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おどろきの中国 の商品レビュー

3.8

82件のお客様レビュー

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2018/11/14

p.6 文化大革命の真実 ミネルヴァから出る 県立 市立222ワ p.29 中国は2000年以上前に統一したが、EUは交通の困難があるため、ようやく。 p.37 中国の本質:政治的統一が根本で、政策オプションは選択の対象 p.48 キリスト教がヨーロッパを作り上げたように、儒家が...

p.6 文化大革命の真実 ミネルヴァから出る 県立 市立222ワ p.29 中国は2000年以上前に統一したが、EUは交通の困難があるため、ようやく。 p.37 中国の本質:政治的統一が根本で、政策オプションは選択の対象 p.48 キリスト教がヨーロッパを作り上げたように、儒家が中国をつくった。儒家は政治の安定が何より大事。 p.54 中国原論 小室直樹(県立)、隣りのチャイナ 橋爪大三郎(県立 8F社会科学302.2ハ) p.56 中国では安全保障の優先順位が極めて高い p.73 中国 官僚天国 王輝 9F p.136 中国は多民族・多文化の社会なので、民族の観念に訴えることができず、まず、政治的統一を作り出し、つぎに民族を作り出す。 p.157 権力の予期理論 宮台真司 大学361.43Mi71 p.212 文革のおかげで、短期間の資本主義化がうまくいったと考えられる p.233 鄭成功(母親は日本人) 国性爺合戦で描かれているが、台湾を拠点に清と戦った。 p.241 王輝 世界史のなかの中国 県立 チベット問題は、ヨーロッパ側と中国側の認知地図のちがい。 p.245 日清戦争と日露戦争は、おおむね列強の同意のもと p.249 日中戦争は奇妙。陸軍の仮想敵国はソ連で、中国の好意的中立を確保するのが目的であったはず。 p.282 中国戦線に行くことは市民の義務であって、恥ずべきことではないが、中国国土での犯罪は避難されてもしかたがない。 p.284 天皇の戦争責任 加藤ほか 県立 p.323 マグレガー 中国共産党 8F社会科学315.2マ  p.338 アメリカを筆頭とするキリスト教文明圏側にくっついて行くというのが、あるべき日本の基本戦略となる p.340 日本の選択いかんで、日米関係や日中関係がどうこうできると思わないほうがいい。アメリカと中国の関係できまる p.364 こんなに困った北朝鮮 p.366 儒教の行動原理は他者に対する説明責任もあり、リーダー同士では日本人は中国人にまける。中国人は個人で決めるが、日本人は集団で決める。中国という文明の伝統を知ってリスペクトすべき p.370 中国は東京裁判を日中関係の基本としている。A級戦犯が靖国神社に合祀されているからこだわらざるを得ない。 p.371 日本が中国が困っていることを代弁したり、アイデアを出すのもいい。 p.376 中国研究所をつくることも日本からのいいサインとなる。アカデミックなものは中国的文脈からはポリティカル。

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2018/11/02

少し中国寄り過ぎるとは思うが、いろいろ参考になる。 先の大戦での日本の戦前拡大にはビジョンがない。日本は現在に至るまで空気で物事をきめるので戦略を立案遂行できない。日本がアジアのキャスティングボードを握れるとは思わない方が良い、など。 それにしても低レベルなメディアが国に及ぼす害...

少し中国寄り過ぎるとは思うが、いろいろ参考になる。 先の大戦での日本の戦前拡大にはビジョンがない。日本は現在に至るまで空気で物事をきめるので戦略を立案遂行できない。日本がアジアのキャスティングボードを握れるとは思わない方が良い、など。 それにしても低レベルなメディアが国に及ぼす害は大きい事を改めて痛感。

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2018/10/09

非常に興味深く読んだ.今年読んだ新書では一番面白かったかな.とても冷静な議論で中国を論じている.「そもそも国家なのか?」という問いの立て方は秀逸.自分なりの考えを持って読むことを薦める.

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2018/08/14

思想が都合よく政治利用されてデタラメ化していくというアジア主義の挫折をどう考えるか?実証主義的歴史学者の問題は、細かな事実確認のみにこだわり、歴史を理論化・概念化できない点なのだが、そこを補えるのは社会学者なのか?「知恵の系譜」構築に向けて、歴史学の社会科学化の必要性を痛感した。

