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大絵画展 の商品レビュー

3.2

47件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    7

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2016/07/31

 ロンドンのオークションでゴッホの「医師ガシェの肖像」が日本人によって競り落とされた。  時は流れ、追いつめられた人間たちが、倉庫に眠るくだんの絵の奪取をもくろむ。  絵画の値段のつき方とか、画廊の裏話とか、本当に魑魅魍魎の世界だなと思う。  それが淡々と冷静に描かれてい...

 ロンドンのオークションでゴッホの「医師ガシェの肖像」が日本人によって競り落とされた。  時は流れ、追いつめられた人間たちが、倉庫に眠るくだんの絵の奪取をもくろむ。  絵画の値段のつき方とか、画廊の裏話とか、本当に魑魅魍魎の世界だなと思う。  それが淡々と冷静に描かれている。  物語は、それぞれの主観で描かれているのだけど、それを超えた、それを俯瞰している視線が常にある。    この冷静さが、魅力なのかもしれない。    で、追いつめられる人間が、まぁだからこそ追いつめられるのだけど、だめだめで感情移入できない。つか、ほかの登場人物もつかみどころがなくて、シンパシーがない。  なので、どうも読後にすっきり感がないのである。  すっきりというか、達成感というか…。  まぁそれはあえてそうした、ってことなように思うのだけど。

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2016/06/30

なんか規模が大き過ぎてほえーってなりながら読んだ。 世界が違い過ぎるわ。。。 久々に絵を描きたくなった。

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2016/06/30

主要登場人物に全く感情移入できないんだけど、とにかく盗難計画の結末がどうなるのか知りたくて、ぐいぐい読み進んだ。仕掛けがすばらしく、非常に面白かった。ちなみに私は悪役の池谷より、イアンの彼女の方がいけすかないやつだと思う(笑) 巻末記載の参考文献、「消えた名画をさがして」と「ゴッ...

主要登場人物に全く感情移入できないんだけど、とにかく盗難計画の結末がどうなるのか知りたくて、ぐいぐい読み進んだ。仕掛けがすばらしく、非常に面白かった。ちなみに私は悪役の池谷より、イアンの彼女の方がいけすかないやつだと思う(笑) 巻末記載の参考文献、「消えた名画をさがして」と「ゴッホ「医師ガシェの肖像」の流転」は面白そうなので読んでみようと思う。あと解説にでてきたけどアーチャーの「百万ドルを取り返せ」も20年ぶりくらいに再読したくなった。

Posted byブクログ

2016/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴッホ作「医師ガシェの肖像」を巡って繰り広げられるコンゲーム。 話の掴みも、二転三転する展開、落としどころとなるラストの”大展覧会”もうまい。 それでいて読みづらくて仕方がない。文章のつながりがおかしくて何を書いているの読み直さないと曖昧な部分が多々あるし、多彩なキャラを配しているがピンボケしていて魅力が無い。セリフも説明調が多いし、不要な描写も多くて話のリズム感が無い。 美術界の事についてよく調べてあって、日本特有の問題や価格の不透明さ、塩漬けの作品など問題点も訴求されているんだけど、この横糸と、犯行グループの行動である縦糸の描きわけが曖昧で最後までテンポが悪い。 これだけプロットが練ってあるだけに残念。編者がもう少し手を入れてしっかり校正しれいればすごく面白い作品になったのでは? 作者の力はあると思うので、次回作に期待。

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2016/06/20

本屋でおすすめされていて手に取った一冊。 絵画について知識も興味もゼロの私でもよくわかるように、絵画がなぜ高値で取引されるのか、その価値はいかほどのものか……が物語内でしっかり説明されている。 が、カタカナ名がいくつも出てきたり、誰が誰で何をしたのか、読んでいて非常に疲れた(笑)...

本屋でおすすめされていて手に取った一冊。 絵画について知識も興味もゼロの私でもよくわかるように、絵画がなぜ高値で取引されるのか、その価値はいかほどのものか……が物語内でしっかり説明されている。 が、カタカナ名がいくつも出てきたり、誰が誰で何をしたのか、読んでいて非常に疲れた(笑) 途中流し読みしながらも、悪役は痛快に裁かれ主人公サイドは救われ平穏な日々へと戻る、正統派なラストには満足。 たまにはこういうのがあってもいいよね。

Posted byブクログ

2016/06/04

私的にはとても良かった。 最後もスッキリどんでん返しだし 絵画が何故高額で取り引きされるかなども詳しくかかれていたり興味深い。 美術も好きなので、楽しく読めた。 読み終えた瞬間は爽快なミステリー!って印象

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2016/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 小説の帯には「大どんでん返し」とある。  たいていの”大どんでん返し”はラストで裏切られることが多い。ふざけんな今まで読んできた時間返せ、と思うものも少なくない。  さて、そんな毎回毎回”大どんでん返し”という言葉に期待しては裏切られれるを繰り返し懲りない俺ではあるが、本作の”大どんでん返し”は気持ちのよいものであった。  明確な悪者がいて、小心者の実行犯たち、まんまと計画を実行したと思いきや逮捕され、はめられたかと思いきやそれも悪者をはめるための罠である。  かつてバブルという狂乱の時代、俺が死んだら絵も一緒に火葬してくれと言い世界の大ひんしゅくを買った経営者もいたと聞く。  そんな時代の遺物をめぐる、表には出すことができない不良債権の処理方法の話。  彼らは詐欺られた。詐欺話に乗るはずが詐欺に会っていた。  いまどき「上場前の株を手にして何倍もの利益を手にしましょう」なんて誘われて乗るやつは、よほどの馬鹿だ。  しかし、乗せられてしまった。乗ってしまった。その結果が一千万円の借金だ。  田舎の休暇のボンクラ長男と、銀座のホステス流れのスナックママ。二人の前に現れたのは、同じく詐欺られた出向中の銀行員だった。  その銀行員は提案をする。かつてのバブル期に集めに集めた不良債権、無数の絵画の保管部署に自分は出向中だ。  絵画を盗み出さないか?利益は、詐欺被害の数倍にもなる。  この提案に乗る以外の生き残るすべのない二人は、その話に乗るほか選択肢が残されていなかった。  

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2016/03/01

素材と大筋は好きだけどテンポが悪い。 一人の長ゼリフが多くて、もし映像化したら俳優大変だろうなーなんて余所事考えながら読むくらい。 冗長

Posted byブクログ

2016/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初は、もう・・・と読んでるのがつらくなるような登場人物が続きしんどいのですが、中盤からめくるめく展開し、名前が違う同一人物が登場したり、ふう、いったん休憩とはなかなかさせてくれないストーリーです。 よくこんな話が思いつくものだと著者を尊敬します。 絵画の裏の世界がのぞけたような気がします。ゴッホとはほんとうに風変りだったんだろうなあ、とか、当時絵をみても何も思わない一人にだっただろうなあ、なんて思いながら読み進めました。

Posted byブクログ

2016/02/20

とにかく説明と前フリが長い。 内容自体もよくあるどんでん返しで特に目新しいところもなかった。 読むのが少し苦痛だった。 設定を、もっとシンプルに説明してくれたら良かったと思う。

Posted byブクログ