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投資家が「お金」よりも大切にしていること の商品レビュー

4.1

256件のお客様レビュー

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2015/08/16

20年以上ファンドマネージャーをされているという藤野氏の本を読むのははじめてです  読む前は 「ここに投資すれば儲かる」的なものを期待してましたが 内容は違いました 「日本人と外国のヒーローの違い」が資産家とリンクしていたり 「日本人は人を信用できないハゲタカ」だった 「...

20年以上ファンドマネージャーをされているという藤野氏の本を読むのははじめてです  読む前は 「ここに投資すれば儲かる」的なものを期待してましたが 内容は違いました 「日本人と外国のヒーローの違い」が資産家とリンクしていたり 「日本人は人を信用できないハゲタカ」だった 「トイレで会った投資家」など ヤラレターという 23年間で5,700人の社長に取材された藤野さん ならではの 観点のお話で とても面白かったです 後半出てくる「エイヤ」は 無茶や無謀でなく 経験からくる「直感」のことですよね 私も トライ&エラーを重ねて 「エイヤ」力をあげえたいと思いました この本は「非常識な成功法則」や「となりの億万長者」のような 金持ちとはどういう思考か というエッセンスも含めつつ お金に対する不安をなくしてくれる 1冊です

Posted byブクログ

2015/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 清貧の対義語は、汚豊ではなく清豊。  現役のファンド・マネージャーが綴る、お金の新常識。  日本人がケチである、という考え方は納得できた。確かに日本人は酷く貯金をしがちだ。実際問題、日本のお金は高齢者が数多く貯蓄していて、市場に出回っていないとも言われている。何故、貯蓄するかと言えば、偏に自分。または自分の家族のためだ。自分たちが幸せに生きるためだけに貯蓄をしている。足りる足りないは関係なく、ひたすら貯金し、その金額の多寡で安心感が上下する。これは確かにケチと呼べる考え方だし、市場や経済を考えた行動とは言えない。一般市民としては、行動の動機には共感できる。誰だって不幸にはなりたくないからだ。だが自分さえ良ければ良いと考えれば考えるほど、自分自身が苦しむ仕組みになっていることに、多くの人が気づいていない。『戦わなければ生き残れない』は、結果的に『戦っても生き残れない』に繋がるのだ。ケチの善悪はともかく、決して幸せに生きられる王道の生き方ではないことは、自明の理だろう。  一般的に、日本人は真面目が一番だと思っている。本書はその真面目を欺瞞だと喝破し、実際には不真面目であると解いている。真面目であることは本気であることなので、日本人は真面目ではない、と。その思考停止しているという考えには肯ける点もあるが、日本人はそれ以上に「真面目神話」を妄信し過ぎているきらいがあるように思われる。そこには「真面目であること」の言い訳がある。仮に、不真面目で酷い目に遭ったとすれば、誰からも同情を得られず、避難される。だが真面目なのに酷い目に遭えば、同情を得られる。自分は何も悪くなかったとアピールできる。仮に至らない点があったとしてもだ。日本人の考える真面目な生き方は、「リスクの少ない」生き方である。当然、リターンも少ないし、大成することはない。だが日本人は投資において大きな損を忌避すると本書に書かれているように、大きな不幸を怖れる傾向にあるのだろう。大きな不幸を被るくらいなら、小さな幸せ、小さな不幸で妥協する人種なのだ。それは決して開放的ではない、閉塞的な縮こまった生き方だ。だが誰もがこのような生き方を清貧として礼賛している。 『ファインディング・ニモ』のマーリンはまさにこの縮こまった日本人そのものだ。妻を失ったトラウマから海を恐れ、人を信じられなくなった。自分の息子さえも信じられず、過保護に接してしまう。この映画は、マーリンが日本人的閉塞感から脱却し、「エイヤ!」の思想を得るまでの物語とも言える。これは他人を信じる勇気を得る物語だ。他人を信じ、何かを任せたりする勇気を得る物語。投資家が企業に財産を任せるように、マーリンが己の心をニモやドリーに任せるまでの物語なのである。  著者は清貧の対義語に清豊を置いている。更に、この清豊の代表例として、アメリカの企業を上げている。著者は清豊こそが大企業成功の秘密と書いているが、『キャピタリズム』や『シッコ』、『ザ・コーポレーション』を視ているとそうは思えない。著者は企業の成長を礼賛している傾向があるが、『ザ・コーポレーション』に寄れば、利潤の追求に伴う企業の非人道的な行いには枚挙に暇が無い。『キャピタリズム』に寄れば、サムプライム・ローンが起きた原因は、利潤を追い求めた富豪たちの人命を蔑ろにしたマネー・ゲームである。『シッコ』では企業のため、「えげつない」手法で利潤を生み出そうとする保険会社の姿が描かれていた。アメリカの企業も決してホワイトではない。法や権力、財力を利用し、黒を白に見せかけているだけなのだ。株式市場は「投資家様は神様」の世界だ。そこで清豊の姿勢を貫き続けられる企業は、一握りだろう。成功する方法は二つに一つ。清らかでいるか、清らかに見せるか。  一個人が小さな投資家である、という考えには納得できる。一個人は投資家でもあり、投票者でもあるのだ。資本主義は金銭を媒介にした民主主義だ。購入という投票で台頭できるか否かが決まる。ならば我々に課せられた使命は重大だ。本書の定義するように、本質を伴わない真面目さに翻弄され、惰性で金銭を使ってはいけない。企業に投資・投票することを考え、物品を購入しなければならないだろう。  この世に存在する大企業は、善であれ悪であれ、数多の人々の投票によって成り立っている。踊らされてはならない。きちんと吟味し、真に良いものに投票しなければ、今後も劣悪な商品や雇用は、蔓延り続けるだろう。

