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福家警部補の報告 の商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2021/11/06

2021/10/13 順番通りに読めなかったので第3弾。 ここで初めて逃す犯人が出てくるんだー。なるほど。

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2018/04/13

短編、中編合わせて三作。相変わらず安定して面白かった。福家のボケにも磨きがかかって思わずくすりとする場面もあった。

Posted byブクログ

2017/10/11

出だしは、いつも殺人の実行から…。 つまり、犯人がすでにわかっている、いわゆる倒叙ミステリーものと初めて遭遇したのが「刑事コロンボ」だった(年がバレバレ)。 まあ、犯人が初めからわかっちゃうのなんて、どう、楽しめるんだろう、って思ったのは最初だけで、すっかりファンになっていた...

出だしは、いつも殺人の実行から…。 つまり、犯人がすでにわかっている、いわゆる倒叙ミステリーものと初めて遭遇したのが「刑事コロンボ」だった(年がバレバレ)。 まあ、犯人が初めからわかっちゃうのなんて、どう、楽しめるんだろう、って思ったのは最初だけで、すっかりファンになっていた。 和モノでは、古畑任三郎、そしてこの福家警部補シリーズ。 「細かいことが気になる」なんてのは、「相棒」の右京サンと同じで、福家もかなりネチッこい性格だ。 3つの短編からなるこの作品では、ところどころで「生き物がかり」シリーズの日塔や石松が登場。さらに、「少女の沈黙」では、少しだけだが、「生き物がかり」のメインキャラ、須藤と「共演」している。 大サービスだ! 須藤の名前が目に飛び込んできた(それに、ウスキまでも)瞬間、大喜びしていた。 そういえば、小柄で童顔、警察官に、ましてや警部補なんかに見られず、いつも現場入りでトラブルを巻き起こしているのはウスキも同じだ。 今回の作品も、相変わらずネチっこい捜査で、犯人を追い込んでいく。 だが、事件には直接関係ない人のほんの些細な屈託を取り除いてしまう一言やアドバイスは、ほっこりさせてくれる。 事件のことしか頭にないようで、周囲の人を注意深く観察し、心を配っている。 これが、福家の魅力の一つである。 しかし、何もかも見通しているかのような福家の恐ろしさは、十分描かれている。 2つ目の「少女の沈黙」では、今は組を解散させているヤクザが、福家に事情聴取された後、背中を見せて去っていくのだが、「振り向かなかった。もう一度目を合わせたら負ける。そんな思いに囚われていた…いったい何なんだ、あいつは。恐怖にも似た余韻を…は感じていた」。 これが、福家の本当の姿なのだろう。

Posted byブクログ

2016/10/18

面白いわ~・・・。ほんまに、面白い・・・。 ミステリがあまり得意でない私にも、めっちゃくちゃ面白い・・・。 今回も解説ですら 「なるほど」 やったんやけど、倒述トリックのこの手法は、「犯人が知らされている」けれども「真相は知らされていない」と、いうところに 「そうか・・・!」 ...

