投資家が「お金」よりも大切にしていること の商品レビュー
私たちは「清貧」を美徳とするあまりに「お金」そのものを汚いものとみる傾向がある。筆者はそれに対して「清豊の思想」を訴える。企業も個人もお金を儲けること、儲けたお金を正しく使うことで社会に貢献する。その流れを円滑に作っていくことが大切。短期的な相場にとらわれずに投資ファンドの運営を...
私たちは「清貧」を美徳とするあまりに「お金」そのものを汚いものとみる傾向がある。筆者はそれに対して「清豊の思想」を訴える。企業も個人もお金を儲けること、儲けたお金を正しく使うことで社会に貢献する。その流れを円滑に作っていくことが大切。短期的な相場にとらわれずに投資ファンドの運営を通じて社会貢献をすることを理想としている筆者の人となりが見えてきて、世の中に希望を持てるようになる経済書といえる。
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投資とは「未来に繋がるエネルギーに賭ける」ことであり、その一部として「お金」の存在がある。 筆者の考えを理解できれば、投資が決してマネーゲームではない事、お金を生み出すことだけが、投資ではない事を深く理解できると思う。 むしろ、投資に興味が無いと思っている人ほど、読んでほしい内容...
投資とは「未来に繋がるエネルギーに賭ける」ことであり、その一部として「お金」の存在がある。 筆者の考えを理解できれば、投資が決してマネーゲームではない事、お金を生み出すことだけが、投資ではない事を深く理解できると思う。 むしろ、投資に興味が無いと思っている人ほど、読んでほしい内容だったと感じる。 知識と見解が広がり、読み終わってからの行動が変わるはず。 また、過去の日本の実績を世界と比較した内容、筆者が実際に海外で出会った経営者達、大学の生徒達の話が痛烈に刺さった。 営業利益や、過去の実績を株主総会で話すのではなく、会社の存在理由、成功とは、成長とはをお客さんや株主に伝える事を忘れてしまった人々にも読んで、行動を変えるべき。
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少々過激な批判をしているように感じる本書ですが、貯金そのものを批判しているわけではありません。 将来が不安だから自分だけでも生き残りたいという利己的な貯金が、結果として不況を招いているという示唆に富んだ批判をしています。 海外の事例などを用いて、「お金」とどのように付き合った...
少々過激な批判をしているように感じる本書ですが、貯金そのものを批判しているわけではありません。 将来が不安だから自分だけでも生き残りたいという利己的な貯金が、結果として不況を招いているという示唆に富んだ批判をしています。 海外の事例などを用いて、「お金」とどのように付き合ったらいいのか、いままでの「お金」に対する価値観を改めて確認するためにも本書を手にとってみては?
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この本のおかげで、お金に対する考え方について、大きく考え方を変える事ができました。冒頭のコンビニでペットボトルを買うことについての話が、とても印象的で150円のその先には、何百人という人や起業が関わっている事など、自分の普段の消費生活にも奥行きを感じられるようになりました。また、...
この本のおかげで、お金に対する考え方について、大きく考え方を変える事ができました。冒頭のコンビニでペットボトルを買うことについての話が、とても印象的で150円のその先には、何百人という人や起業が関わっている事など、自分の普段の消費生活にも奥行きを感じられるようになりました。また、日本人の真面目に対する勘違いについても、前々から自分で感じていた事を見事にスパっと説明されていたのでとても気持ち良かったです。この本を読んでいる最中にハワイに行ったのですが、チップを払う局面でまさに同じ話だなーと感じていて、日本人はチップに対してケチであることや、向こうはお店の支払いの所に大体は寄付のボックスが置いてあるのですが、お金を持っている人が本当にお金を必要としている人に寄付して社会を自分の手でよくしていこうというのが見えるなーと思ってました。でも日本にも実は募金箱って結構あるんですよね。そう考えてみると、自分の考え方がそもそも貧しい考え方だったんだなと反省しました。ブラック企業ができるのも、我々消費者が求めているから、苦労して働いている人がその裏にいる事を認識するようになりました。 そういう今まで想像出来ていなかった後ろの話を考えられるようになっただけで、感謝したいと思います。小袖中の忙しい嫁にも薦めたくなるような本でした。言いにくいであろう、株価が落ちまくっている会社の代表が経団連の副理事をやっていることの不思議さなども書かれていて面白かったです。
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日本人の思考の癖や美徳を冷静に分析しながら、この世界、経済でのお金の役割、私たちのお金との付き合い方を提言する1冊。さすがファンドマネージャーさんの視点として、世界まで広い視野から、お金の動きと財やサービスの動きを紹介してくれています。 お金は貯め込むことよりも、上手く使うこと、...
