大絵画展 の商品レビュー
ストーリーは大きく、事実に基づくところもあり、ち密に作られている印象 ただ、私の読解力が無いせいか登場人物が多いわりにあまりイメージがつかず、入り込めなかった、というのが正直な感想。
Posted by
最初、誰が主人公なのかわからなかった。登場人物の真の姿を探すコンゲーム。映像化だったらもう少し早く整理できたかも。最後まで読んですっきりーそれにしても大掛かりだったなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごい力作だけど、読んでそれが面白いかどうかは作品の構造とは別のところに起因してるんだなぁ…とぼんやり考えた。 読者への種明かしの仕方が、あんまり好きじゃなかったのかなぁ…。すっごく失礼だけど、他の作家さんが書いたバージョンがあれば読んでみたくなった。 ゴッホの「医師ガジェの肖像」を巡る詐欺モノ。 こういう展開、コンゲームっていうんですか? 冒頭の「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに捧ぐ」ですぐ『スティング』を連想し(大好き)、詐欺モノなのかな…くらいには想定しながら読んだ。 途中、美術を取り巻くドロドロの世界に嫌悪感しかなく、ちょっとヤになった。 全てが仕込まれた芝居だった(茜と壮介は騙された)ことが読者に明かされ、ホントは驚くところ(警察が偽物だったのはさすがにビックリした)なのに、綿密すぎる計画に、所詮お話よね…という気分になってしまった。城田が撃たれたあたりはまんま『スティング』だし。 というより、もうひとどんでんあるんじゃないかとハラハラしてしまった(笑)。 種明かし後が長すぎたんだな…。 日野画廊の主が実はイイヒトだったり、城田もイイヒトだったので、最後は救われたけど。 ていうか、大浦壮介だけは自業自得だと思うんだよなぁ。彼に実行犯役が(勝手に)与えられたのは人選ミスじゃないかなぁ。 「医師ガジェの肖像」を巡る蘊蓄は全く知らなかったので、どちらかというと「勉強になった!」ってのが読後の感想。 そいで、最後の解説にある、作者が(私とは合わないけど筆力のある作家さんだとは思う)小説界から足を洗いかけてた、ってところが本作品の一番の衝撃だった。これだけ書けても? 小説の世界は厳しい。 すっごい論点ズレたけど。 そんな話です。
Posted by
むちゃくちゃ面白い/ 絵画の蘊蓄もよい/ 終盤のどんでん返しは予想も付かなかった/ ただ、未公開株で売り抜けるくだりはなんだか誤魔化しているがおかしい/ イトマン事件における伊藤・許の絵画転売の構造も理解出来ていないと思う/ あとは個人的な趣味によると思うが、全員を救いすぎている...
むちゃくちゃ面白い/ 絵画の蘊蓄もよい/ 終盤のどんでん返しは予想も付かなかった/ ただ、未公開株で売り抜けるくだりはなんだか誤魔化しているがおかしい/ イトマン事件における伊藤・許の絵画転売の構造も理解出来ていないと思う/ あとは個人的な趣味によると思うが、全員を救いすぎている/ 一番の被害者も最後には救われるというのはちょっと優しすぎやしないか/ あらゆる真相を打ち明けるシーンも長すぎる/ 凝った構造でとても面白いけど/ 最後の最後で出てくる美術館のくだりは、お洒落すぎ(格好良い)/ これイトマン事件じゃねえか、と思って読んでいたが最後の出典に田中森一の反転があったのでニヤリとした/
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当に「医師ガシェの肖像」って絵画あるのかな?これはかなり絵に詳しくないと書けないミステリだと思う。。 全員がきれいにハッピーエンドに終わって、気持ちいい強盗劇だった。
Posted by
名画を中心に、使われるもの、金に生きるもの、人生を狂わされたもの、贖罪をしたいものなどが絡み合いながら、結果として収まるところに収まっていく。 私の頭が悪い所為か、なかなか事件の背景が入ってこずに物語の中盤までは気持ちを込めることができなかった。 しかし、徐々にパズルの完成形が...
名画を中心に、使われるもの、金に生きるもの、人生を狂わされたもの、贖罪をしたいものなどが絡み合いながら、結果として収まるところに収まっていく。 私の頭が悪い所為か、なかなか事件の背景が入ってこずに物語の中盤までは気持ちを込めることができなかった。 しかし、徐々にパズルの完成形が見えてきたあたりから、話の全容が見えてきて話の流れに引き込まれていくように感じた。また終わり方も静かで綺麗で、不快感もなし! ただもっと序盤で話に興味を持てていたらなぁ。
Posted by
2011年度、第14回日本ミステリー大賞新人賞受賞。高額な値をつける絵画について、当時のバブルの行き過ぎた高騰の原因を詳らかにする。普段は知ることのない業界の知識とか、その筋の人達をからめてのストーリー展開は上手である。 この仕掛けを仕組んだ者が分かるラストでは、綺麗にまとまり...
2011年度、第14回日本ミステリー大賞新人賞受賞。高額な値をつける絵画について、当時のバブルの行き過ぎた高騰の原因を詳らかにする。普段は知ることのない業界の知識とか、その筋の人達をからめてのストーリー展開は上手である。 この仕掛けを仕組んだ者が分かるラストでは、綺麗にまとまり過ぎの感じはするが、そこが小説らしさといえばうなずける。
Posted by
倉庫攻めるところは緊張感ありましたが、それ以外は淡々と話が進んでいきました。 大絵画展でもう一波乱あってもよかったのに、と思ってしまいました。
Posted by
スケールが大きくて面白かった。 けど乱読なもので、きちんと練り込まれたトリックが、ごちゃごちゃになってしまったところはあった。 丁寧に読んでたら、面白さや驚きが倍増してたはず。 勿体無いことをした。 ★3.5
Posted by
最後まで読まないと色々な人たちの心情が理解出来ない。途中、訳がわからない所もあったが、読み終わると、なんて壮大で清々しいんだろうと感心する。
Posted by