面白いわ~・・・。ほんまに、面白い・・・。 ミステリがあまり得意でない私にも、めっちゃくちゃ面白い・・・。 今回も解説ですら 「なるほど」 やったんやけど、倒述トリックのこの手法は、「犯人が知らされている」けれども「真相は知らされていない」と、いうところに 「そうか・・・!」 と、ひざを打った。だからこそ面白いんやね。 犯人の立場によって面白さも変わってくるので、今回はまんが家の話はやっぱり面白かった。 グイグイ読んじゃって、真理子が最後に書いた手紙はじつはみどりに宛てた謝罪のものやったのかしら・・・、とか期待したけど、そんなドリームなことはなかった。 気のせいか、福家警部補の対応も冷たかったな。 菅原さんの話は、任侠ものは好きじゃないので休み休み読んだけれども、こちらはすっごい深かったね。 福家警部補の対応も全然違う。 ほんで、途中から 「福家警部補って、何者なん?」 と、思ってはいかん疑問にとりつかれちゃってさ・・・。 このシリーズにおいてそこはスル―せなあかんところよね。 でも、暴力団方面にも強いし、ちゅうかもう黙って立ってるだけで大概の人はビビらせるし・・・。 カメラマンからはモデルになってほしいって言われるし・・・。 この、「見る人が見たらわかる深さ」ちゅうの? 怖いわー。 ぜんぜん、飄々としてはらへん。 ほんで、さらに、だんだん二岡くんとの関係とかも気になってくるねん!!!! 福家警部補だけに飽き足らず・・・。 だって二岡くん、福家警部補ラブすぎひん!? 呆れながらお金を貸す関係やったらまだよかったのに、今回は非番の日に自分が調べたものを福家警部補に知らせるシーンで 「あれ・・・っ?」 と、思って、最後はやたら福家警部補の食事を気にするところが・・・! 自分の食べかけのおそばを福家警部補にあげて、自分はもっぺん買うてこようとするところとか・・・。 何この子、めっちゃ可愛いやん・・・。キュン・・・! ←何かが鳴る音 どうして、福家警部補を男性にしといてくれへんかったのか!! でた いや、どうしてもBLにしたいわけちゃうよ。 仮に福家警部補が男性やったら、二岡くんが福家警部補へカゲで日なたで支える姿は(あくまで作者側からは)単なる尊敬だけやと安心して読めるので、安心してナナメ読みができるやん!? なんやろうもう、ふつうに男女やとそういう目で見れないよね・・・。重症・・・? そんな二岡くんはてっきり捜査一課の後輩やと思ってたのに、機動鑑識班やってんて・・・。 ちょ・・・。鑑識班とか・・・! も・・・もえ・・・! 久しぶりに「ドス」って単語を聞いた。最後にお見かけしたのはバブル期のころくらいかと・・・ 任侠ものを読んだらふつうに出てくる単語なんかな? あと、薄って誰やろ。(;^ω^) 結構ようけのキャラが登場するので、過去作品に登場してるんかな? あんまり気にするところじゃないけれども、こういうところにも細部もこだわって作ってますよ、と、いう姿勢がうかがえるのが好き。 著者は落語が好きだか、嗜んでるか、なんだよね・・・? オチケンも未読のものが出てそうなので、最初からもっぺん読みなおそうかな。 ほんで、「季刊落語」のシリーズも読んでみようかな~。 (2016.09.04)

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2016/12/25

抜群のリーダビリティ。三作品ともドラマで見てるのだけどあらかた忘れてる。情けないけど。トリックの頃合いも適当だし、福家のキャラはコロンボを女性にするばこうなるかと思わせるところがあって魅力的だ。次の作品が出てるようなので早速読んでみたい。楽しみなシリーズが増えました。 「禁断の筋...

抜群のリーダビリティ。三作品ともドラマで見てるのだけどあらかた忘れてる。情けないけど。トリックの頃合いも適当だし、福家のキャラはコロンボを女性にするばこうなるかと思わせるところがあって魅力的だ。次の作品が出てるようなので早速読んでみたい。楽しみなシリーズが増えました。 「禁断の筋書」漫画家のライバル同級生が、片方が出版社に入ったことでイジワルをされることで殺害に及ぶ。バスタブで頭を打ったように細工するが、バスタプに入れた薬剤が実は間違っていれたものだった。飛び散った痕跡からドアを締めていることが分かる。犯人はクリーニングに出すがブローチまでは。 「少女の沈黙」 原作では、犯人は解散したやくざの組のナンバー2で、菅原という男。菅原文太をイメージしてるのかなという設定。菅原が元親分の娘を誘拐した男を殺害する。誘拐された娘は幼稚園生くらいの設定。 ところがテレビドラマでは、犯人は娘の父親で、娘も高校生くらいにしている。そして、原作では、解散した組の後始末に追われる男の悲哀のようなものが中心だが、テレビドラマでは父親が犯人であることを告白できない娘の苦悩が中心になっている。こうなると骨格だけ借りた別物の話ですね。 映画では原作とは全く別物ということがよく起きるが、テレビドラマでもこのようにテーマを変えていくんだなと興味深かった。どっちがいいんだろう。ワタシとしては原作のほうが好きだが、やくざの悲哀よりは家族問題にしたほうがテレビドラマではテーマとして馴染むのだろう。 他に犯行がバレるのが、女性からもらった指輪の跡がドスの鞘に残っていたのだが、テレビでは親分にもらった時計のダイヤになっている。また靴が重要なアイテムになっている。細かいところもずいぶん違う。 好みとしては、菅原の描写がなかなかよくて原作の勝ち。親子の情愛に着目はセンチメンタル過ぎる。ケンカをしてはダメともらった指輪が証拠になるネタもうまいですね。 「女神の微笑」 罪を問われない事件の犯人を殺していく老夫婦。最後捕まるが、味方するものから逃亡を手助けされる。犯人が逃げてしまうという設定はユニークです。

