想像ラジオ の商品レビュー
本屋大賞ノミネート作品ということで、話題になっていたので図書館で借りて読みました。だいたいの内容は事前に知っていたのですが、亡くなった人を悼むことや、ボランティアに携わる人の気持ちとか、いろいろ考えさせられました。そうそう、DJアークが届けた曲で、知らなかった曲をネットで探して聞...
本屋大賞ノミネート作品ということで、話題になっていたので図書館で借りて読みました。だいたいの内容は事前に知っていたのですが、亡くなった人を悼むことや、ボランティアに携わる人の気持ちとか、いろいろ考えさせられました。そうそう、DJアークが届けた曲で、知らなかった曲をネットで探して聞きながら読みました。ww
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不思議な・・・あまりない感じの、鎮魂の物語。 2011年3月11日から4年以上が経過し、その映像を観ていただけでPTSDに陥るなどのあまりにも悲惨な爪痕を遺した未曾有の大震災も、解決していない事柄が多々あるにもかかわらず、もはや過去の出来事となりつつあるような気がしている今日この...
不思議な・・・あまりない感じの、鎮魂の物語。 2011年3月11日から4年以上が経過し、その映像を観ていただけでPTSDに陥るなどのあまりにも悲惨な爪痕を遺した未曾有の大震災も、解決していない事柄が多々あるにもかかわらず、もはや過去の出来事となりつつあるような気がしている今日この頃・・・。 たくさんの作家さんたちがこの震災をテーマに、いろんな物語を紡いだことと思う。それらをふとしたきっかけで手に取り、読んで思い出す・・・それを、辛いことだけれでも、繰り返す。それは私にとっては、祈りと同じである。
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不思議な設定なので目新しい小説。 震災がテーマになっているけれど、重すぎない内容。 でも心に響く部分もある。
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大江健三郎がレビューを書いていたので購入。東日本大震災をテーマにした作品。震災で杉の木に引っかかった被災者が想像力を電波としたラジオ放送を行い、リスナーとのやり取りを通して自分の現状を把握していく。途中より想像ラジオのリスナーは死者であると推察される描写が続くが、生者でもどうしよ...
大江健三郎がレビューを書いていたので購入。東日本大震災をテーマにした作品。震災で杉の木に引っかかった被災者が想像力を電波としたラジオ放送を行い、リスナーとのやり取りを通して自分の現状を把握していく。途中より想像ラジオのリスナーは死者であると推察される描写が続くが、生者でもどうしようもない悲しみを通じて聴くことができる、と締めくくられる。被災者の気持ちを、非被災者はどう受け止め、共感を示すか、がテーマと感じた。
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津波に流され高い木の上に引っかかっている主人公・DJアーク。彼が発信する想像ラジオは場所も時間も問わず、想像力の中で放送される。 彼はラジオを通して、自分のことを語り、リスナーの言葉を聞きながら、自分の状況や気持ちに整理をつけていく。読者の私もそのペースに沿って、ぼんやりした物語...
津波に流され高い木の上に引っかかっている主人公・DJアーク。彼が発信する想像ラジオは場所も時間も問わず、想像力の中で放送される。 彼はラジオを通して、自分のことを語り、リスナーの言葉を聞きながら、自分の状況や気持ちに整理をつけていく。読者の私もそのペースに沿って、ぼんやりした物語や自分の気持ちがはっきりしてくるようでした。 全体的に静かで物悲しい空気がするのですが、それは決して遠ざけたいものではなく、抱きしめたくなるような温かさがありました。 作家Sと女性の会話。切ないけれど、そうか、そうやって繋がっていられるんだ。と二人が愛おしかった。 キミヅカさんと匿名希望さん。大場ミヨさんと大場キイチさんご夫婦。みんな辛かっただろうけど、最後は希望を持てたのだろうか。一瞬でも温かさや繋がりをもって幸せを感じられたら本当に良かった。 そしてもちろんDJアークも。お父さん、お兄さん、奥さん、そうすけくん。みんなと繋がることができてよかった。 こうして読むと、この物語には人の「祈り」がたくさん込められているなぁと思いました。実際の東北大震災後には不謹慎という言葉も行き交って、たくさんの人の心が混乱し、何をしても何をしなくても傷ついたこともあったと思います。そんな迷いも全て受け止めて描いてくれた物語だと思います。 そして、私が一番魅かれたのは2章でのガメさんのエピソード。彼は死者の言葉も生者の言葉も、心から耳を傾けて「聴こう」としているのだなと感じ、私もそうありたいと思いました。 想像という祈りや愛は美しいと感じました。
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哀しい状況なんだけど、どうしようもなく辛い状況なんだけど、それを深夜ラジオのノリで軽く「想像ラジオー!」って話し続ける、フィクションだけど人間って強いのかも、と思わせる本。 普段あまり読まないような本だけど、これは読んどいてよかったと思う。 自分がどうしようもなく辛い状況になった...