日本人の思考の癖や美徳を冷静に分析しながら、この世界、経済でのお金の役割、私たちのお金との付き合い方を提言する1冊。さすがファンドマネージャーさんの視点として、世界まで広い視野から、お金の動きと財やサービスの動きを紹介してくれています。 お金は貯め込むことよりも、上手く使うこと、回すことが大事で豊かになるためには、「清貧」ではなく、「清豊」の意識が大事と説いています。そして将来を豊かにする会社の選び方や見る目も養える本だと思います。
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統計の数字はどこから見るかや背景を考慮すると変わってくるのであまり信用したくない。成人一人当たりの寄付額のこと。 清貧ではなく清豊。目指せるものならば。 人は、ただ生きているだけで価値がある。共感。 リスク1に対して、リターンが2~3になったときに、人は初めて行動し始める。 最...
統計の数字はどこから見るかや背景を考慮すると変わってくるのであまり信用したくない。成人一人当たりの寄付額のこと。 清貧ではなく清豊。目指せるものならば。 人は、ただ生きているだけで価値がある。共感。 リスク1に対して、リターンが2~3になったときに、人は初めて行動し始める。 最終的に大事なのは「人を信じること」。 共感できることもたくさん書かれているが、時折強く反発心を覚える。上から物言い感を感じるからか?
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いいこと書いてあるなぁと思いました。これが「お金」のすべてとは思わないけれど、このような考え方をみんなが頭の片隅に置いていれば、世の中良くなると思う。 株式投資や寄付をしなくても、私たちは消費を通して企業に投資することができる。ブラック企業や不景気(株価安の状態)は私たちが作っている。私自信も自覚が足りなかったと反省しています。 economyの語源と、それを「経済」と訳したのは素晴らしい。語源を知って、経済活動に対する意識を変えたい。共同体のあり方というのが本来の意味。決してお金持ちと貧乏を作るものではない。
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必要だから買うわけではなく、心の寂しさを埋めてくれるから買っているわけです お金のあるところから、お金のないところにお金を流すことが、金融の役割 エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運 会社:カンパニー:仲間 株式:シェア:分け与える 経済は「互恵」関係
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内容には大いにうなずけます。 いま多くの日本人がもっていて、この本で批判にさらされている思想を、自分も含めて、いつどんな形で脱ぎ捨てることができるのか、ということが課題なのだと思います。 と、言っている限りヒトゴトのようになってしまうから、まずは自分からだと思います。 <目次>...
内容には大いにうなずけます。 いま多くの日本人がもっていて、この本で批判にさらされている思想を、自分も含めて、いつどんな形で脱ぎ捨てることができるのか、ということが課題なのだと思います。 と、言っている限りヒトゴトのようになってしまうから、まずは自分からだと思います。 <目次> 第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目 第2章 日本をダメにする「清貧の思想」 第3章 人は、ただ生きているだけで価値がある 第4章 世の中に「虚業」なんてひとつもない 第5章 あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの「投資家」だ
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読んで良かった! 良い意味でタイトルに裏切られたというか… 投資家がお金のことばかり考えてるのではなくて、自分がお金に囚われているんだということに読んですぐハッとさせられました。 金融ギライを克服できそうです。というか、これから生きていく上で克服しなければいけないと思った。 金融...
読んで良かった! 良い意味でタイトルに裏切られたというか… 投資家がお金のことばかり考えてるのではなくて、自分がお金に囚われているんだということに読んですぐハッとさせられました。 金融ギライを克服できそうです。というか、これから生きていく上で克服しなければいけないと思った。 金融のことだけではなく、働くということについても考えさせられる本でした。 会社は生態系、という言葉がじんわりと沁みました。 普段から、世界を良いか悪いか、綺麗か汚いか、好きか嫌いか、単調な視点ではなくて、広い心で見れる人間になりたい!
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