桜ほうさら の商品レビュー
きたきた捕物帖からの再読。富勘長屋に住むことになった北一の前の住人、笙之介の物語。あぁ、この物語の人々が、新しいシリーズでまた活躍するのね。。とワクワクした。一方笙之介については、「命を落とした浪人」と言われていただけに、再読でありながらドキドキ(なぜならいつものごとく内容を覚え...
きたきた捕物帖からの再読。富勘長屋に住むことになった北一の前の住人、笙之介の物語。あぁ、この物語の人々が、新しいシリーズでまた活躍するのね。。とワクワクした。一方笙之介については、「命を落とした浪人」と言われていただけに、再読でありながらドキドキ(なぜならいつものごとく内容を覚えていない
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色っぽい場面もないけど 言葉に引き込まれてしまう。 下級武士の一家が イザコザに巻き込まれて その一家の次男が 故郷を離れる。 ひとり 江戸の街で穏やかな日々を過ごす。 しかし 過去の因縁が その次男 笙乃介を またもや 危機に陥れる。 穏やかな 笙乃介に心惹かれる物語だった
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久しぶりに再読。 これってお初出てくるっけ?ってまた霊験お初と勘違い。 脳細胞の死滅スピードの速さをヒシヒシと感じる。 総州搗根(とうがね)藩とは千葉県東金市辺りのことなのかな。 貧しい小藩の下級武士の次男古橋笙之介の父が書いた賄賂の証文が見つかり、父は切腹した。しかし、生前...
久しぶりに再読。 これってお初出てくるっけ?ってまた霊験お初と勘違い。 脳細胞の死滅スピードの速さをヒシヒシと感じる。 総州搗根(とうがね)藩とは千葉県東金市辺りのことなのかな。 貧しい小藩の下級武士の次男古橋笙之介の父が書いた賄賂の証文が見つかり、父は切腹した。しかし、生前父はその証文には全く覚えが無い、自分が書いた物ではない、しかしどう見ても自分の字である…と言っていた。 この偽字を書く者を捉えて父の汚名を雪ぎたい、と思いを募らせる笙之介と、この偽字を書く者を捉えねば、藩のお家騒動に繋がると憂いた留守居役坂崎重秀。 坂崎は笙之介を江戸に呼び寄せ、写本の仕事をさせながら件の偽字を書く者を探させる。 1章の「富勘長屋」と4章の「桜ほうさら」で本筋の偽字ミステリーの序段と結末を、間の2章の「三八野愛郷録」では雁字ミステリー、3章の拐かしでは投げ文ミステリーをそれぞれ本流にし、裏に本筋の偽字ミステリーが流れる。 心に残った笙之介の父が語ったフレーズ。 ー嘘というのものはな、笙之介、こういう形をしておる。 釣り針に似ている、と言った。土いじりは好きだが釣りにはとんと縁のない人なのに。 ー釣り針の先には、魚の口に引っかかったら容易に外れぬように、返がついている。嘘というものにも、返しがついている。 だから人を引っかけるには容易だが、一度引っかかったらなかなか抜けない。自分の心に引っかけるのも容易だが、やはり一度引っかかったらなかなか抜けない。 ーそれでも抜こうと思うならば、ただ刺さっているときよりもさらに深く人を傷つけ、己の心も抉ってしまう。 どれも人情がらみで、さすが宮部さんだなぁと唸る深さがある。2019.12.21
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きびしめに言えば星2.5くらいかなあ 登場人物がそれぞれが良い味だしているけれど、全体を通して主人公の笙之介が、なんとなくボヤけている。 気が優しくおっとり、なのは分かるけれどそれが魅力になっておらず中途半端な印象。 宮部みゆきさんの安定感はあるけれど、物語含め、“なんか惜しい”...
きびしめに言えば星2.5くらいかなあ 登場人物がそれぞれが良い味だしているけれど、全体を通して主人公の笙之介が、なんとなくボヤけている。 気が優しくおっとり、なのは分かるけれどそれが魅力になっておらず中途半端な印象。 宮部みゆきさんの安定感はあるけれど、物語含め、“なんか惜しい”という感じ。
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最近、宮部みゆきの時代物にハマっているが、 ホラーとほんわか系に2分するとすれば、 私は桜ほうさらのようなほんわか系は向いていないと気づいた。
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上巻は日記のようで結末が心配になったが、下巻の後半で盛り返した。 事件としては大したことないが、登場人物が皆いい事言ってた! ささらほうさら=色々あって大変だった
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つくづくこのごろ、宮部みゆきの江戸モノはいいなあと思う。人情モノからミステリー要素、ホラーにファンタジーまで、色々な要素を描いており、今回も充実の一冊。
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読み出したら一気に読んでしまった。 ラスト付近、うまいなぁ。興ざめしそうだから多くはかかないけど、★は5つにしておこう:)
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人の想いを細やかに描いて、胸がジーンと熱くなる。 だから宮部みゆきさんはいいんだよなぁ、って思える一冊。
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