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私の家では何も起こらない の商品レビュー

3.5

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2013/04/13

恩田陸らしい屋敷不思議もの。こういうの好きだなぁ。久しぶりに恩田作品で好きだなぁ、と思った作品。ただし一般受けはしない。

Posted byブクログ

2013/04/12

わたしの家では何も起こらない。 と言いつつ、この幽霊屋敷いろんなことがめっちゃ起こってます。 ホラーというか、けっこう怖かったです。でも、けっこう好き。

Posted byブクログ

2013/04/13

ある幽霊屋敷の話。 見える人感じる人は場所によっては辛いだろな。 上手く付き合っていければそりゃいいだろうけど 見えないに越したことはないかな。

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2013/03/31

私の家では何も起こらない/私は風の音に耳を澄ます/我々は失敗しつつある/あたしたちは互いの影を踏む/僕の可愛いお気に入り/奴らは夜に這ってくる/素敵なあなた/僕と彼らと彼女たち/私の家へようこそ/附記・われらの時代 実は沢山の事が起こっている。私の家でもあなたの家でも。あんなこ...

私の家では何も起こらない/私は風の音に耳を澄ます/我々は失敗しつつある/あたしたちは互いの影を踏む/僕の可愛いお気に入り/奴らは夜に這ってくる/素敵なあなた/僕と彼らと彼女たち/私の家へようこそ/附記・われらの時代 実は沢山の事が起こっている。私の家でもあなたの家でも。あんなことやこんなことが……

Posted byブクログ

2013/03/30

いやあ、面白かった。ホラーというより、幽霊譚、怪談と言った響きが合うかも。それも英国怪談風なので深い霧の中で夢現が曖昧になる感じですね。 丘の上に建つ幽霊屋敷を舞台とした連作短編集。キッチンで殺し合った姉妹、床下に秘められたもの、聞こえてくる這う音。ひとつひとつの物語は短めでキリ...

いやあ、面白かった。ホラーというより、幽霊譚、怪談と言った響きが合うかも。それも英国怪談風なので深い霧の中で夢現が曖昧になる感じですね。 丘の上に建つ幽霊屋敷を舞台とした連作短編集。キッチンで殺し合った姉妹、床下に秘められたもの、聞こえてくる這う音。ひとつひとつの物語は短めでキリリとキレがあります。そしてそれぞれが響き合い、全体を見渡すと別の影が見えてくる。ある話で語られたことが別の話で起こる出来事になっていたり、最後の最後に虚構と現実の境をも曖昧にしたり、構成自体が面白いです。恩田陸の魅力である語り口の巧さが、物語を重ねる面白さを広げています。

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2013/03/28

もうタイトルからして私好み。 ずっと文庫化待ってました。 言わば地縛霊的な話は少し前に小野不由美さんの「残穢」を読みましたが、あちらは完全に寒気のするホラー、こちらはもう少し曖昧な、単純なホラーとは異なる印象を受けました。 「残穢」でも、「出る」と噂の家を調べた人たちに災いが...

もうタイトルからして私好み。 ずっと文庫化待ってました。 言わば地縛霊的な話は少し前に小野不由美さんの「残穢」を読みましたが、あちらは完全に寒気のするホラー、こちらはもう少し曖昧な、単純なホラーとは異なる印象を受けました。 「残穢」でも、「出る」と噂の家を調べた人たちに災いが起こっていたように、「私の家」でも「彼ら」の怒りを買えば災いが降りかかります。 でもきっかけを作っているのはいつも「人間」の方。 狂気は「人間」だった時に存在し、死んでからはただ、そこにいるだけ。タイトル通りなにもおこらない。はずなのに。 死は哀しくて怖いと誰が決めたのか。 幽霊は危険で恐ろしいと誰が言い始めたのか。 ほんのちょっぴり物悲しいけど、私には温かくて優しい幽霊屋敷のお話に感じました。 2013.03.26

Posted byブクログ

2013/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この恩田陸のストーリーの感じがはまる時とはまらない時があるけど、今回ははまったほう。恩田陸的幽霊屋敷論。 最後に出てくるこの一文に全てがこめられている気がする。 「この世に幽霊屋敷じゃない幽霊屋敷なんてあるのかしら」 いわゆる幽霊屋敷なんて人間が創り出したものである。やはり恐いのは人間と言うことか。

Posted byブクログ

2013/03/22

ホラーではなく、怪談であるということらしい。 最初、一話目は、二話目以降の話を書いた作家のエピソードかと思っていたが、途中、作家が住んでる状況での話があって困惑、さらにその時代を中学生の頃というおっさんが現れてさらに困惑、ついでに、何度か女性作家がオーナーだったとまでいわれて、あ...

ホラーではなく、怪談であるということらしい。 最初、一話目は、二話目以降の話を書いた作家のエピソードかと思っていたが、途中、作家が住んでる状況での話があって困惑、さらにその時代を中学生の頃というおっさんが現れてさらに困惑、ついでに、何度か女性作家がオーナーだったとまでいわれて、ああ、そういう見方をしちゃいけないのだと認識を改めたら、最後に一話目と同じ人とおぼしき視点からの話があって、つまり、翻弄されました。 うまいこと、恩田陸の手のひらで転がされてたらしい。 ちなみに、全般に怖くはありません。むしろ、幽玄さが先に立つが故に、死者と生者の違いも曖昧のままであることが、怖さを感じさせない原因かも知れません。 まさにタイトル通り、「何もおこらない」お話です。

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2013/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田陸さんの本は「夜のピクニック」以来、疎遠だった。 というよりも、夜のピクニックは当時の私には、山もなく谷もなく退屈で読了するにも根気が要ったのだ。 けども、今回は違う。 アンティークな装丁の単行本が気になり、けれど手は出さなかった。 そしてついに、贔屓にしているダ・ヴィンチ文庫から、カバーやフォントのきれいな文庫バージョンが出たというわけで。 物語は「現在、屋敷に住んでいる女性作家」の話から始まる。 (現在というのは私個人の解釈) この屋敷は、女性作家以前の家主にまつわる惨劇・悲劇の舞台となっていた。そしてこの屋敷には「いる」のだ。 十本の短編からなる話はすべて、この「幽霊屋敷」が舞台となっている。 夢か現が分からない、曖昧な境界でうろつく物語。 怖い。けれど不思議と恐ろしくはない。 何故かと言えば、きっとそれは、紡がれる言葉の優しさと、登場人物から滲み出る美しさ、哀愁が、この本全体に漂っているからだ。 一読し、ゆっくりとカバーを撫でてみる。 きっとこの本に対しての愛情が、ふつふつと沸いてくるはずだ。

Posted byブクログ

2013/03/16

ゾクゾクするような、恩田さん 独特の書き方ですき!小さな丘に 建つ古い家。あー!読み終わっ ちゃったよー(°_°)一気に読めた。

Posted byブクログ