Posted byブクログ

2015/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『禁断のプロット』 相変わらず警官にも事件関係者にも刑事だと信じてもらえない…と思ったら、福家を刑事だと見破る人が現れて吃驚。 3日徹夜してピンピンしてるのに徹夜が苦手って、福家なりの冗談なのか本気なのか。 漫画オタクでもあったのか。ホントにいくつなんだろう? 『少女の沈黙』 一万円札と千円札を勘違いって…。仕事以外ではスイッチ切ってるのかな。 今までよりも刑事としての一面が濃く出ていた。ヤクザの組のナンバースリーにまで一目置かれているとは。 敵味方関係なく菅原を庇うのは今までの行いの結果だろう。比奈ちゃんも、やっぱり見ていたんだと思う。 『女神の微笑』 ワインにラジコン、編み物まで詳しいなんて。どれも趣味っぽいし。 現代版“必殺仕事人”みたいな老夫婦が登場するとは。しかも、奥さんの方は何処と無く福家に似ている気がする。 この終わり方は、また登場したりするんだろうか。 相変わらず、福家のおとぼけぶりに振り回される二岡くんが可哀そう。石松警部補も。 解説が森谷明子さんで嬉しい。 続編が出るのが今から楽しみ。

Posted byブクログ

2015/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オゥ!ノゥ!順番を間違えたコチラが3作目か ワォ!動植物管理係シリーズのあの人が出てくる話があるじゃない! 今回も犯人の動機は切ないねぇ だけど、「女神の微笑」はあれ!?アレして終わってないよ!次の「福家警部補の追及」でナニするの!?

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2015/04/22

福家警部補シリーズ第3弾 ドジっぷりと飄々とした中でも誰よりも鋭く事件を見抜いている様子は相変わらず。 なぜか今回は福家警部補の事件を解決したいがための無神経さが目についた。 犯人側に感情移入しやすかったのかな。 最後の「女神の微笑み」は続きがありそうで気になる。

Posted byブクログ

2014/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作はあざとく見えた福家警部補だが ここまでぶっ飛んだ変人振りが板についてくると 逆に振り切ってて面白くなってくるから不思議だ。 漫才や落語だけじゃなくて、マンガやラジコンにも詳しいなんて。 しかもその知識がきっぱりオタクレベルでハンパない。 この人にだけ1日48時間あるんじゃなかろうか。 でなきゃいつ寝てるんだ(笑)。 『禁断の筋書』はドラマで見たけど 動機とか細かい部分がちょこちょこ変わってた。 『少女の沈黙』は最後の1行が切なかった。 『女神の微笑』は… まさか逃げおおせるとは。吃驚だ。 しかも逃げおおせたのが人畜無害そうな老夫婦だってのがまた。 まだ続くんだろうか。 女神との対決はまたあるんだろうか。 楽しみだ。

Posted byブクログ

2014/04/18

フジテレビのドラマを観て、原作を知った。この小説そのものより、それぞれ1時間に登場人物も削ぎ落としたドラマのシナリオの出来を評価したい。

Posted byブクログ