると思う。たとえ...

無駄に感動ストーリーにしなかったのは良かったと思う。戦争を題材した小説にもよく思うことだがそういう姿勢は正しいと思う。さらに欲を言えばやっぱり最後は希望に還元して欲しい。今作は決してそうではないが、悲しみに暮れる人々の側に寄り添ってくれる優しいストーリーとなっていると思う。たとえ想像だとしても、死と生の間の世界があればいいなぁと思うし、最後の死者のラストメッセージが愛する人へ伝われば、一人で死に行く人が繋がる手だてがあれば良いと思っていた。だから想像ラジオは救いのモチーフなんだと。しかし、当事者は亡くなった人の最後の言葉を受け取りたくない程、その死を受け入れないのか‥所謂部外者である僕の考えは浅はかだったと思い知らされました。胸が痛くなりました。無粋な言い分だが、犠牲となった人もどうか安らかに逝って欲しいし、残された人もどうか安らかに見届て欲しいなぁとは切に思う。少なからずDJアークは拍手喝采の中、安らかに逝けたのかと思うと本当に良かったなぁと思った。死者が生存者の平穏を祈るという構図が斬新でうるっときました。作品の持つメッセージ性は確かにありますが、それに引き換え文体は本当にどうかと思う。DJアークのこと。よく例えを乱用しているが、正直意味不明過ぎて要らない。これは作者がある程度狙ったことだとは思うが、支離滅裂でダラダラと続く文がさすがに鬱陶し過ぎる。あと、朝井リョウもよくそういう文章を書いているのだけど、話し言葉をそのまま書かれても臨場感は生まれない。ただ違和感が残るだけだ。確信的にしていると思うがメリットよりデメリットの方が大きいと思う。死に対し復興に対して確かな哲学があるのに読書への想像力の欠如のせいでぶち壊されている気がします。

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2015/02/22

なぜか一気読みしてしまった。別に読みかけていた本を飛ばして一気に読み切った。誰もこの本を批評する事はできない。この本は一応DJアークの話として終わっているが、終わりのない話だ。今もどこかで想像ラジオは鳴っているだろうし、誰かがDJをしていると思いたい。この本を読んでも震災の被害に...

なぜか一気読みしてしまった。別に読みかけていた本を飛ばして一気に読み切った。誰もこの本を批評する事はできない。この本は一応DJアークの話として終わっているが、終わりのない話だ。今もどこかで想像ラジオは鳴っているだろうし、誰かがDJをしていると思いたい。この本を読んでも震災の被害に会われた方の本当の悩み、苦しみは理解できないのだとも思うが、自分に置き換えて考える事が少しできた気がする。

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2015/02/18

18 震災の後を思い返した。死者の声を聴く。声に耳を傾けて悲しんで慎んで、同時に少しずつ前に歩くんじゃないか。 夥しい死の事実をどう受け止めればよいのか。生きているものにできることはあるのか。その問いに真正面から向き合う。読売新聞 平松。

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2015/02/16

読み終わって、私の頭の中で流れ続けている音楽は中島みゆきの『夜曲』だった。あなたにあてて送り続けている、私の声に気づいて…と流れ続ける『想像ラジオ』からの声は、死者からの声なのだけれど、それは特定の誰かに気づいてほしいと願う私の声でもあり、忘れたくないという私の思いでもある。震災...

読み終わって、私の頭の中で流れ続けている音楽は中島みゆきの『夜曲』だった。あなたにあてて送り続けている、私の声に気づいて…と流れ続ける『想像ラジオ』からの声は、死者からの声なのだけれど、それは特定の誰かに気づいてほしいと願う私の声でもあり、忘れたくないという私の思いでもある。震災後に現れた、震災文学の筆頭と言える作品。

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2015/02/11

東日本大震災からもうすぐ4年。 第2章の車の中での対話が、この震災に対してどんなスタンスをとるのかという当時の私たちの戸惑いをよく表していると思う。 さっそく、コリーヌ・ベイリー・レイのアルバム(「あの日の海」)を聴いてみたくなった。

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