Posted byブクログ

2015/08/13
  • ネタバレ

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ペットボトルを買ったらどこにいくのか?という問いから始まります。直接のお店の人だけではなく、飲料会社、ペットボトルを作った人、そのもととなった石油会社の人などいろいろな人が関わっています。 日本人はお金を稼ぐということを汚いことと考えがちで、その反面、専業主婦は働いていなので価値がないといういう人もいるのも事実です。それはお金を稼ぐことしか考えず、その先を見ていないからではないかと。お金の話を通して、仕事をすることとはどういうことか?元は学生向けかな?わかりやすく投資家の方が書かれている本です。

Posted byブクログ

2015/08/12

投資の考え方の本質がわかりやすく書かれている。 会社に対する見方が広がった。 ひふみ投信のファンドマネージャーの本

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2015/07/19

糸井重里氏やホリエモンがいい評価していたというのも有り読んでみた。自己投資の話で、厳しい世の中をサバイブする為に自分を磨くのでは無く、そもそも明るい未来を創ることに費やすことが最高のリターンと言うパンチラインにやられた。清貧か汚豊の軸でしか世の中を見れていない心理的な視野狭窄に毒...

糸井重里氏やホリエモンがいい評価していたというのも有り読んでみた。自己投資の話で、厳しい世の中をサバイブする為に自分を磨くのでは無く、そもそも明るい未来を創ることに費やすことが最高のリターンと言うパンチラインにやられた。清貧か汚豊の軸でしか世の中を見れていない心理的な視野狭窄に毒されないように清豊な方向に進みたいと思う。

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2015/07/02

投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと。 エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運 この2つにすごく納得。 日本人は自分以外信用できない、お金だけを信じるから貯蓄(死に絶えたお金)が増え、投資(巡り巡る経済の流れ)も理解で...

投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと。 エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運 この2つにすごく納得。 日本人は自分以外信用できない、お金だけを信じるから貯蓄(死に絶えたお金)が増え、投資(巡り巡る経済の流れ)も理解できないというのは、その通りやと思った。 投資に対するそう言った偏見(ハゲタカ、汗水垂らして働いていないから卑しい等)は、本当にそうなのかを見直す時期に来ている気がする。 そして、お金が大好きな日本人がお金以外の大切なものに気付き、自分自身も日々何かに大きな投資をしていることに気付き、お金に対して「真面目に」生きていくキッカケをもらえるような本。 「投資はちょっと、、、」何ていうお金大好きで貯金が大好きな人には一読してほしい内容でした。 当たり前やけど、すごく丁寧に書かれていて、わかりやすいです。

Posted byブクログ

2015/06/27

インフォシスかどこかの社長のビジョンが、感動的すぎて、鳥肌がたった。 大企業の淀んだ、忍耐でしかない雰囲気はやはり異常だ。

Posted byブクログ

2015/06/26

キレイで豊かな会社に投資している藤野さんによるお金のはなし。 お金儲けは悪いことじゃないよ。 会社は人生の墓場なんかじゃないよ。 いなくていい人、会社なんてないんだよ。 消費者も投資家も、好きな企業を応援して社会に貢献できるとメッセージング。 前半は少々抽象的ですが、4章か...

キレイで豊かな会社に投資している藤野さんによるお金のはなし。 お金儲けは悪いことじゃないよ。 会社は人生の墓場なんかじゃないよ。 いなくていい人、会社なんてないんだよ。 消費者も投資家も、好きな企業を応援して社会に貢献できるとメッセージング。 前半は少々抽象的ですが、4章から話が具体的になって面白くなります。 真面目な企業の見分け方、良かったです。

Posted byブクログ

2015/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お金を銀行に預けても、ほとんど利益が出ない。まして銀行はそのお金で国債を購入する。投資で直接、お金を回すことは企業を応援することになり、市場の原理で社会に貢献しない会社は潰れていく。 日本人はお金が大好きというのは面白いと思いました。確かに、銀行に預けておけば安心。でも、その先の事には我関せず。お上から、みたらこれほど扱いやすい国民はいない気もします。 お金でお金を稼ぐのは悪いことではなく、むしろお金のしがらみに縛られることから解放される第一歩なのかなと感じました。 まあ、目の前にある現金も大切ですが。

Posted byブクログ

2015/06/16

気になった言葉を書き留めておく。 ・ビジネスを成功させることは、善である。 ・私たちの消費活動は、誰かの生産活動に貢献している=互恵関係 ・どこで何を消費するかを考え、選択することは、社会の創造活動である。 ・自覚的に行動してほしい。お金も時間も人生も寂しいからなんとなく消費と...

気になった言葉を書き留めておく。 ・ビジネスを成功させることは、善である。 ・私たちの消費活動は、誰かの生産活動に貢献している=互恵関係 ・どこで何を消費するかを考え、選択することは、社会の創造活動である。 ・自覚的に行動してほしい。お金も時間も人生も寂しいからなんとなく消費とかは× ・虚ろな仕事だといって、その存在自体をばっさり切り捨てるような人は、そこにいる血の通った人間のことを想像できていないのでしょう。つまり、社会経済を何も理解していない。 投資とは、今この瞬間にエネルギーを投入して、将来お返しをいただくこと。

Posted byブクログ