ちょうちんそで の商品レビュー
何だかすごい本だなあ。色々終わっちゃってるのに、始まりを感じさせる物語。こっそりひっそり、読みたい。
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慣れるまではあっちにこっちに行くので、すこし読みにくい。 それにしたって、江國の文章はどうしてこうもかなしく、孤独で、そして美しいのだろう。圧倒的に。 救いが用意されているにもかかわらず、結局誰しもひとりぽっちで生きていることを、しんしんと身にしみさせられる。
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うーむ。。 大恋愛の末のその後の人生、を書きたかったのかなぁ。 のっけから行方不明になった架空の妹と会話しているという、精神的におかしくなってしまった(と言っても、見た目には普通です。)50代の女性が主人公。高齢者専用マンションに住んでいて、そこに住む老人たちも、過去を振り返った...
うーむ。。 大恋愛の末のその後の人生、を書きたかったのかなぁ。 のっけから行方不明になった架空の妹と会話しているという、精神的におかしくなってしまった(と言っても、見た目には普通です。)50代の女性が主人公。高齢者専用マンションに住んでいて、そこに住む老人たちも、過去を振り返ったり、罪を忘れ去ったりしながら生きている。 少しずつ点と点がつながっていく展開は楽しめましたが、それぞれの今の人生が余生のようでいたたまれない気持ちになりました。 母に捨てられた息子のトラウマのその後は、描いていただきたい、と感じましたが。そのまま終わるということに意味があるということですよね。。難しい。
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不思議なお話だった。頭がおかしいと言えばそうなのかもしれないけれど…。 結局のところオチがないというか、いろんなことがどうなったのかはあやふやなままの話で、物語としてどうなんだろう?という気はするのだけど、 江國香織作品の独特の雰囲気はいつもどおりで良かった。
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「私に残されているのは記憶だけ」 行方不明の妹を空想して暮らす雛子。 ふたりの会話(架空の妹との空想による会話)を読んでいると、自分の年子の妹との会話によく似ていて、懐かしく感じた。 会話の流れはちぐはぐなのに通じ合うのは、姉妹特有のものだと思う。 幼い頃にふたり通った習い事...
「私に残されているのは記憶だけ」 行方不明の妹を空想して暮らす雛子。 ふたりの会話(架空の妹との空想による会話)を読んでいると、自分の年子の妹との会話によく似ていて、懐かしく感じた。 会話の流れはちぐはぐなのに通じ合うのは、姉妹特有のものだと思う。 幼い頃にふたり通った習い事、本屋さん、夕暮れの商店街の匂い。 遠い昔の空間も、記憶がある限りはいつでもそこに戻ることが出来てしまう。 雛子は自分が現実から離れてしまうことを恐れつつも、実は現実に戻る必要性など感じていなかったのではないのだろうか。 数人の視点から事実が解明されていく一方で、漂う様に生きる雛子の謎は深まるばかり。 初めから雛子も行方不明の妹も存在しなかったのではないのだろうか。 掬ってもすぐに零れ落ちてしまいそうな存在の危うさ、江國さんらしい。
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たくさんの秘密が秘められた、主人公とその周辺の人々。 ー 現実には存在しない音の一つ一つが、現実に存在する自分の上に、周囲に、次々降りてきては消えるのを感じる。雪のように、記憶のようにー (最後のセンテンス) 過去の記憶にしか生きる意味を見出せない主人公の、恐らく認識する限度まで...
たくさんの秘密が秘められた、主人公とその周辺の人々。 ー 現実には存在しない音の一つ一つが、現実に存在する自分の上に、周囲に、次々降りてきては消えるのを感じる。雪のように、記憶のようにー (最後のセンテンス) 過去の記憶にしか生きる意味を見出せない主人公の、恐らく認識する限度までも超えてしまった深い孤独。淡々とした物語がとても哀しく、恐ろしくさえ思えました。
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昔好きだったからと、新しいのを見つければ読んでしまう江國香織。 この作品も何が言いたかったのか、よくわからない。 中途半端な感じがした。 空気感の良さも感じられなかった。
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★★★初江國作品。様々な年齢、境遇の人々の日常が淡々と紡がれていき、それらが段々一つの話になっていくのが読んでいて楽しかった。
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全く別々の生活、空間、時間がどこかで繋がっている。 それが一冊かけて描かれていて、読みながらも受け取るだけでなく自分で感じたり、考えたり。 江國さんの言葉って本当に素敵。 ここで終わってしまうのと思ったけど、きっとこのまま続いてもこんな風に終わるのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わって後ろをみたら、発行日が2013年1月30日。去年の自分の誕生日だった。ちょっと嬉しかった。 江國香織は好きな作家で、これも悪くはなかったのだけれど、あまりに登場人物が離れていて、主役が年配の女性ということもあり、☆は三つにした。あと、好きな登場人物がいなかった。 テーマは、人はわからない、ということかな。 小さい頃の描写は相変わらず綺麗だった。
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