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2018/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2013年刊。著者橋爪は東京工業大学教授、同大澤は元京都大学教授、同宮台は首都大学東京教授(何れも社会学)。  タイトルどおり、中国(特に現代中国の政治・社会)について、史的・宗教的側面を踏まえつつ解読しようとする対談集。  ただし橋爪ゼミに、一過言持つ些か喧しい2人の生徒が闖入した印象もある。  何より橋爪氏につき、中国史と多様な事実を踏まえた中国の政治・文化・社会構造に関する博学に驚嘆する(思わず著者の中国関連の単著を読みたい本登録するほど)。  気になる点。 ➀ 漢字は、EU的統合体に過ぎない中国の非オーラル共通語。 ➁ 君主世襲制は政治的安定を保つ装置、官僚の科挙選抜方式は能力優先による政治の能率化というハイブリッド。 ➂ 天命が皇帝の正当性の淵源で、農民の完全な離反が天命消失を意味する無意識・無名の規範に従属。中共もその例に漏れない高い蓋然性。経済成長が止まる等により農民離反が進むと…。 ➃ 確定序列の上位者による正当性チェック機構。 ➄ オーラル言語では非統一の中国の根本経典は儀式(儒教の「礼」)。 ➅ 皇帝という枠組みを解放した辛亥革命と孫文の三民主義、また資本主義導入の障害であった様々な社会規範を解放した文化大革命という画期。 等々、他にも多数存在する。  その上で若干の疑問点を備忘録として。 ➀ 「侵略」等に顕著だが、具体的な政治・経済・社会の事象に関する事実を多数集積することで、物事を解明しようとする姿勢は強くない。 ➁ 現代を除き経済に関する議論が殆どない点と、経済関連事実が占める意味が社会システムと文化よりも軽視されている(ただし橋爪氏だけは、中国の史的な意味での経済関連事実の造詣の深さを窺わせる部分はある)。権力とその機構だけを論じ、その具体的現れたる租税システムの言及が殆どない点に如実に露呈している。 ➂ 叙述だけからの印象。 という意味で、宮台氏の関心領域と中国の内実分析が噛み合っているのかに大きな疑問を感じてしまった。  実際、橋爪氏への質問の大半を大澤氏が担い、宮台氏は社会哲学・政治哲学に関する西欧での議論を紹介しつつ、橋爪氏の議論を補足する役割が相当程度を占めている。  このように、本書の宮台氏の発言内容から見るに、彼の関心が日本、あるいは現代日本において最も関係性の深いアメリカにあり、中国への関心はそれらへの反射的・間接的関心に止まるように見える。  逆に言うと大澤氏の関心の広範さ、事前準備の豊饒さの表れかもしれないが。  ともあれ、自らの認識と理解のレベルの低さを存分に味わうことができた。  換言すれば、まさに知的刺激を受けるというのは、こういう書を読破した時に感じ取れるものであって、有益であった。  あと、南京事件に関して、虐殺云々も勿論だが、その背後に隠れている強盗・強姦・放火・殺人未遂や傷害といった多数の被害全体を象徴したものであり、そういう中国人の認識を軽視することの愚を説いている。この点は、先に読破した「軍法務官の日記」や秦郁彦著「従軍慰安婦と戦場の性」からみるに、強姦や強盗事件他が殺人とは別に数多発生していることを考慮すれば、十分納得できる指摘である。

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2018/02/11

あの愚策である、文化大革命の良い面として、中国の長い歴史に根付いた伝統を無化した功績が大きいとある。それにより、伝統の拘束力が低下してこの後につづく改革開放がいっきに進んだ。今日の中国の資本主義化がスムーズに移行できたのも納得がいくわけである。

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2018/01/14

このシリーズはなかなか面白い。 橋爪先生をちょっとよいしょしすぎなような感じはするが。 中国に住んでいたものとしては、納得できるところが多くあったような気がした。 毛沢東に散々な目に合わされても、打倒するわけではないというのは今の北朝鮮に近いものがあるのかなというところ。 しかし...

このシリーズはなかなか面白い。 橋爪先生をちょっとよいしょしすぎなような感じはするが。 中国に住んでいたものとしては、納得できるところが多くあったような気がした。 毛沢東に散々な目に合わされても、打倒するわけではないというのは今の北朝鮮に近いものがあるのかなというところ。 しかし、毛沢東はブチギレてる人物だよな。

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2017/04/24

 中国観が大きく変わったきっかけとなる1冊。もっと勉強せねばと強く思う。  3人の鼎談というスタイルがよかったのか、複雑な課題に対して、複眼でとらえることができる点が本書の良いところ。何か妙な主張ばかりする、すぐパクる、という良いイメージがない国だったが、少し改めて、歴史観ととも...

 中国観が大きく変わったきっかけとなる1冊。もっと勉強せねばと強く思う。  3人の鼎談というスタイルがよかったのか、複雑な課題に対して、複眼でとらえることができる点が本書の良いところ。何か妙な主張ばかりする、すぐパクる、という良いイメージがない国だったが、少し改めて、歴史観とともに共生を目指したい。自国(の首脳部)が結局何も考えられていない、という点が何とも切ない。相当の議論を重ねているのは間違いないが、結果がなぜか、えっという場合が多いのが残念。本書でこれも中国との関連で捉えている点が面白い。

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2017/03/22

日中戦争とは奇妙な戦争である。仮想敵国はロシアで、仮想友好国の中国。が、いつのまにか友好国を攻めて、いつのまにか泥沼。誰もその意思決定をしていない。 すると、戦後、何に責任を取ればいいのかわからない。何に謝罪すればいいのかが、誰もわからない。だから終わらない。

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2016/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

■読んだきっかけ ・中国出張するにあたり、行く土地の歴史・地理・文化・国民性を知っておきたかったから。 ・ニュースや人の話で聞く、中国の悪いイメージ(自己中心的・反日)は、あくまで日本側の視点なので、中国側の視点も知りたかった。 ■本の内容 ・社会学者3人による、「中国」についての鼎談であり、どちらかと言うと親中で中国に詳しい橋爪氏が、他二人の疑問点(以下のようなこと)に答えていくかたち。 ・中国のような大きな帝国が、二千二百年も前(秦の時代)にできたのは、どうしてなのか。いかにして、帝国としての統一性を実現し、維持することができたのか。 ・中国人=アグレッシブで自己中心的なため、統一国家に不向きでは? ■印象に残った主張 中国の車の運転の激しさについての以下の意見は、中国に行って深く納得できた。 「中国には交通ルールはない。強いて言うと、事故を起こさないというのが交通ルール」 ルールがないと見える一方で、彼ら相互の、行動の予測可能性はきわめて高い(究極の帰結主義による秩序)。 ■感じたこと (1)疑問設定の重要性 ・中国に関する、社会学者たちの鋭い疑問の数々を読み、何となく納得してしまいそうなことでも、良く考えたら不思議なことは深く追求する、ということが大事なんだと感じた。 (2)知識の不足を知る ・近代中国についての章を読み、自分が毛沢東の時代についてあまり知らないことに気付かされた。今の中国を知るためにも、他の本を読んで知識を補強したい。

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