哀しい状況なんだけど、どうしようもなく辛い状況なんだけど、それを深夜ラジオのノリで軽く「想像ラジオー!」って話し続ける、フィクションだけど人間って強いのかも、と思わせる本。 普段あまり読まないような本だけど、これは読んどいてよかったと思う。 自分がどうしようもなく辛い状況になった時、こういう第三者的に見れたら、少しは辛さを忘れられるかも。 出来るかどうかわからないけど、やってみたい。
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災害や戦争で亡くなった人、そして自分のご先祖様。 仏壇に手を合わせるような時間をたまには持ちたいと思いました。 合掌、チ〜〜〜〜ン。
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DJアークの想ー像ーラジオー。 右脳で読みきった。 死者のこと、自分が直接悲しむ立場ではない、けれど悲しいという気持ちを欺瞞心と位置付けずに 一緒に慈しむことを許してくれる。 大切な人、大切なことはいつ誰が想いだしたっていい。 寄り添う心を肯定するお話。 いや、お話なのか真...
DJアークの想ー像ーラジオー。 右脳で読みきった。 死者のこと、自分が直接悲しむ立場ではない、けれど悲しいという気持ちを欺瞞心と位置付けずに 一緒に慈しむことを許してくれる。 大切な人、大切なことはいつ誰が想いだしたっていい。 寄り添う心を肯定するお話。 いや、お話なのか真実なのか それだってどちらでもよいのが想ー像ーラジオー。 解説の方も書いておりましたが 2章によって当事者意識を持つことを許容してくれるのが良い。 忘れません。
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話題になっていた本だったので読みたいと思っていた。 図書館で見つけたので借りて読みだす。 遅ればせながらと言う感じか、あはは。 ブログで「あのひと」も読んだとか書いてあったので、ずっと気になっていたんだ。 話題になっていた頃のとぎれとぎれの情報と読んでいないうちに期待が高くなって...
話題になっていた本だったので読みたいと思っていた。 図書館で見つけたので借りて読みだす。 遅ればせながらと言う感じか、あはは。 ブログで「あのひと」も読んだとか書いてあったので、ずっと気になっていたんだ。 話題になっていた頃のとぎれとぎれの情報と読んでいないうちに期待が高くなっていった。 最初の読みだしたあたりで、これは「銀河鉄道の夜」と近いなぁと連想した。 ところで昨日は憲法記念日で新聞テレビなどで憲法のことがやかましかった。 それがこの本とどう関係があるのかな?あはは。
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2年前、大きな話題になって芥川賞候補にもなったのに タイトルしか知らなかったこの作品。 ベランダーいとうせいこう氏に「敬意を表したい」 という理由だけで読み始めたら 東日本大震災の被災地を背景にした作品なのであった。 高い杉の木のてっぺんにひっかかった DJアークの「想像ラジ...
2年前、大きな話題になって芥川賞候補にもなったのに タイトルしか知らなかったこの作品。 ベランダーいとうせいこう氏に「敬意を表したい」 という理由だけで読み始めたら 東日本大震災の被災地を背景にした作品なのであった。 高い杉の木のてっぺんにひっかかった DJアークの「想像ラジオ〜♪」。 聴取エリアな存在せず、あちらの世界でもこちらの世界でも 聞こえる人には聞こえてくる「声」だ。 彼らがいる場所は あちらの世界とこちらの世界の間である「中有」。 死んでから四十九日の期間に死者は迷いの中で 次の生、または輪廻からの解脱へと歩んで行くと言う。 大津波であまりにも多くの者が「中有」をさまよった。 そこで彼らが何を思ったか。 アークも、「想像ラジオ」にどんどん参加してくる者たちも 自分が一体どんな状態にあるのかを迷いの中で理解して行く。 しかし想像ラジオが聞こえるのは死者だけではない。 死者を深く想うことで、生きる者にもその声は聞こえてくるのだ。 いとう氏はおそらく現地にあって、彼らをひたすら想い その声を聞こうと耳を澄ましていたにちがいない。 この作品は、犠牲者たちへの鎮魂の書であるとともに 生きる者は「想うこと」を決してやめてはいけない という警告の書であるが、その重さをほとんど感じさせずに テンポよく読ませるイマジネーションと筆力がすばらしい。 必読!
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